お買い物に来ましたよ。
はぁーい、いま俺達は街に来ています。メンバーは俺と王子のほかに、一之瀬・クリス・泰一・良太と瑞月さんを含めた女の子数人です。女の子は会ったことない子がほとんどだからちょっと不安です。
あ、今俺達とか言ったけど今ここにいるのは俺と王子の二人だけ。俺達は先に街に降りて服とかゲームとか本とかゲームとか漫画とか買ってました。何十万じゃ済まないくらいここの経済に貢献したね。服とか王子に選んでもらったけどめっちゃ高いのあったから。ソフトどころかゲーム機本体がいくつも買えるような服とかアクセサリーとかあったから。
ちゅーかわざわざ朝早くからバス→電車で40分もかけて街に来た理由が昨日、「姫ちゃん、いくら部屋着だからってその見た目でジーパンにてきとーなTシャツってちょっと……、なぁ?」とか部屋のドアを開けるなり言われたからってどうよ!失礼しちゃうこんなお年頃の男の子にっ!しょーがないじゃんファッションとかなにそれおいしいの(笑)?みたいなセンスなんだから!
まじ泰一ぶっ飛ばそうと思ったけどあいつなんかキマってんだもんまあできなかったよねhahaha!
「あの子達遅いわね。」
王子が不機嫌に呟いた。けどまだ待ち合わせの時間まであと5分はありますよ。別に彼らは遅刻とかしてませんよ。
「うーん、それはそうとこの人混みはすごいねー。今日なんかイベントとかあるのかなぁ?」
俺達の周りに人だかりができている。今いる場所は待ち合わせの場としてよく使われてるらしい。今日は休日だし友達とかと一緒に遊びにでも行こうとしているのだろうか。だが待っているだけにしては俺達のことやけに見ている気がする。王子に見とれてでもいるんだろうか。まあ王子ほどの美形なら仕方ない。
「おぉぉぉぉいいぃぃ、姫様ぁぁぁぁ王子様ぁぁぁぁ!」
なんか良太の叫んでるような声が聞こえたような。この人混みのどこかにいるのかな?
「多分この人混みの中心だと思うけど。」
「だろうな。」
なんの根拠かは知らないが、瑞月さんと一之瀬がそう言っている。いや、合ってるけどね。
「あ、おったでぇ。」
あの中じゃ一番背の高い泰一が俺達を見つけたみたいだ。続いて一之瀬とも目が合う。ちっちゃい子たちはまだ見つけられていないみたいだがとりあえず手を振っておく。周りの女の人たちが俺の手を振った方向を一斉に見たのは気のせいだよね。
とか思ってたらなんか道が少しできたような。気がするようなしないような。
実際は何となく道ができていたようで彼らはすぐやってきた。
「すごい人混みだねぇ。いつもこんななの?」
俺が聞くとクリスは苦笑しながら答えた。
「いや、いつもこんなってわけじゃないし実際この外はガラガラだよ。」
意外だ。つまりここだけこんなに混んでるってことか。
「なんでもここに超美形のモデルが来てるってな。」
「へー。まさか俺と王子のことだったりして?」
「よくわかってるじゃない。ほんとさっきから鬱陶しい。」
あれれ、冗談のつもりだったんだけどな。まじか。
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