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僕は女の子  作者: 恵
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第51話 制服、その後

しばらく目の具合が悪くて休みました。

女子の制服についてスカートでなくてもスラックスで良いという改訂が行われたので、何人かスラックスで登校して来た。

「スラックスの方が動きやすいね」

「でもお尻の形が丸見えね」

「でも寒い時は良いね。暖かいから」

何人かスカートでなくてほっとした顔をしている。

普段スカートを履かない子はスカートを履いていても激しく動いて下が見えるのを嫌だと思っているから、ほっとしているらしい。

礼装が必要な式の時はスカートというのも嫌らしいからスラックスで来ようと言っている。

その他にもスカートが嫌な理由はありそうだ。

敢えてスカートを履く事に拘る人はいる。

自分が女である事に拘る人だ。

それ以外にも理由はあるが。

男子の中に、スカートを履いて来たいという人もいる。

しかし、男子の制服ににスカートは似合わないからという理由で蹴られたらしい。

だったら女子の制服をフルに着れば良いではないかと言う人もいるが女装に抵抗が強い人もいる。

スカートを履きたいなら女装に抵抗が無さそうだが、そうでもないらしい。

スカートを履くのも男子として履きたいと言っている。

理解しづらい気もする。

スコットランドのキルトはスカートに似ているが「男らしい」となっている。そんな感じかな?

女の子が見るとスカートを履いている様に見えるので女っぽく見える様だがキルトはスコットランドでは男らしい格好なのだ。

まあ、色々考えてみたけれど、性同一性障害の女の子からすると、この場合の「女の子」は肉体が女性という意味だが、スカートを履かなくて良いのは少し楽らしい。

スラックスを履いた子が近づいて来て

「やっとお近づきになれそうだ」と言って来た。

「僕もフルに男子の制服が着たいな」と言って来る。

僕がフルに女子の制服を着ているのが羨ましいらしい。

近くにいた男子が「制服を交換しようか」と言って来た。

「うん」と言って直ぐに交換が決まった。

トイレに行って交換して来た。

スカートを履いている。

嬉しそうだ。

「あれ、新しい女装男子が出来たの?」と言われる。

「いや、今だけだよ」と言う。

「あれ、交換すると言ったんだから、ずっとこのままだよ」と言われる。

制服を交換した男子が慌てる。

「そんな。少しの間だけだよ」

「だめだよ。ずっとこのままだよ」

「女装申請しに行こうよ」

みんなに連れられて行った。

このクラスで、あんな事言って女子の制服を着たら、こうなるのは目に見えているのに、愚かな奴。

戻って来たら、綺麗に臑毛が無くなっていた。脱毛されたのかな。


読んで下さってありがとうございます。

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