第43話 災難の日
実話を元にしています。
いきなり胸に触られた。
「女の子には挨拶みたいなものよ」と言われた。
「いきなりだと驚くよ」と言って返す。なんか変な感じがした。
「でも気持ち良さそうだった。感じたの?」
「感じるってどういうことかわかんないよ」
「なんかふよふよっとしてびくんって事かな」
「擬態語やめれ」
「まぁ、気持ちいいってことよ」
何か分からない。
まぁ良いか。
そのうち分かるだろ。
そのうちって………赤面。
「女の子の感じ方って男の子よりも強いって言うけど」
「比較出来ないからわかんない。あなたは比較出来ないの?」
「僕の感じ方は普通なのか分かんないからね」
「えいっ」
「も、揉むのやめれ」
「お姉さんが気持ち良くしてあげる」
「う、うわー」
身体の力が抜ける。
「へにょ」
「どう、感じた?」
「うん」
恥ずかしい。
「これと男の子の感じ方を比較してみたら?」
「強いかな」
「女の子の快感、どうだった?」
どう答えろというのかな。
「答えられないよ」
「堪えられないくらい良かったのね」
ううっ
「おーい。女子、朝っぱらからエロ話か?立っちまうぜ」
「スケベ」
僕もエロ女子扱いされた。
「エロ話に入って来たら?女子の制服の予備あるよ」ゆきが言う。
敏子と彩が呆れている。
「女子の制服着て女子とエロ話していたらただの変態さんでしょ」
「ふーん。ゆきは変態さんなんだ」
僕はここから離れたくなった。
「トイレ行ってこよ」
女子トイレに行く。
「ちょっと何女装して女子トイレに入っているのよ?変態!」
よく知らない女子から怒鳴られた。
「僕のは学校公認の女子の制服だよ」
「学校が変態行為を公認しているというの?」
「へ、変態じゃないもん…」他の女子が言って身体をくねらせている。
「僕は半陰陽と言って女性でもあるの」
「そんなの聞いたことない」
しつこいな。
「せんせー。こっちです」
誰かが先生を呼んできた。
「この子が女装の変態です」
先生が僕を見る。
「ああ、この子は良いんだ」
「どうしてですか?」
「校医が、この子は女の子として扱うべきだと言って、学校も女の子として扱うことになったから、女子の制服を着る様に指導したんだ」
「女子であることを確認したんですか?」
「確認って?」
「見たんですかっていうことです」
「見てはいないが、校医さんが確認しているよ」
「見てください」
「俺がクビになるよ」
「うーーーーーー。私に見せなさい」
「お前のも見せるのか」
「何を言うのよ。変態」
「まぁ、こっちに来なさい」
連れられてった。
読んでくださってありがとうございます。