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風流荘には毎年10人程度のヴァンパイアロードの子供を送り出し、ダンジョン都市の様々な機能を奪い続けていた。
失業者が出ないように公共事業をやらせ、料理店を中心に観光都市に作り変え始めていた。
もちろんダンジョン探索区画とは分けている。
高級住宅街のある上流階級の住まう北方区画と、ダンジョン探索ギルドとダンジョンの入り口のある南方区画である。
南北を除く東西が観光区画になるように、料理店は東区画に開店しておいたのだ。
ちなみにシュンはうなるほどの金を稼いでいたが、未だにダンジョンに近い南区劃に住んでいた。
実のところ、ダンジョンの第一階層はこのダンジョン都市すべてをカバーしているように拡張していた。
いわば第零階層である。
これによりシュンはテレポーターで街中ならばどこへでも行き来することができるようになり、【ナビゲーション】【カメラ記憶】【全周視界】のコンボで街であったことを何でも知ることができるようになっていた。
故にもう既に伯爵家は実質的にシュンの支配下にあり、ダンジョン都市はシュンの意向で動いていると言っても過言でない状態になっていた。
伯爵家の中で比較的まともな青年にヴァンパイアロードの家庭教師を付けて厳しく教育し、娘のシュンナと婚約させた。
縁石関係でもシュンは伯爵家につながることに成功したのである。
シュンは第二十階層の闘技場とスフィンクス教室で、地上では誰も敵わないほど強くなっていた。
今ならドラゴンも問題なく処理できると自負している。
肉体的な強さを極め、魔術も極め、地位と名誉も得たシュンには目標が無くなってしまっていた。
――無いなら目標を作ればいい。
そう、それしかない。
次は王国の簒奪に乗り出すことにした。
魂(工藤俊介)
├【多目的スポーツ者】
│├【物理装甲】Lv5
│├【魔法装甲】Lv7
│├【俊足】Lv8
│├【悪路装甲】Lv4
│├【全周視界】Lv4
│├【カメラ記憶】Lv6
│├【ナビゲーション】Lv10
│├【歌唱】Lv8
│├【空調】Lv5
│├【照明】Lv5
│├【魔力庫】Lv10
│└【搭載】Lv6
├【異世界渡航パッケージ】
│├【人類共通語】Lv1
│├【簡易鑑定】Lv5
│├【アイテムボックス】Lv10
│└【環境適応】Lv10
└【ダンジョンコア】
肉体
├【格闘】Lv5
│├〈突進〉
│├〈遠当て〉
│└〈手刀〉
├【回避】Lv4
├【体術】Lv5
├【軽業】Lv4
├【隠密】Lv3
│└【気配遮断】Lv5
├【気配察知】Lv5
├【罠発見】Lv5
├【解体】Lv3
└【料理】Lv2
精神
├【魔力操作】Lv5
├【魔力増幅】Lv5
├【魔力節約】Lv5
├【神道】Lv7
│├【祈願】Lv4
│└【スキル取得】Lv4
├【闘気法】
│├【鉄拳】Lv4
│├【鉄蹴】Lv4
│├【身体能力強化】Lv5
│├【精神能力強化】Lv5
│└【不老不変】
└【魔術】
├〈ティンダー〉
├〈ヒートアップ〉
├〈ファイア・ボルト〉
├〈ファイア・ウェポン〉
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