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能力者

意味わからなかったらすいません。

タイトルを見た人はわかると思うが俺は能力者だ。

能力者というのは人間の突然変異によって生まれたものだ。はるか昔に存在していた特殊能力を持った一族が人間と交わり、脈々と受け継がれた血が先祖返りを起こした。それが俺達だ。

ちなみに先祖返りを起こしたといったが、俺達は生まれつき能力者だったわけではないし、自然に能力者になったわけでもない。俺達の能力は人工的に引き起こされたものだ。

30年前、強力な軍事力を求めていた某国は所謂霊能力に目を付けた。そして調べていくうちに多くの霊能力者にはある共通点があることが分かったのだ。それが血である。

しかしどうやら霊能力者は俺達とはまた違うルーツの能力者のようで、霊能力を某国は人工的に覚醒させられず、超能力者と呼ばれるようになる俺達を見つけたのが、20年前。

それからは超能力者を覚醒させる研究が始まった。覚醒法が確立されたのは17年前、ある研究者の娘が不治の病にかかりある薬を投与したところ身体に変化が現れた。皮膚が鉄のように固くなったらしい。結局娘は身体の変化に身体が持たず死んでしまったようだがそれがきっかけで覚醒法は確立された。

その後は某国政府は国内の超能力者となりうる人々(候補者とよばれる)をかき集め、人権を奪い、凄惨な実験・研究を行い、超能力者という存在を知った他国も競うように超能力者を生産・研究していった。

流石にいくつもの国で不自然に人が集められていたために一般の人々も超能力者の存在を知っていく。

しかし超能力者という存在は脅威だったのだろうか。超能力者に凄惨な実験が行われていると知っても人々は彼らを助けようとはしなかった。

だが、普通の人間が超能力者化するのにはメリットがある。超能力者になることによって人間ではあり得ない身体になり、不治の病と呼ばれるような病気や治ることはないだろう怪我も治るのだ。事実きっかけとなった研究者の娘も死んではしまったものの後々身体を調べてみると病気の方はほとんど治っていたらしい。

そのためにだんだんと病や怪我をもつ候補者となりうる人々が超能力者になりたがるようになった。

けれども細胞のつくりそのものが変わってしまうのだ。多くの人々は超能力者になっていく身体の変化についていけず死んでいき、また生き残った人々も一般人には受け入れられず多くは研究所行きだ。

そうして俺達はただの実験のモルモットとして生産されやがては滅ぶ、そんなはずだった。

読んでいただけて嬉しいです。

おかしなところや感想などありましたら是非お願いします。

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