食堂は賑やかです。
1ページの文字数は もっと多い方が良いですか?
受け渡し口で料理を受け取り、二人が取ってくれていた席へと向かった。
「お前そんなんで足りんの。それ女子が食べる量だぞ。」
いや、俺城ではもっと少なかったけど。そんなに少ないだろかといかにも少食そうなクリスを見た。
結果吐き気がしました。
俺の2倍はある。身長俺より低いのに。一之瀬はクリスのさらに1.5倍くらいはある。つまり俺の3倍以上。化け物だ。
「それしか食べないから姫宮君細いんだね。」
クリスはなんだか納得しているようだが、クリスも細いからね。なんでその身体にそんなに入るの。成長期か、羨ましい。
俺が呆然としていると一之瀬はそんな俺を無視してクリスと話し出した。
「そういやぁ女子の方にすんげぇ美人が来たらしいぜ。なんでも茶髪黒眼のボンッキュッポンッのナイスバディーらしい。」
残りの性転換者だろうな。見た目は完璧だから、アイツ。
「姫宮君も綺麗だし、美形がさらに増えたね。目の保養だよー。」
「……お褒めに頂き光栄デス。」
「やだなー、本当の事言ってるのに。周りからの視線がすごいじゃない。」
言われてみると確かに見られているのかもしれない。城でもよく見られてたから視線に鈍くなったのだろう。
だが声を聞くと俺の容姿云々よりも、純粋に俺が誰かが気になっているようだ。
まぁどうせ明日は教室に行かなければならないのだから、気にする事もないだろう。食べている量がはるかに違うのに何故かほぼ同時に夕食を食べ終わり、俺達は各自の部屋に戻り俺の寮生活1日目はあっさりと終わった。
翌朝、案の定寝過ごした。
時計を見ると午前ですらなくもう12時。寝過ごしたとかのレベルじゃないだろう。いっそ学校初日を明日にしてしまおうと俺はもう一度眠りにつこうとした。
が、そうはさせてくれなかった、裕樹が。般若の顔をしてベッドの横に座ってた。気配の消し方上手いよな、相変わらず。
「姫様、今何時だとお思いで?」
30分ほど正座でお説教をされました。昨日あれほどきちんと起きるように言ったでしょう。初日から遅刻なんて……etc.
一通り終わると裕樹はため息をついて俺に制服に着替えるように言った。
俺はまたガミガミ言われないように素早く着替えた。ネクタイとかあったが結べないし別に着けなくても良いだろう。テキトーに着崩すと裕樹が不良とボソッとつぶやいたが、俺不良じゃないもの。きっとみんなわかってくれる。
「あなたのクラスは午後私が居ますから、その時に紹介するので自己紹介してください。」
はい、と俺は良い返事をする。そういえばもう12時30分を過ぎている。そうだ、食堂に行こう。
「あぁ、ならカードが必要ですね。あとこれ鍵です。昨日忘れました。
今の時間なら多分一之瀬君達がいますよ、昼休みですからね。」
俺は嬉々として食堂に向かいました。
道に迷うことなく着いた食堂は昨日よりも人で溢れかえっていた。俺人ごみダメなんだよね。眩暈してきた。
少しふらつきながら食券を買いに行くと誰かにぶつかった。見ると人だかりができている。とてつもなく邪魔だ。
すいません、と声をかけて券売機へと進もうとした俺は、奴に見つけられてしまった。
誤字などありましたらご連絡ください。
また何か名前の案などもありましたら是非お願いします。