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天使じゃないよ?

前回サブタイトルが何なのか分からず、ネタバレを見てしまった方には申し訳ないです。

 (5歳の誕生日か...なんか実感わかないな。)


 「「「「「カレン!誕生日おめでとう!」」」」」

家は父、母、の他にメイドさんが3人、そして昨年弟が産まれた。

 「ありがとう」

 変わらずのコミュ力。

 「「「「「可愛い...」」」」」


 ここで説明に入る。

 俺は、コミュ力が皆無だがなぜか、なんとも思われなかったのが昨年から気がかりだった。まぁ子供だからというのもあるだろうが、それよりも、圧倒的に、可愛いから...というのが分かってしまった。前に鏡を見て見たのだが、子供だとは思えないような可愛い子だった。が、それが自分だと思うと全くもって嬉しくない。


 (神様...あんまり喋らなくてもいい所ではあるけど、こういう事はもっと早めに行って欲しかった...。出来ればこういう形ではないものが良かったとも付け加えておこう。)


 「もうカレンも5歳かぁ。より可愛くなって...」

 (父さん...そのやり取りもう5回目。)


 「あなた、そう言えば、5歳って事は、魔法適性検査受けられるわね!」


 母さんから、゛魔法゛という言葉が出たが、ここでもまた説明に入ろう。

 この世界では、魔法で生活を担っている。

 魔法は、7属性あり、火、水、風、地、雷、闇、光。となっているが、人族は、火、水、風、地、光、しか使う事が出来ない。

 闇は、魔族や、魔物しか扱うことが出来ず、雷は、龍神族という者しか扱えないらしい。

ちなみに、この世の全種族は、人族、魔族、獣人族、龍神族、となっている。


 「魔法か、俺が、火、風、属性で、ミラが、水、光、属性だから、もしかしたら4属性持ちも有り得るかもな!」

 父さんがはしゃぐのも無理はない。この世で一般人は魔法の適正値が0だ。だが、親が、魔法使いだと、話は別。必ず魔法適性がある。

 「ん」

 食事中の為、今まで以上の返事。


 (((((可愛い...)))))

 カレンのもぐもぐが可愛すぎるせいか、皆すごくだらしない顔してカレンを見ている。




 そして、魔法適性検査の時がやって来た。

 魔法適性を見るには、5歳以上で神殿に行けば誰でも見られる。

 そして、神殿の大きな鏡を触れると、7つのうちのどれかの光が現れるそうだ。最も光っている色の光が、適正値が高く、光っていなければその適正値は0。

 ちなみに、火は赤、水は青、風は緑、地は茶、光は白、雷は金、闇は黒となっている。


 「カレン?緊張しているのか?大丈夫だ!お、俺とミラのどちらかの属性は、か、必ず持ってると思うぞ!」

 と、父さんが言っているが、緊張しているのがまるわかりだ。

 「そうだね」

 (自分より緊張している人見ると安心するよなぁ。)


 「次―――カレン・スレンターナ様。」

 神官の声が聞こえ、鏡に触れた瞬間、数十メートルもある部屋が光で埋め尽くされてしまった。そしてその色は、白と言うには透明で、金よりも美しい。まさに、光そのものだった。


 「これは......」

 数秒経ったあと光が消え、そこにいた全ての者達が尻もちをつき、カレンを見て固まってしまっている。


 この状況をよく分かっていないカレンは、(何?凄いの?てかこれ何属性?)とでも言いたげな顔をしている。


 「「カレン...?大丈夫?」か?」


 「何が?」

 両親が固まりながらも、カレンの心配をしているが、何が何なのか理解出来てないのはカレンも同じだった。

 そして、両親の声により神官数名も気がついていき、

 「「「「「天使様!」」」」」

 と、訳が分からない言葉を、崇める姿勢でカレンに発した。


 「何言ってんの?天使じゃないよ?」

 混乱しているせいか、いつもよりの口数を発するカレンだった。

お読み頂きありがとうございます

リクエストなどがあれば可能な限り取り入れさせていただきます。

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