表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

【短編】修羅道を目指して・・・ ~なぜ人を殺してはいけないんですか?~

作者: 乖離くじら

『この世界が嫌いだ。だから滅ぼしますね!』


僕はいつものように暮らしていた。

僕は、毎日変わりない生活をしてのんびりとしていた。

この世界では、剣や魔法などが盛んだ。

でも僕は一回も使ったことも習ったこともない。

だってこの世界に、使う場面がないのだから。

っていうのもあるけど実際のところ僕が得意じゃないからだ。

魔法も『人殺し』も...


僕の家庭は、いわゆる『貴族』ってやつだ。

貴族だからって嫌われることはあるけど僕は慣れっこだ。

確かに、貴族っていうのは立場を利用して悪行を働いたりするイメージがあるかもしれない。

でもうちの一家は違う。

僕の一家は、代々戦いに協力したことなんてない。

社会的に言えば『永世中立貴族』だ。

だからかわからないが、一家全員『剣や魔法を使えない』のだ。


そんな貴族だとしても国民からはよく見えないらしい。

町を歩けば、陰口言われ・嫌がらせをされる日々だ。


そんなある日だった。

僕は、父さんと話していた。

「明日は、久しぶりに俺たちが運営をしている鍛冶屋に行くか?」

僕は答えた。

「うん!行くよ。あの人元気かな?」

そんな平和な会話をしながら一家は寝た。

その日の夜だった。

(うぅ...外が騒がしいな)

僕は窓からこっそり外を見た。外にはたくさんの国民がいた。

(どうしたんだ?)

僕は疑問に思った。だから僕は聞いた。

「君たち?どうかしなのかい?もし急用の用件じゃなければ明日に来てくれるかな?

もう真夜中なんだ。」

国民の一人が答えた。

「お前ら貴族が悪いんだぞ!俺たちは正しいことをしてるんだ」

僕は思った。

(なにいってんだ?)

そんなことを思っていると、数人の国民が太い木の棒に火をつけていった。

「悪霊退散!悪霊退散!悪霊は貴族だ。早く消えろ!」

と言いながらその火が付いた木の棒を家に向かって投げた。

僕の家は、『木』でできていたこともあってすぐに火が広がった。

(やばいうちの家族はみんな寝ている)

うちの家族は、『僕』・『父さん』・『母さん』だ。

僕は早めに気づいたが父さんと母さんはまだ気づいていないだろう。

僕は走って父さんと母さんを起こしに行った。

寝室に着いた時にはもう家一階はもう手遅れだった。

僕は、すぐに起こした。

「父さん!母さん!火が家を包み込んでいる!

早く起きて死んじゃうよ!」

父さんは起きた。

「なんだ?何があったんだ?」

母さんも起きた。

僕は問いに答えた。

「国民ほとんどが集まって、『悪霊退散』って言って木の棒に火を着けてうちの玄関に投げたんだ!」

僕がそういうと父さんは言った。

「そうか...匂い的にだがもう一階はすべて燃えていそうだな」

母さんもいう。

「そうね。これはもう私たちは逃げられないようね」

僕は言った。

「なんでそう言い切っているんだ。まだ二階から飛び降りれば生きれるじゃないか!」

そういうと父さんは冷静に言った。

「父さんと母さんは、もう55歳だ。骨なんて折れたら治らないかもしれない。だから

お前だけでも逃げろ!」

僕は言った。

「無理だ。この家は、僕と父さん、母さんがそろって初めて家族ができるんだ」

そういうと母さんが僕を強く抱きしめていった。

「本当の家族っていうのは『死んでも一生繋がっている』ことをいうんだよ。

だから父さんと母さんが死んでもずっと繋がっているから大丈夫よ」

僕はその言葉を聞いて、泣き出してしまった。


泣きながらこれまでの記憶を遡っていた。

父さんとキャッチボールをした日。

母さんとお菓子作りをして失敗した日。

父さんと勉強した日。

父さんの仕事場を母さんと見に行った日。

父さんが飴を買ってくれた日。

ほかにもたくさんの日々が蘇ってきた。

僕は泣きながら言った。

「僕は、父さんと母さんを愛しているよ。これからもずっとずっと。

たとえ死んだとしても...」

父さんと母さんは言った。

「ああ、俺たち一家は、ずっと一緒だ。さあ逃げろこれからもお前は生きるんだ!」

僕は泣きながら、父さんと母さんの寝室の窓を割って外に出た。

父さんと母さんを残して...


僕は落ちた衝撃で足を痛めたがずっと走り続けた。

ずっとずっと...

僕は、森に駆け込んだ。

周りには、木しかない。

僕は、泣きながら家をみた。

ずっと走っていてわからなかったがもう何十分と走っていたから

もう僕の家は、全焼していた。

今気づいたが、炎をつけた人間たちはもういなかった。

まあ当然か。

僕は思った。

(この国に残る意味はないな)

僕はこの国を離れることに決めた。


僕は国民にバレないように東に走り続けた。

転んだりもした。

僕は、父さんと母さんのことでいっぱいだった。

思い出も家も無くなって、故郷にも裏切られた。

そんなことを考えてずっとずっと走り続けた。

僕は、そんなことを考えているうちに夜は朝方になってしまった。

空はなぜだろうか。

少し黒かった。

僕は、まだずっと走り続ける。

でも人には限界があるものだ。

僕は疲れ果て、倒れこんだ。

そして言った。

「この世を終わらせる」

そういった。

もう僕は決意はできていた。

修羅道を通ることに...


僕は決意したことをすぐに行動できるタイプだ。

昨日行こうと言っていた鍛冶屋に行くことにした。

幸いまだこちらには、燃えて父さんと母さんが亡くなったという

事件の話は伝わってはいなかった。

僕は町に入った。


僕はバレないように歩いて向かった。

ていうか体力が限界なだけだ。

僕の家が経営していた鍛冶屋は、町の端っこの場所だ。

僕は歩いて町を見ていた。

歩いていると陰口が聞こえた。

「貴族って調子乗ってるよねえ」

「ただ単に生まれがよかっただけでさ」

(こいつらも貴族が嫌いだからと言ってる人か)

僕はそう思いながら鍛冶屋に向かった。


鍛冶屋に着くと店長の「サーバス」がいた。

「おぅ!あの父さんの子供じゃねいか。

てかお前裸足じゃねいか。」

僕は、指だけで奥に来るように言った。

「あぁ。なんか話あんだな」

サーバスは普通についてきて言った。

「その様子じゃ。やばそうだな」

僕は言った。

「大声を出さずに聞いてくれ。

昨日の夜、僕の家は燃やされて父さんと母さんは多分死んだ。

まだここの町には、情報が行き届いてないと思うがのちに届くと思う。」

サーバスは小さな声で言った。

「お前さんは逃げてきたんだな?」

僕は言った。

「父さんと母さんが『逃げてほしい』って言ったからな」

サーバスは言った。

「お前さんが来た理由があるんだな。」

僕は言った。

「察しがよくて助かるよ」

サーバスは言った。

「で頼みはなんだ?」

僕は言った。

「靴と防具と良ければでいいが剣をくれないか?」

サーバスは僕の言葉に驚いていった。

「まあ準備はするが、お前さんの一家は魔法も愚か剣も使えないじゃないか?」

僕は言った。

「これから鍛えようと思ってな」

サーバスは納得したようにうなずいた。


サーバスは一日家に泊めてくれた。

ベッドと風呂とご飯を提供してくれた。

「ありがとうな。サーバス爺」

サーバスは言った。

「爺とはなんだよ」

ご飯も質素ではあったがやはりおいしかった。

風呂も広くはなかったが十分な大きさだった。

ベッドは、僕の家で使っていたのと同じレベルでふかふかだった。

寝る前に言った。

「サーバスさん。俺は明日の朝には旅立つよ」

サーバスは言った。

「あぁ訓練頑張れよ」

僕は今日は寝た。

僕は夢を見た。

そう最悪な夢だ。

父さんと母さんが死んでいる夢だ。

まあ父さんと母さんと最後にしゃべったところまでな。


僕は最悪な目覚めをした。

なぜかすごく『涙』が垂れていた。

テーブルにはサーバスさんが用意した。

革と鉄の靴と鉄とレアメタルでできた剣と防具そしてフード付きの服が置いてあった。

そしてメモも置いてあった。

そこにはこう書いてあった。

「今までお前ら家族にはたくさんお世話になったよ。ありがとな」

僕はこの文字をみて少し泣いてしまった。


でも僕には目標がある。

僕は切り替えをしてサーバスさんが作ったものを身に着けた。

(意外と軽いもんなんだな)

僕は、サーバスさんが起きる前にこの場所を去った。


僕は進行方向を『北』に変えた。

僕はできるだけずっと歩き続けた。

長い道のりだ。

サーバスさんのところを離れて2時間くらいたった。


僕は、初めて魔物と出会った。

(魔物なんて戦ったことすらないよ)

僕は、魔物に立ち向かった。

魔物の名前は確か『スライム』だったかな?

まあそんなことを考えている暇はない。

僕はもらった剣でスライムを切った。

スライムは切られた分増えるってことを思い出した。

討伐方法は、『体の中の石を壊す』というものだ。

僕はスライムの石を壊そうと慎重にやったが難しかった。

スライムはすばしっこく当てづらいのだ。

集中して切っても石には当たらないのだ。

そして油断すれば攻撃される。

僕は、本当に剣が得意ではない。

僕は10分の末、ようやくスライムを倒すことができた。

スライムを倒して、初めての『魔物討伐』を果たした。


僕は歩き続けた。

何度もスライムにはあったがコツを掴んだのか簡単に倒せるようになった。

そういえば僕が北に向かっている理由は、北には剣を得意とする仙人がいるからだ。

まあ用件は、『剣術』を教えてもらうことだ。

僕は、何日も野宿をして過ごした。

大体3日くらいたったくらいで着いた。

町『スーシザ』に!


僕は、町に入った。

僕は仙人の場所を知っている。

なぜかって?だって仙人は俺の幼馴染だ。

僕は早速、大樹の根本に行った。

「たしかこの辺に、隠し扉がっと」

そうすると隠し扉を見つけた。

この隠し扉の向こうに幼馴染&仙人がいる。

僕はずかずかと入っていった。


僕はすぐに幼馴染「サイズーシ」に会った。

「お邪魔しまーす」

サイズーシは寝ていた。

俺は優しく起こした。

耳元で大声でな。

「おはよーーーござーいますー」

サイズーシは驚いて起きた。

「あぁ!!!」

僕は言った。

「おはよ。」

サイズーシは言った。

「なんだ。お前か」

そういうと寝ようとした。

僕は言った。

「俺の父さんと母さんが死んだ。」

そういうと目の色を変えてサイズーシは言った。

「は?冗談にもほどがあるわよ」

言い忘れてたがサイズーシは女のエルフだ。

僕は言った。

「冗談じゃねぇーよ。普通に考えてこんな縁起悪いこと言わねぇよ」

サイズーシは言った。

「じゃあほんとなの?」

僕は言った。

「あぁ」

僕はその言葉を言うのがつらかったが協力してもらうためだ。

サイズーシは言った。

「ちょっと詳しく教えてくれない」

僕は渋々あの日の出来事のことを詳しく言った。

サイズーシは同情したように言った。

「あんた。大変そうね。であんたが来た理由があるわよね?」

僕は言った。

「剣術を教えてほしい」

サイズーシは言った。

「でもあんた小さい頃全然剣使えなかったからいつも私にボコボコにされてたじゃない」

僕は言った。

「だからだよ。俺は強くなりたいんだ。だから幼馴染の仙人って言われているやつに頼んでだよ」

サイズーシは言った。

「まあ教えるのはいいけど、十分キツイよ?」

僕は言った。

「別にいいさ。目標のためだ」


そしてその日からサイズーシ先生にボコボコにされる毎日が始まった。

毎朝3時には起こされ、強制的に朝食を食べさせられる。

そして5時から12時まで剣術。

12時から13時まで昼飯。

そして13時から16時まで剣術。

そして16時から17時までは夕飯&風呂。

17時から22時まで座学。

寝るのは22時から22時30分だ。

こんなサイクルの日を僕は一か月以上体験した。

確かにやめたいと思ったことなんて毎日だ。

でも僕の中には、父さんと母さんの最後の言葉と目標があった。

僕はずっとこの訓練に耐え続けた。


今日はちょうど一か月日目だ。

今日は試験だった。

試験内容は、サイズーシのペンダントの破壊。または一か所でもけがをさせる。

しかし一回も攻撃を受けてはいけない。

僕は一瞬思った。

(あ。無理だわこれ)

サイズーシは言った。

「早速始めようか。これが終わればこの修行は終了だ」

僕は言った。

「わかったよ。技はありなんだよね?」

サイズーシは言った。

「ああ。技はありだ」


早速始まった。

僕は、サーバスの作ってくれた剣で戦い始めた。

サイズーシは、いきなり中級剣技を使ってきた。

「剣技 支配サイバス

支配は、相手の剣技がスローに見える剣技だ。

僕は負けじと中級剣技を使った。

「剣技 柴咲しきさい

柴咲は、相手の視界を遮ってもし見えたとしてもすべて

少し後の情報を見せるという剣技だ。

サイズーシは、上級魔法を使った。

「上級剣技 指揮者」

指揮者とは、一部の人しか使えないわざとされていて

相手の動きを操ることができるでも条件は技発動後10秒以内に

相手を攻撃しけがをさせないといけないというものだ。

サイズーシはその条件を果たすべく攻撃をしてきた。

とてもキレのある攻撃で危ない。

僕は、一応避ける準備をした。

(まだ負けられない。これを良ければ上級剣技を使おう)

サイズーシはどんどん近づいてくる。

(いまだ。避ける)

僕は避けることに成功した。

サイズーシは僕の、『心臓』を狙っていた。

(こいつマジで俺を殺しそうとしてるんだな)

僕は言った。

「お前。そんなに負けたくないか?」

サイズーシは言った。

「どういうこと?」

僕は言った。

「さっきの攻撃は、心臓を狙ったものだった。

普通試験でそこまで殺そうとはしない。

僕が、君を超えるかもしれないのが怖いからここで心臓を狙って

殺しはしなくともまた訓練に行かせようとしているんだろ?」

サイズーシは言った。

「そんなことはしないわ。まず幼馴染を殺そうなんて真似はしないわ。

そもそも試験っていうのは実際の戦いをイメージしてやっているんだから

心臓を狙われてもおかしくないじゃない。てかあなたなら私の攻撃くらいもう

避けられるでしょう?」

僕は言った。

「怖いからではなく、信用だったってわけか。

まあいいや。僕も本気で戦うことにするよ」


僕の本当の戦いが始まった。

僕はそう言ったあとすぐに技を繰り出した。

「剣技 駿足バースト

駿足は、動物のように足が速くなる剣技だ。

僕は、駿足でサイズーシを混乱させようとした。

でも相手も仙人と言われているレベルだ。

サイズーシはすぐに技を繰り出した。

「剣技 迷化さいか

この技は、相手がスピード関係の技だった場合のみ有効の技だ。

この技は、相手のスピード系の技を無効にする。

僕の駿足はすぐに解けてしまった。

(やばい。僕も技を繰り出すしかない)

僕は唯一奥義がある。

僕はそれを繰り出すことにした。

「特級奥義 式改竄しょういき

この技は、自分の戦った記録を改竄し攻撃するというもの。

またこれはこれから攻撃したことも改竄し一番適切な技を出すというものだ。

僕はこの奥義で攻撃した。

サイズーシはさっきの駿足時の攻撃が一気に繰り出された。

あの技で、混乱させたときの記憶も改竄した。

サイズーシは言った。

「奥義 時遅れ」

その技の瞬間、僕の技は無効になった。

サイズーシは言った。

「さっきの攻撃で、ペンダントは壊れてわ。もうこれ以上戦う意味はないから

無効にしたのよ。そしてあなたの修行は終わりよ」

そう告げられた。


僕は喜びもあったが少し悔しい気持ちにもなった。

だって奥義が止められたのだから。

でも一応試験に合格して修行も終わることになった。

(ようやくあの地獄の日々が終わったよ)

僕は安堵した。

僕は今日のうちにここを出ることを話した。

「俺は、目標をいち早く終わらせたいから今日のうちに次の町に行くよ」

サイズーシは言った。

「そう?わかったわ。次はなんの国に行くの?」

僕は言った。

「魔法の町「サンライト」だ」

サイズーシは言った。

「わかったわ。またあっちでも修行するんでしょ頑張ってね」

僕は言った。

「そういえば目標については言ってなかったね!

目標は言えないけどお願いがあるんだ。

僕が暴走したときはためらいもなく殺してくれ!」

サイズーシは言った。

「ああ冗談ね。まあそんなことがあったら私がお前をぶち殺してあげるわよ!」

僕は言った。

「ありがとな!そうしてくれ」


僕は旅立った。

そうまた北に歩き始めた。

僕の旅はまだ続く。


僕は、また2~3日歩いた。

僕は足がくたくたになりながらも歩いた。

途中たくさんの魔物と出会った。

でも修行のおかげでないにごともなく倒せた。


僕は今 町の入り口にいる。

だいぶやばい問題が発生した。

普通町に入るためには身分が書いてあるものを見せないといけない。

でも僕の一家はもういないことになっている。

だから身分を証明できないのだ。

(どうしようか...これじゃあ入れない。)

そしてこの入り口しか入る場所はない。

理由は簡単だ。

壁で壁でおおわれているのだから。

僕は悩んだ。

悩んだ末、しょうがなく壁を越えて入ることにした。

(まあこれしかないよな)

僕は、サイズーシから一つだけ教えてもらった魔法がある。

それを使った。

「魔法 浮遊サン

僕は浮いて壁を乗り越えたのだ。

(あぶねぇ...門番にばれるところだった)

僕は、この町の町長に会いに行った。


町長は、大体家に引きこもっている。

ちなみにこの町には、仙人みたいな人はいない。

この町は、どれだけ魔法ができるかだけだ。

だから町長はこの町で一番魔法ができるってことだ。

町長の家っていうのは大体町の中心部にあるはずだ。

僕は町の中心部に向かった。

(ないな...)

町長の家らしきものは見つからなかった。

僕は、そこらへんの町人に聞いた。

「町長の家はどこですか?」

その人は言った。

「あぁ。町長はうちの姉です。家まで案内しますよ」

(マジか。運いいな)

僕は、案内してもらうことにした。


家についたらしい。

周りを見るに一面緑だ。

僕は言った。

「どこに家があるのですか?」

その人は言った。

「家は、この下です」

(は?)

その人は唱え始めた。

「地面よ轟け。ストーン」

緑の地面が浮いた。

(なんだ?これ)


数秒後、完全に入り口は開いたみたいだ。

「どうぞ。おはいりください」

僕は言われるがまま入っていった。

そこは階段が広がっていた。

(ここ少し暗いな)

この人は言った。

「魔法は使えない感じですか?」

僕は言った。

「そうですね。1個、2個魔法が使える感じですね」

この人は言った。

「じゃあ私が先頭しますね」

この人は唱え始めた。

「光よ導け。ライティング」

そうすると光が出た。

僕はその光を頼りに進んでいった。

そうすると一つの部屋のような場所が光っているのがわかった。


その人は言った。

「姉さん。お客さんだよ」

その奥にいたのは昔と姿がほとんど変わらないアイラだった。

「おう!お前かお客さんっていうのは」

僕は言った。

「一回あったことがあるくらいだろ」


アイラは、僕の幼馴染というかは師匠と弟子のような関係だった。

僕が小さい頃に、父さんが魔法が使えるかを確かめるためにアイラを呼んだ。

その時僕は、全然魔法が使えなかった。

そしてアイラが言った一言がとても衝撃だった。

「お前には、才能の才のないレベルだ。まあ訓練して覚えるためには大体5年くらいかなって程度。

だってお前は、魔法の適性が『ゼロ』なんだもん」

この一言は一番覚えているものだ。


僕は要件を言った。

「なあ。俺に『魔法』を教えてくれないか?」

アイラは言った。

「昔も言ったけどお前には、適性がないの。だから覚えられても初期魔法くらいだ」

僕は言った。

「俺は、この世界の剣の仙人に一人前と認められている。」

アイラは言った。

「確か昔剣も適性がなかったよな」

僕は言った。

「なあ。適性がないとかあるとかではないと思ったんだよ。

適性は、最初からできるかなのかなってさ。

だから今なら魔法だってできるかもしれない。」

アイラは言った。

「わかった。一回適性をまた見るよ」

アイラは適性水晶を持ってきた。


「座りな」

僕は言われた通り座った。

そしてアイラは、適性水晶を見た。

アイラは、驚いて声が出ないみたいだ。

そしてようやく話し始めた。

「お前の魔法適性は、60%だ。前図ったときは0%を超えてマイナスを行ってたじゃないか」

僕は言った。

「じゃあこれで魔法は教えてもらえるよね?だって適性があるのだから?」

アイラは言った。

「わかった。魔法を簡単に教えるわ」

僕は言った。

「いや。初期魔法だけじゃなくて上級魔法もな」

アイラは言った。

「わかったわ。明日の朝からね。私は実践しかやらないから」

僕は言った。

「わかった。明日な」

僕は、立ってその場所を出た。


次の日になった。

「今日からやるわよ」

そうこの日から、まあまあつらいくらいの訓練が始まった。

ある意味、サイズーシの時よりきつい。

だって休憩がないんだから。

僕は、早めにこの訓練が終わるよう頑張った。

でも頑張るといっても魔物とずっと戦ってるだけだが。

条件は、魔法のみで討伐というシンプルなものだ。

一日のルーティンはやばい。

訓練前に、魔法の説明を受ける。

その魔法は、今回の訓練で使うものだけだ。

そしてあとは、森に行かされ魔物と戦い続ける。

大体終わるのは、22時くらいだ。

もうくたくたでしょうがない。

これを毎日続けているのだから。


今日で大体3か月は立っただろうか。

アイラは言った。

「最後の試験よ。私が出した魔物を倒しなさい。

もちろん魔法だけでね!」

僕は言った。

「魔法だけなのは知ってるし。てか魔物強さはどのくらい?」

アイラは言った。

「そうね...私が倒すのに30分くらいの魔物かしら?」

僕は言った。

「お前の30分は、俺からすると2時間程度ってくらいだぞ?

お前正気か?」

アイラは言った。

「別にいいじゃない。最後なんだから」

僕は言った。

「わかった。この試験が終えれば終了なんだもんな」

アイラは言った。

「もちろんよ。」


試験が始まった。

相手は僕の何倍だろうか?

大体10倍くらいだ。

具体的に言うと、僕の身長は170だ。

まあどれだけ大きいかは伝わっただろう。

まあすごく危機的状況だ。

僕は最初から魔法を打った。

「水よ浮け シルバーウォーターボール」

最初は様子見からだ。

相手には当たった。

(ダメージ通ってないな)

僕は次の魔法を出した。

「芝生よ地獄へ シンザー」

僕は上級魔法を使った。

相手には当たってもまったく効いた感じがしない。

相手からも攻撃がきた。

こいつは土使いみたいだ。

土使いには一つ弱点がある。

泥は操れないのだ。だって泥は水の判定だからだ。


僕は水の上級魔法を使った。

「水よ従え サウンズ式ウォーター」

相手には当ててはいない。

ていうか狙っていない。

僕は下の土めがけて打った。

こいつは、自分の周りの土をつぶさないと魔法は健在らしい。

僕はずっと続けた。

相手は、効いてない様子だったがどんどん効いてきたらしい。

僕は大体20分間くらい打ち続けた。

僕は幸いにも、たくさんの魔力がある。

僕は、打ち続けてようやく相手は魔法が使えなくなった。

僕は言う。

「もう負けだよ」

僕は唯一教えてもらった超上級魔法を使ってみた。

「水よ轟き 火は燃え盛り 土は浮き続け 大地は壊れて逝け

ファイアーストーンウォーター式 鳥のさえずり」

その時、僕は目をつぶった。

これはやばいほどに吹き飛ぶのだ。


僕は目を開けた。

もう跡形もなかった。

(やっぱこれは浮いてじゃないとやばいな)

僕は座り込んだ。

(あっぶなかった...)

僕はすぐにアイラのところに行った。


アイラは水晶で見ていた。

「見事だったよ。」

僕は言った。

「これで一人前だし訓練も終わりだよね?」

アイラは言った。

「あぁそうだよ」

アイラはつづけた。

「そういえば、お前は自分のデータを見ないかい?」

僕は言った。

「ステータスを見るってこと?」

アイラは言った。

「そうだ。見るか?」

僕は言った。

「もちろんだ」


アイラは分析水晶を持ってきた。

分析水晶の結果だ。

・魔力 43000

・魔法数 120

・剣術数 120

・特殊称号

→剣術の剣者

→魔法の術師


これはまあまあ強い方だと思う。

魔法数の上限は、125。

剣術数の上限は、128。

魔力は上限はないが、一般人だと大体3000くらいだ。


僕は、言った。

「ステータスも知ったことだし、もう旅立つよ」

アイラは言った。

「あぁわかった。元気でな」

僕は言った。

「僕がもし暴走したときはすぐに殺してくれよ」

アイラは言った。

「あぁ。すぐに殺して餌にするよ」

僕は最後に行った。

「じゃあな。ありがと」


僕は、旅立った。

僕の目標の地に今帰っているところだ。

目標の地、我が家へ。

僕は、サーバスさんからもらったフード付きにやつがある。

これで顔を隠しながら戦うつもりだ。


僕は、大体5日間歩き続けた。

僕は、目標の地に着いた。

(あぁまたここにきてしまった。)

僕は、一日だけ泊まることにした。

理由は、魔力を回復させためだ。

僕はその日、熟睡できなかった。


次の日になった。

僕は、決意したことをやり始めた。

大量虐殺を...

僕は、まず僕の家に行った。

僕の家は、もう跡形もなくなくなっていた。

(あぁ。もうないのか)

僕は、これにも腹が立ったがもっと腹が立ったことがある。

それはこの家に来るまでにみた新聞だ。

新聞にはこう書いてあった。

「ここの元貴族は、裏で人を殺したり売買してた!」

そう見出しがあった。

僕は思った。

(あぁ。こいつら救いようはないな)


僕は大量虐殺を始めた。

僕はまず、高く浮き上がった。

そして唱えた。

「火を答えろ ファイヤースラッシャー」

この技は、上からファイアヤーボールを降り注ぐものだ。

見た光景は、滑稽だった。

「はっはっははは」

一瞬としてこの町は、火の海だ。

僕はまだ終わらない。

「芝生よ地獄へ シンザー」

大地は一気に燃えた。

燃える景色は、きれいにしか見えなかった。

(復讐とは楽しいものだ)

僕は、ずっと打ち続けた。

でもやっぱり生き残りもいるようだ。

剣士のような奴が出てきた。

僕は一度地上に降りた。

「我は復讐者だ」

僕は剣士を剣術で黙らせた。

「特級奥義 式改竄」

僕は、歴史を改竄しもう相手は死んでいるものにした。

そして一人生き残るものがいた。

そいつは言った。

「なぜ人を殺すんだ」

僕は言った。

「なぜ人を殺してはいけないのだ?」

僕は唱えた。

「奥義 時遅れ」

相手の技をすべて消して言った。

「意味ないさ。君はもう剣技を使えないよ」

僕は、首を切って殺した。

僕はまた町に魔法を打った。

「水よ轟き 火は燃え盛り 土は浮き続け 大地は壊れて逝け

ファイアーストーンウォーター式 鳥のさえずり 形式」

僕は一部だけだがそれを使った。

僕は言った。

「君たちは消えなさい」


僕はずっと続けた。

でも思ったことがあるのだ。

復讐した感じがないのだ。

でも僕はもう引き返せない。

僕は、もう『修羅道』を歩んだのだから。



僕はずっと願い続ける。

(誰か。俺を殺してくれ)

ずっと人々が見ている。

子供だってずっと。

僕はずっと思っていたがもう引き返せないのだ。

僕は願いながらも大量虐殺をつづけた。

僕が30分くらいたったころだろうか。

誰かが来た。


僕は、ようやく殺してくれる人ができたと思った。

もう僕に意識はないのだ。

体が勝手に殺しているだけだ。

でも見える。

サイズーシがいる。

あとは、アイラもいることが分かった。

(ようやく殺してくれる)

僕は、死んだと思う。

僕の物語は終わった。


「はぁはぁ」

僕は、親を殺された。

僕だけは死なないように必死に逃げた。

僕は、あの悪魔を殺すことを誓った。

「絶対に殺す」

そして僕は、修行に出た。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ