表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
皆でサーカスやっていたらいつの間にか敵ボス扱いされていたので頑張る話  作者: 皮は剥がれない素兎
戯曲曲芸団カプリッチョの日常
1/7

愉快なサーカスの朝がゆっくり過ごせるわけがない。

初投稿の見切り発車です。拙い点、誤字脱字もあるかもしれませんがよろしくお願いします。

_______________________________________________________


――――深い深い森の奥、常に曇天で霧雨が降り、触れれば切れる針葉樹の中に霧雨も鬱屈とした空気も似合わない赤と黄色で彩られた大きなテントがでーんと居座っている。

そのテントこそ『第5エリア"霧雨の森"』最終ボス【戯曲曲芸団・カプリッチョ】である。


そこに1歩踏み込めば君達が出会うのは豪快で繊細な音楽にあわせ踊る麗しい踊り子、おどけた仕草の双子のピエロ、大男による大道芸、魔獣達の多彩な芸、軽業師のアクロバット、愉快な司会、そしてその彼等との血濡れた戦い。


さてはて、君達は彼等と何を楽しみたいだろうか?


「さぁ…自由で巫山戯た曲を奏でようじゃないか!!」


◇◇◇



しとしとと今日もこの森は雨が降り続けている、その雨を眺めながらゆったりと陰鬱なホットなコーヒーブレイクを楽しもうとカップを口につけたが…


――――ドッガァァァァァン!!!!!


テントが揺れるほどの衝撃と衝撃音でコーヒーが顔にかかった。


「うぁあぁつっっっ?!」


思わずカップを放り投げ水魔法がかけてある魔道具を使い顔面に当てる


「うぐぅっ?!」


少し鼻に入りとっさに顔を離し鼻をかめば、ドタバタと足音が聞こえバンッ!とドアが開きそこには必死な形相でコチラを見る青年がいる。


「ハァッ…!だっ、団長!シュレイヤ団長‼シルキーさん!シルキーさん見ませんでしたか?!」


彼はこの曲芸団に勤める第7節団のヤック、この曲芸団には欠かせない戯曲を奏でる演奏者である。曲芸団の中では年齢の若い部類に入る青年だ。


「ぅえほっ…えほっ…んあぁ?シルキー?いや、見てないけど、またなんかアイツやらかしたの?」


「そうなんですよっ!団長‼シルキーの使役してるバーンライガーのデスソースが寝ぼけて脱走して暴れてるんですっ!」


「それでさっきの揺れかぁ…んで今ソースは誰が抑えてんの?」


時間的には朝だからか少しけだるそうに尋ねれば言いづらそうにまごつくヤック。


「ええっと、その…」


そのまごつきに嫌な予感が走り少し躊躇い(ためらい)ながら最悪の人選をした。


「……まさかイクスがやってるって事はないよな?」


イクスは副団長で団長のシュレイヤと共にこの曲芸団を設立した5人の初期メンバーの1人でもある、基本冷静沈着でものわかりのいい男なのだが、


「あ〜…えっと、はい。…そのまさかです。」


欠点は()()()だと言う事だ。


それを聞いた途端サァッと顔が青ざめて悪い展開が浮かび思わず叫びながら走る。


「うわぁぁぁぁ!!!舞台の修繕費がっ!シャレにならなくなるぅぅうう!!」


―――ボガァァアアアン!!!!



また1つ大きな衝撃音がテント内を駆け抜けた。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ