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【プロットタイプ】引き摺り込む

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

熱量がある人程、口は悪くなります。

それは漫画でも現実でも。

ほぼ全てそうでした。

特定の物に熱量を上げると、総じて人間、口が悪くなる。それは相手を見下したいとか、優越感に浸りたいとか、そんな半端な気持ちではなく、まず最初に怒りが来るから。


「光に集まっただけの虫けらの相手をするつもりは毛頭ないよ。どうせ死ぬのが分かっているのに、どうして此方が面倒を見なくてはいけないの」

普段の兄さんとは思えない程の研ぎ澄まされた刃が心を引き裂き、人の力では到底持てない様な鉄槌が頭に振り下ろされた。

これはついこの間私に向かって吐かれた暴言の一つである。


私が注いだ紅茶を飲みながら、妹はこう言った。

「兄さんってさ、夢中になればなる程口が悪くなるよね。ほら、この間の虫けら発言」

「気に触ったならば謝るよ。申し訳ない。流石に虫けらは言い過ぎだった。でもこれは何も私だけでは無いよ。誰にでもある話」

そう。これは何も私だけに限った話では無い。他を押し退けなければならない人や創作を行っている人、つまり何か特定の物に熱量を燃やす人々ならば、必ず相見える一面である。

何故なら相応に本気にならなくては結果を出す事が出来ないから。

この『本気』というのはその事しか頭になく、それ以外の事は目に入らない。その為ならば、他人は疎か、自分自身でさえ捨てられるということ。

だから言葉をオブラートに包む事が出来ないのだ。そんな余裕が無いほどに、熱中しているから。

「あのね、君も本気で書けば、そのうち分かる様になるとは思うけれど、書き手に取って思想というのは、作品というのは、一種の神域なんだ。絶対に誰にも穢されたくない聖域なんだ。それを生温い加減な輩に穢されみな。殴りたくなるから」

中途半端に入り込むならば、他所へ行ってくれ。別に此処じゃ無くても良いんだろ。そんな人に荒らして欲しくない。

「別に謝らなくて良いよ。『同じ土俵に引き摺り込んだ』って思っただけだから。今まで無関心だった人が、相応に熱を持ったと思っただけだから」

血を分けた兄妹なだけあって、本質は私と変わらないのかも知れない。

『自分の方が大事なんだ』

とある漫画のワンシーン、とても好きなんですよ。

生半端な覚悟の相手に、ガチの信念ぶつけるシーンだから。

『君、そんな甘ちゃんじゃいけないよ?』

『そんなんで叶う世界じゃ無いんだわ』

と分からせる為に吐いた言葉だから。


これ、漫画だけでなく、現実でも。

自分の心血注いだものを貶されて、ブチ切れない人間は居ないんですよ。

時折見えるお兄さんの口の悪さもこれが原因。


相手を打ち負かしたいとか、優越感に浸りたいとか、そんな半端な気持ちじゃないんです。

だったらもっと冷静に皮肉言います。

そんな余裕ないぐらい、ブチ切れてるから、口が悪いんです。


なんで生半端な奴が此処に居るんだよ!!

此処じゃ無くても良いんだろ。

チヤホヤされたいなら、他所行けや。


此方が真剣にやってるのに、隣でサボって野次飛ばしている輩を見たら、殴りたくなるのと似てます。

でも殴れなくて我慢した分、めっちゃ口悪い。


謝ってはいるけど、絶対反省してない。

寧ろこれぐらいで泣いたら、

『お前その程度で願い出たのかよ』

って内心失望してそう。

それはある意味期待の裏返し。

『覚悟決めた妹がこれぐらいで折れる玉じゃない』

それはおにーたまが良く良く分かっている事。


妹的には

今まで飄々と猫被っていたけれども、隠し球(詩的な物言い)を披露する程、本気で向き合ったじゃーん。

だから私の勝ち〜。

というノリ。

おまえら本当に兄妹だよ……。


普段柔い口調の人がレスバするって、感情が乗ってないと無理なので。

だからそこまで怒ってはいません。

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