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帰り道、はなし話  作者: vastum


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「ダレン・シャン」

「今日さ」


「なに?」


「さっき電柱のところにさ」


「うん」


「クモの巣あった」


「この時期でもあるんだ」


「結構大きかった」


「それで本?」


「そう」


「ヒント出す?」


「聞こうかな」


「サーカス」


「うん」


「吸血鬼」


「うん」


「あと」


「うん」


「クモ」


「……」


「分かった?」


「ダレン・シャン」


「正解」


「読んだ?」


「昔」


「結構怖いやつ」


「子どもの頃はね」


「吸血鬼ってさ」


「うん」


「ちょっと憧れない?」


「……少しだけ」


「なんで?」


「夜型」


「なるほど」


「そっちは?」


「私は」


「うん」


「無理」


「なんで?」


「昼眠い」


「それ現実的」


「でもさ」


「なに?」


「夜って」


「うん」


「ちょっと特別」


「どういう意味?」


「静か」


「……それは分かる」


「昼より落ち着く」


「ねえ」


「なに?」


「もしさ」


「うん」


「ずっと夜だったら」


「……」


「どう?」


「最初は楽しい」


「そのあと?」


「多分飽きる」


「なるほど」


「そっちは?」


「私は」


「うん」


「少し長く歩く」


「夜だと?」


「そう」


「なんで?」


「人少ない」


「……それ帰り道っぽい」


「そう?」


「うん」


「静かな方が」


「うん」


「話しやすい」

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