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誰がなんと言おうと俺は選挙に行かない

作者: 佐和多 奏
掲載日:2026/02/08

う……うう……日曜……朝……今何時……。


ー午前7時30分ー


今日は美容院に行きたい。そして、衆議院議員選挙がある。

周りに色々言われるのは嫌だし、こんな自分だってこの政党に入れたいって気持ちくらい人並みにはあるわけで。

あるわけなんだけど!

3日前、選挙管理委員会から手紙が届いたんだよ。


転出した方へ

転出する前の投票所で投票をしてください。

今の住所で不在者投票をするのであれば早めに選挙管理委員会へ電話してください。

電話番号:0……


転出する前の投票所は車でしか行けないところで車は売った。高速で3000円1時間、レンタカー1番安いので4,000円。


あのさぁぁぁ!!!


こんなん無理やん。


ああああ!!




俺は行かないぞ


俺は行かないぞ


俺は……


天使「行ったほうがいいわよ、そうやって選挙に行かない若者が増えるから……」


やめろ、、やめろ、、!



悪魔「へっへっへ、選挙なんて行く必要ないんだよ、1人の一票なんて全然影響ないんだから」



うん、うん、行かなくてもいい!



天使「だ、だめだよ! 選挙に行かないと、会社の人たちに色々言われるよ! 友達にも言われるし、ネットでも言われるよ」



や、やっぱ言われるかなぁぁ……



悪魔「秘密選挙制だから黙秘って言っておけばいいのさ、へっへっへ……」




だ、だよね! 秘密選挙だもん……



天使「でも、政治の話になった時、秘密だから黙秘するとかいったら、こいつ変なとこで真面目なんだよなってまた言われちゃうよ」



た、確かに……




悪魔「は、はあ? うるせえ! どこの政党に入れたってなあ、なんも変わんねえんだよ! ぐへへへ」


そ、そうだそうだ! どうせどこに投票したって……



天使「そんなことはないわ。ちゃんと公約文見た? 」


ちゃんと公約分見た? ちゃんと公約文見た? ちゃんと公約文……


あ、頭の中でリピートが止まらねええええ! やめろおおお! 読もうとはしたんだ、読もうとは、忙しかった、そう、忙しかっただけで……。


天使「全然違う意見だったわよ。あと、SNSを見てみなさい。ほら、みんな投票済証の写真をポストしたら、ストーリーにあげてるわよ!」


え、SNS、だと……!?

う、うわ! こいつ、陽キャのくせに選挙に行ってやがる! え、こいつも!? え、、こ、この子も!? け、結構みんな行ってんの、、? えー、ちゃうでも嫌だよレンタカーも借りて行くのううう……


悪魔「そ、そんなの、そんなのいいんだよ! くそっ、こうなったら……くらいやがれ! うおおおお!!」


悪魔はデビルインパクトを発動!


悪魔の伸ばした手から紫色の電撃が解き放たれる!


天使「うっ!!」



天使に100のダメージ!



天使「な、何をするの! そっちがその気なら……」


天使はホーリー・ブレイクを発動!


天使の掲げる両手に光の球が作られ、それが悪魔へと襲いかかる!


悪魔「ぐ、ぐわぁぁぁぁ!!!」


悪魔に100億のダメージ!!



悪魔は力尽きた……。



「あ、悪魔! 大丈夫? しっかりして!!」


悪魔「か、海斗……ごめんな、お、俺は、もうダメみたいだ……選挙、に、行くしか……」


「いや、俺、選挙に行きたくない! 俺は、悪魔、君を信じたい! 一瞬でも天使に従おうとした俺がバカだった、だから……だから! お願い!」


悪魔「すまん、海……斗……」


「あくまぁぁぁぁ!!!」


天使「残念だったわね。あなたはもう、選挙に行くしかないのよ」


「くっ……天使てめえよくも…… うおおおおお!!!!」


海斗は閉じた傘を両手で持ちながら天使に向かって駆け出し、間合いを詰めるとそれを思いっきり振った!


傘から青の稲光が放たれる!   


「デス・レイン・エレメンタルエレクトリックソード!!!!!!!!!」


海斗のデス・レイン・エレメンタルエレクトリックソードが決まった!!!!



天使に100億のダメージ!!


……


「なっ……!」


天使「ふっふっふ……あなたの実力はこんなものなのね」


「なん……だと」


天使は、宙に浮き、神々しい光を放つと、姿を変えた。


天使「貴様は私を怒らせた。これが最終形態だ」


天使の聖なる光子剣ホーリー・フォトナイズ・ソード


天使が両手を構えると、たくさんの光子(フォトン)が天使の構えた手に集まり、そしてそれが光の剣に形を変える。


天使は腰にその刀を構えると、一気に間合いを詰め、ホーリー・フォトナイズ・ソードを振りかぶり、海斗に斬りかかった!!!



「ぐわぁぁぁぁぁ!!」



海斗に9999不可説不可説天9999無量大数100兆52のダメージ!



「……お、お前よくも」


天使「諦めて選挙に行くんだな」


そう吐き捨てると、天使は海斗を置き去りに、森の中へと姿をくらませていった……



「……に、逃げるな卑怯者ぉぉ! ……うっ、うっ……」





「……はい、4000円ね。20:00までには返しにきてください。注意事項として、コーヒーなどをこぼされますと、自己負担になりますので……」

「……はい……はい……気をつけます……はい……」


靴箱に靴を仕舞い、広い部屋に入った。

図書館みてえな独特な匂いが漂う。

「こちらが受付になりまーす、中川海斗さんですね、中川、中が……はい、こちら投票用紙になります」

「……はい」


カキカキ


ストンッ



「こちら投票済証になります」

「あ、あざま……」


……



『投票済証 (よくわからんポスター) 第一小学校2年 大川隆くん 選挙に行こうポスター特選』



……



市民会館を出た。




……





………






…………ピ、ピピピピ、ピピピピ! ピピピピ!!!



う……うう……ゆ、夢か、よかった……日曜……朝……今何時……。





ー午前7時30分ー

   





う、うえぇ〜ん、選挙やだよぉ〜…


天使「行ったほうがいいわよ、そうやって選挙に行かない若者が増えるから……」


う、うう、わかったよぉ〜、ふえぇ〜ん……



……




みんな、選挙に行こうね ♪

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