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多目的スポーツ者シュンのマイペース冒険生活  作者: イ尹口欠
探索者編

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 まず三人で浅い階層に潜り、その後で斥候など足りないクラスを補ってパーティを組む予定だ。

 シュンの強さが圧倒的だが、それに頼っていてはダンジョン探索はおぼつかない。


 まずは浅い階層で戦闘に慣れる必要がある。


 第一階層。

 そこにはクリーピングヴァインやグリーングミ、ワイルドドッグにホーンラビットなど弱い魔物ばかりが出現するため、シュンイチを鍛えるのにシュンは丁度いいと思っていた。

 もちろんシュンイチは「もっと深い階層に潜りたい」と言い出すが、「それは第一階層で問題なく戦えてからだ」とシュンは言った。


 シュンイチは「その言葉、よく覚えておけよ!」と大見得を切り、初戦のワイルドドッグに危なげない戦いぶりを見せて、シュンを安心させた。


 シュンイチの戦い方はスタンダードな剣士スタイルだ。

 特に盾を使う点で防御的といえる。

 シールドバッシュを起点に積極的な防御と、相手が崩れた際に一撃を決める感の良さがあった。


 結局、すぐに第二階層へ行くことになり、急遽パーティメンバーを揃えなくてはならなくなった。



 シュンはエレナとシュンイチを家に残し、パーティ募集の張り紙を探索者ギルドに貼っていた。

 募集は前衛と斥候、そして魔法使いである。


 理想は6人パーティだとこの街の探索者たちは考えている。

 前衛3人、後衛3人のバランスだ。

 斥候が前衛か後衛かは分かれるところだが、当人の資質次第なところがある。


 今のシュンのパーティは、シュンとシュンイチが前衛、エレナが後衛だ。


 だから前衛がひとりと、後衛がふたり必要になる。

 その点も明記しておいた。


 シュンが張り紙を貼り終えると、背後から声がかかった。


「シュン、というのはあなたですか?」


「ああ。俺だけど――」


 シュンは振り返って、固まった。

 なぜなら、そこにいたのはシュンイチと同じくらいの少女。

 しかしビビの面影がたしかにあった。


「まさか……」


「ビビ、という名前に聞き覚えはありますか? “刺殺の”ビビです」


「ある。まさか君はビビの娘なのか!?」


「はい。お母さんに何かあったら、お父さんを頼れと言っていたので来てみたんですけど……」


「ビビになにかあったのか!?」


「病気で昨年、亡くなりました。それからヘインズワースの街へ行ったら、シュンという冒険者はダンジョン都市へ行った、と聞いたので」


「それで俺を探していたのか。よく来てくれた。ウチに来なさい」


「いいんですか? 今の家族は……」


「俺の娘だろう? 遠慮するな」


「お父さん……」


 ポロポロと少女は涙を流す。

 ここまで一人旅でさぞ心細かったことだろう。


「名前はなんていうんだ?」


「シュビレナです」


「シュビレナ、今日からお前は俺の家族だ」


「はい、お父さん」


 その日、シュンイチとシュンナに軽蔑されることになったが、シュビレナは家族として迎えられた。


魂(シュビレナ)

肉体

└【刺突剣】Lv1

精神

└【魔術】

 ├〈クリエイト・エア〉

 ├〈ウィンド・カッター〉

 ├〈ウィンド・セイバー〉

 ├〈ウィンド・ヒール〉

 └〈キュア・デフネス〉


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