表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/47

「杜子春」

「今日は芥川龍之介。でもちょっと変わった作品」

「また芥川?タイトル当てていい?」

「どうぞ」

「うーん……杜子春?」

「正解。金持ちになったり貧乏になったりする話」

「最後は仙人になりかけるやつだよね」

「そう。でも結局やめる」

「人間でいる方を選ぶ」

「うん」

「ねえ」

「なに」

「恋ってさ」

「うん」

「人を変えると思う?」

「思う」

「どう変わる?」

「優しくなる」

「それいい変化だね」

「でも弱くもなる」

「それは分かる」

「じゃあ今日の質問」

「来た」

「もしさ」

「うん」

「君がすごい成功する未来があって」

「うん」

「でもその代わり私と会えなくなるとしたら?」

「急に重いな」

「杜子春だから」

「その理由便利すぎる」

「答えて」

「うーん」

「うん」

「昔なら成功選んだと思う」

「昔?」

「うん」

「今は?」

「分からない」

「どうして?」

「成功ってさ」

「うん」

「結局一人だと意味ない気がする」

「なるほど」

「そっちは?」

「私?」

「うん」

「私は逆かも」

「逆?」

「君が成功するなら」

「うん」

「会えなくなっても応援する」

「それ優しすぎない?」

「そうかな」

「寂しくない?」

「寂しいよ」

「じゃあなんで」

「だってさ」

「うん」

「好きな人が幸せになるなら」

「うん」

「それも悪くない」

「……」

「どうしたの」

「ちょっと考えてた」

「なにを?」

「杜子春の最後」

「うん」

「結局人間でいる方選ぶでしょ」

「そう」

「なんでだと思う?」

「うーん」

「うん」

「人と繋がっていたかったからじゃない?」

「正解に近いと思う」

「じゃあさ」

「うん」

「もし君が仙人になったら」

「うん」

「私どうすると思う?」

「分からない」

「簡単」

「またそれ」

「引き戻す」

「どうやって?」

「こうやって」

「なにそれ」

「話しかける」

「それだけ?」

「うん」

「なんで?」

「だってさ」

「うん」

「君は結局」

「うん」

「人間でいたい人だから」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ