74話
「皆さん、おはようございます!」
昨日同様、早めに事務所に着いたオカであったがプル以外は既に事務所にいる様だ。
「皆さん、ニュース見ましたか!?」
オカは声を大きくして質問する。
「あぁ。また犠牲者が出たな」
普段の表情とは違く、難しい顔をしているパークは事務所にあるテレビを見ながら言う。
「え、えぇ……それもそうですがプルさんの奴は見ましたか?」
「プルさん? 何んの事だ?」
オカの質問に全員が何を言っているか分からない様な表情をした。
(もしかしたら、もう一度流れるかもしれないな……)
オカは、机に置いてあるリモコンで朝見ていたチャンネルに合わせた。
すると、オカの予想は合っていた様で、1時間前に見ていたプルが出演している対談がテレビで流れていた、
そして、プルがテレビに登場すると皆んながオカと同じ反応をしていた。
「な、なぁオカ」
「なんでしょうか?」
「プルさんは、一体何をしているんだ?」
「さ、さぁ……? 俺もそれが聞きたくて急いで来たのですが、プルさんはまだ会社に来てないんですか?」
パラノーマルの事務所内には居ない。
「うん。まだ姿を見ては無いね」
「お、俺もまだ今日は見てないな」
ヒューズ、ダルマもどうやらまだ見てない様だ。
皆んなが驚いている中で、フィブだけは違う事を考えている様だ。
「私もテレビ出たい……」
その言葉が聞こえたのはオカとダルマだけだったが、二人ともいつもの様に聞こえなかった事にしたらしい。
「恐らく、これが生放送だったらまだ会社には着かないだろうね……」
「ヒューズさんも何も聞いて無かったんですか?」
「そうだね。まさかテレビ出演しているとは思わなかったよ……」
プルを抜いたパラノーマルの面々はプルがゲストで出ている間、ずっとテレビを見ていた。
すると、事務所のドアが開きプルが入ってきた……
「皆んな、おはようー」
「「「「「プルさん!?」」」」」
今、丁度テレビに映っていたプルが事務所に入って来た為、皆は色々と聞きたい事ある様だ。
「ど、どうしたのかしら……?」
あまりにも強い圧に事務所に踏み掛けていた片足を無意識に廊下に戻すプルであった。
「プ、プルさんオカから聞いて気付きましたが、なんでテレビ出ているんですか?!」
代表してパークが質問する。
「あぁ、その事ね。急遽決まって皆んなには連絡出来なかったのよ」
「どういう事ですか?」
「皆んな、昨日の夜も犠牲者が出たのは知っている?」
全員が顔を縦に振る。
「今日の早朝にいきなりテレビ局から連絡が来たのよ。今回の事件に対してパラノーマルさんの意見をテレビで話して欲しいって」
(なんで、俺達の会社に連絡来たんだろう?)
「なんで、パラノーマルに連絡来たのか不思議だったんだけど、最近私達の会社有名になったじゃない?」
「え、えぇ。パクトの件でプルさんが宣伝したからですよね?」
「えぇ。そうね。どうやら超常現象的な視点で意見を言えばテレビ的にも面白いと思ったらしくてね……出演をお願いされたのよ」
「でも、あのテレビの映し方だと……」
「えぇ、そうね。良い笑者かもしれないけど、これでまた一つ私達の会社が有名になったわ!」
プルの顔は不満所かやりきった表情をしていた。
(流石、社長だ……)
他のメンバーもオカ同様にプルの行動力と言動に関心している様だ。
「プルさん、お疲れ様……これお茶入れたから飲んで……」
「ふふ。ありがとうフィブちゃん」
それからは少しの間、プルからテレビ局の裏側はどうだったやら有名人にあったと色々と話を聞いていたメンバーだった。
そして、オカは思い出した様に自身も皆んなに伝えなければいけない事があるのを思い出し声を掛ける。
「あの、俺も実は報告する事がありまして」
オカが何について話したいかを一早く察知したのはヒューズであった。
「オカ君、もしかしてハルカの事かな?」
「え? そ、そうです!」
言い出そうとして、直ぐに返答がある事に驚いたオカだったが、昨日の夢での出来事を話し始めた。
「なるほど……。殺せば殺す程力が増すのか……」
ヒューズを始め、全員が考え込む。
「と、とにかく。少しでも早くアケミとソラタを見つけないとって事でいいのか?」
「あぁ。ダルマの考えでいいと思う」
「でも、全然見付からない……」
かなり念入りに探しては居るが、全くと言っていいほど見付けられない事に多少なりとも焦りを感じるパラノーマルの面々であった。
(今日の夜も、ハルカに会えたら色々聞いてみるか……)
それから一日中アケミとソラタを探したが結局その日も見つけられずに帰る事になった……
「それじゃーなー」
「オカ、今日ハルカに会ったら他にも色々聞いとけよー?」
「将来、私がどうなるかも聞いといて……?」
いつもの二人とは駅で別れ、オカは家に帰る。
(結局、今日も手掛かりは無しか……)
何も成果が出ないと物事を続けるのは大変である。
(とりあえず、今日は帰って直ぐに寝る準備でもして寝るか……)
そして、オカはベットで眠り、次に目を覚ました時はいつもの所に居た……




