「十五少年漂流記」
「さっきさ」
「うん」
「コンビニの前通ったとき思い出したんだけど」
「コンビニで?」
「うん」
「サバイバルの話」
「サバイバル?」
「しかも」
「うん」
「子供だけ」
「ヒント」
「島」
「……」
「分かった?」
「十五少年漂流記?」
「正解」
「ジュール・ヴェルヌだよね」
「そう」
「読んだことある?」
「子供の頃」
「無人島に流れ着くやつ」
「うん」
「しかも十五人」
「結構大変そう」
「ねえ」
「なに」
「無人島ってさ」
「うん」
「ちょっと憧れない?」
「うーん」
「どう?」
「最初だけ」
「最初?」
「うん」
「三日くらい」
「短い」
「だって」
「うん」
「コンビニない」
「それは大きい」
「ねえ」
「なに」
「もしさ」
「うん」
「二人だけ」
「うん」
「島にいたら」
「うん」
「どうする?」
「まず」
「うん」
「帰る方法考える」
「現実的」
「そっちは?」
「私は」
「うん」
「歩く」
「歩く?」
「島」
「うん」
「全部見たい」
「なるほど」
「でも」
「うん」
「そのあと」
「うん」
「やっぱり帰る」
「……」
「どうしたの」
「今ちょっと思った」
「なに」
「この帰り道」
「うん」
「島っぽくない?」
「なんで」
「毎回」
「うん」
「ここ通る」
「確かに」
「しかも」
「うん」
「話す」
「……」
「それ」
「うん」
「漂流ではない」
「確かに」




