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僕は女の子  作者: 恵
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第9話 パーティ

案外良い体験しているなぁ

今日よかったら家に遊びに来ない?」

土曜日に家でごろごろしていたら電話がかかってきた。

「よかったら、お泊まりしない」

男の子の時なら、まず無いお誘いだ。

お母さんに聞いてみる。

「良いわよ。行ってらっしゃい」

電話する。

「お母さんの許可も出たから、行くね」

お母さんが言ってきた。

「あなたが男の子の家に行くなら反対するけど、女の子のとこなら心配ないわ」

貞操の危険があるなら駄目という事かな。

僕、男の子を誘惑なんてしないもん。ん、それで良いのかな?

友達の家に着く。

「こんにちは。お邪魔します」

「良く来たわね。今日はあなたが女の子になったお祝いをしたいの」

家に入ってみると、クラスメイトが10人ほど来ていた。

旧家で大きな家だから10人くらい泊まれるらしい。

「お祝いしてくれるなんてありがとう」

「お風呂も大きいから、後でみんなで入りましょう」

「いいの?僕の股間にはまだついているんだよ」

「小さいんでしょ。体育の時のあの身体に密着する服でも存在が分からなかったって聞いたわよ」

「まあね」

しばらくみんなでおしゃべりして過ごした。

「そろそろ、ご飯にしましょうか 」

大きなテーブルが運ばれてきた。

20畳くらいの部屋だから、大きなテーブルを入れても余裕がある。

ごちそうが運ばれてくる。

この家には専属のシェフがいるそうだ。

何か大きなものが運ばれてきた。

開けるとドレスが入っていた。

「みんな着替えて、本格的なパーティドレスよ」

僕もドレスを渡された。

「着替えられる?」

「良くわからない」

「だったら任せといて。スタッフにお願いするから」

僕はドレスを着せられた。

「みんな着替えた?」

「はーい」

「だったら開けるわよ」

庭に面した戸を開けると、庭に照明付きのテーブルがいくつかあり、そこにも料理が並んでいた。

テーブルの向こうには大きな池があり、その向こうには大きな木があって中が覗けない様になっている。

「多少騒いでも大丈夫よ。あの木の向こうは塀があって、その向こうは田圃だから」

「じゃあ、始めるわよ」

「私たちのクラスメートの女性化を祝って。かんぱーい」

あまりに本格的なパーティで驚いていると。

「あなたが主賓なんだから、遠慮しないの」

言われてしまった。

「資産家なんだ」

「たいしたことないわよ」

その晩はごちそうを食べて飲んで夜遅くまで騒いでしまった。

疲れ果てて休んでいると。

「お疲れのようね。そろそろお風呂にしましょうか?」

「そうね」

「あーっ女言葉使った。わーい」

喜ばれてしまった。

お風呂に行ってドレスを脱がせてもらう。

風呂場は大きな浴槽があった。

身体にお湯をかけて入る。

しばらくつかっていたら、みんなが来た。

みんなも風呂に入る。

目をそらしていたら、話しかけられた。

「ほんと、あるかどうか分からないくらい小さいわね」

複雑…。

「これなら気にならないわね」

「と言うか。何でそんなに胸大きいの?いつの間に大きくしたの?」

「初めて女子の制服着た時から変わらないよ」

「ふーん。お医者さんが女の子と思うわけだわ」

「良くそれで男の子と言えたわね」

「ほんと。良く襲われなかったわね」

そうなのか。

お風呂を出たら、浴衣が用意されていた。そして部屋に行くと…

さっきの部屋に布団があって

みんな一緒の部屋に寝るらしい。

「僕も一緒で良いの?」

「あれなら全く心配ないわよ」

ううっ…複雑

「むしろ、あなたが襲われないか心配するべきじゃ無いかな」

冗談に聞こえない。

その後は、恋バナして寝た。

ぐー。

読んで下さってありがとうございます。

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