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都市伝説から逃げ切るには……  作者: こーぷ
パクト
60/101

60話

 オカ達がメールチェックの作業を進めて一週間程経過した。

 その間にマトモな依頼や情報は殆ど無く、あったとしても連絡が取れないのがほとんどであった。


「あー、疲れてきたなー」

「私も……」

「お、おい。誰も居ないからってサボるなよ」


 今現在、パラノーマルの事務所にはオカとフィブ、ダルマの三人しか居らず、他の三人は外出中らしい。


「ダルマも少しサボろうぜ」

「オカの言う通り、少しはサボらないと身体が保たないと思う……」

「お前らいつもサボって無いか……?」

「「……」」


 ダルマの鋭い指摘に二人は顔を逸らす。


「だって、一週間もひたすらメールチェックしているんだぜ? 飽きるわ……」

「私達には、もっと相応しい仕事があるはず……」


 どうやら、二人にはメールチェックの仕事が物足りない様だ。


「気持ちは分かるが、俺達はまだ新人で他に回せる仕事が無いんだろ?」

「分かっているけど、あーきーたー」

「お前は子供か!」

「私は……?」

「え……?」


 フィブの意味分からない質問にダルマが戸惑う。


「あはは、フィブって偶に意味分からない質問するよな」

「それが、またミステリアス……」


 少しドヤ顔でフィブは胸を張る。


 オカとフィブに呆れながらも、ダルマは二人に付き合って作業する手を止めている辺り、優しさを感じる。


「てか、今日までの一週間何か依頼や情報見つけたか?」

「私が確認した中には無かった……」

「俺もだな」

「やっぱり、メールチェックなんて無駄なんじゃないか?」

「仮に意味無くてもヒューズさんが望む限り俺はチェックし続ける!」


 ダルマは自身の固い意思をオカ達に語る。


「ダルマ、キモい……」

「き、キモいだと!?」


 固い意思を見せるもフィブには引かれていた様だ。


「なんで、ダルマってそこまでヒューズさんに入れ込んでいるんだ?」

「俺は、ヒューズさんに助けられてから考え方が変わったんだ!」

「あー、ヒューズさんの何に影響されたかは分からないけど、確かにダルマは変わったよな」

「うん、とても変化した……」

「だ、だろ?」


 自分で意識して変わっていく様にしてきたダルマだが、周りの人間に言われると、やはり嬉しいのか笑みが浮かぶ。


「初めて会ったときのダルマ最悪だったもんな」

「うん、最低……」

「ま、まてまて昔の事は思い出させないでくれ! 自分でも自覚はあったんだ」


 どうやら、過去の事はあまり思い出したく無い様だ。


「まぁ、今のダルマは付き合いやすいし、いいと思うぞ?」

「これからも、励む様に……」

「は、はい! って、なんで俺がお前達に上から言われているんだよ!?」


 ダルマの反応が面白かったのか、二人はケラケラと腹を抑えながら、笑っていた。


 そんなやり取りをしていると、プル達が帰ってくる。


「皆んな、留守番させてごめんなさい」

「その代わり、お土産買ってきてやったぞ!」

「なんだか、とても賑やかな笑い声が聞こえてきたけど、何かあったのかい?」


 パークが、お菓子と飲み物をオカ達に渡す。


「ありがとうございます」

「おう! それで何か依頼とかあったか?」

「いえ、それが全然」

「そうか……」


 会社名は有名になったが、結局依頼などは無い為、貧乏会社を抜け出せる予兆は無いようだ。


「はは、ならもっと宣伝しないとダメかな」

「ふふ、なら宣伝担当をヒューズ君にしようかしら」

「それゃいい! ヒューズがやるべきだな」

「自分も賛成です! ヒューズさんがやるべきです!」

「おいおい、ダルマ君まで……。プルさん本気ですか?」

「ふふ。まぁ、もう少しお金に余裕が出てきたら、宣伝を強化するつもりだから、その時はよろしく頼むわ」

「逃げられそうにないね……」


 苦笑いしながら、ヒューズは諦めた様な表情を浮かべた。


「そろそろ、お昼だし皆んなで休憩を取りましょうか」

「飯も買ってきてやったぞ! 好きなの選んでくれ」

「私は肉がいい……」



 パークが皆んなにお弁当を配る前にフィブは席を立ち上がりパークの持っている弁当を確認し始める。そして、誰かがテレビをつけると、ニュースで速報が流れていた。




「速報になります。今朝路地裏にて男性の死体が見つかりました。現在警察が現場状況などを調査しておりますが、男は何者かに殴られた跡があったとの事です。何か続報があれば引き続きお伝え致します」



 速報が終わり、通常のテレビ番組に戻る。


「怖いわね……」

「怖い……」

「安心しろ! 何かあっても俺が助けてやるから!」


 パークは力拳を作り、女性二人を安心させようとする。


「筋肉バカには無理……」

「おい、筋肉バカとは俺の事か!?」

「はは、ブィブちゃんはパークに厳しいね」


 その後見なんでご飯を食べていると、また速報が流れた。





「速報です。先程お伝えしました続報になります。男の死因が分かりました。窒息死によるものらしいです。引き続き何かあればお伝え致します」


(ん? 窒息死……?)


 何か引っ掛かっているオカだったが他の者達は特に気にした様子が無かった為、それ以上は考えずに弁当を食べはじめた。

 だが、この後の速報で先程の違和感に気付く事になる……

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