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何かと喚き散らす女。

作者: 七瀬





僕の近所に、朝早くから夜遅くまで喚き散らす女がいるんだ!

・・・歳は? 50歳半でぽっちゃり体型の鋭い目をした人だよ!


だから! その女に誰も話しかけたりしないんだけどね!



その女と、ふと目が合った人に女が話けかけるらしい。

それに、話しかけられたら最後、、、。



まるで、ストーカーのように付きまとわられて。

家の前にゴミをばら撒かれたり。


その人の家の壁に、誹謗中傷な言葉をスプレーで書かれたり。

車のタイヤの空気がナイフのような刃物で切られていたり。

なんせ! 嫌がらせが凄いんだよ。





___その女の言い分は、こうだ!


『___せっかく、私から話しかけてやったのに、、、。

あの女ときたら? 私の話も聞かずに逃げて行ったんだよ! 本当に

なんて女なんだ! 礼儀知らずで、私を誰だと思っているんだかね!』




___そういうと?

嫌がらせを毎日、騒音や悪口をずっと言い続けているんだ。


・・・狙われたその人は?

ノイローゼになって、そこから引っ越すしかないんだよ!


居なくなれば、新しいターゲットを見つけるだけ。

この女からすれば、ゲーム感覚でしかないのかもしれないな!





___この女には?

旦那さんと大きくなった男の子が二人いるらしいんだけど。


旦那さんは家では、この女に何も言えないらしい。

ただただ、家ではこの女に逆らえずに空気のように自分の

存在を消して生活しているとか。


___子供は?

親から独立してそれぞれ自分の家族と住んでいるらしい。



・・・たまに、家に子供たちが戻って来た時に話しても?


『___俺たちに、あの母親をどうすることもできないんだよ! 

どうしても耐えられないなら、警察でも何でも呼んで捕まえても

らえばいい!』

『・・・でも? 自分の親が警察に捕まえられて嫌じゃないのか?』

『___昔っから俺たちの言う事なんか聞きやしないよ! 自分勝手で

自分が思ったら、何でも直ぐに行動に移す女だからな!』

『___君たちは? あの女を“母親”と思ってないのか?』

『___そんなの当たり前だろう! 母親なんて一度も思った事なんか

ないよ! あんな女! 俺たちは母親だって認めてない!!!』

『___じゃあ、なんで戻ってくるんだよ!』

『___親父だよ! 俺たちは親父が心配だから。親父に俺たち兄弟の

どちらかと住まないかと聞いても、おれはここに居るとしか言わないし!

あの女が、親父に何かしないか? 不安で仕方がないんだよ!』

『・・・お父さんか、』

『___気の弱い親父だけど。俺たち兄弟の事は凄く大事に可愛がって

くれた唯一の大人だったから! だから、なあ、劉!』

『___あぁ! 親父だけは助ける!!!』

『・・・・・・』




___あの女の子供たちが心配しているのは?

“お父さん”だったらしい。


・・・その為に、定期的に実家に戻っているとか?

僕も何度か、挨拶程度だけど話した事があるが、、、。

優しそうな、いい人だった印象が残っているよ。






・・・しかし?

どうしたら、この女を静かにさせられるのか?


この辺に住んでいる住民は、みんな頭を抱えているよ。

・・・僕も、その一人だけどね。





最後までお読みいただきありがとうございます。

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