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僕は女の子  作者: 恵
42/55

第42話 嫌がらせ

実話を元にしています。

「男のくせにスカートなんて履きやがって気持ち悪いんだよ」

また、嫌がらせを言ってきた。

陽子が「悔しかったら、あんたも履いて来な」と言った。

「たれがスカートなんて履くか。女のくせに生意気な」

あーあ、また、掴みかかってきたよ。懲りないね。

「まだやる?」

あっさり陽子にやられてる。

だいたい女は弱いと思って、男には勝てないから、女にかかってくる辺りで情けないんだけれどね。

「女にやられたからスカート履く?」

祐子がスカートを持って来た。

「誰が履くか」

捨て台詞を残して逃げてった。

だったら最初から絡むなよ。鬱陶しい。

別に、お前なんか相手にする義理もない。

あははははははははははははははははははははは

女子に大爆笑されている。

けんかに弱い頭も弱い奴が女子にけんかを売るのはよくあるが、そして負けたら恥の上塗りと相場が決まっている。

逃げた先で男子にも笑われている。

ぎゃははははははははははははははははははははははは

こういう奴は陰険に待ち伏せしたり、助太刀を頼むんだろうな。

仕方ない、しばらく陽子を家まで送ろう。

そう思っていたら、親が学校に来て抗議しているそうだ。

女装している「男子」がいるのが悪いそうだ。

けんか売ったのは悪くないらしい。

モンペ親は、学校に抗議し慣れている様だが、自分の息子がけんか売ったのはみんな見ていた。あっさり処罰が決まった。

そらそーだろ。

親は、「呆れた学校だから」転校させると言っていた。

それは願ってもない。さよならー。

次の学校でも僕みたいなのにけんか売って、入れてくれる学校がなくなって、中卒で社会に放り出されるのかな?

今はセクシャルマイノリティ差別に厳しいよ。

まぁ、けんか売っている段階でアウトかな。

陽子は武術道場の娘。幼児期から武道をしている。

けんかを売った相手がものすごく悪かったね。

「女は弱い」

とは限らないのさ。

僕もけんか売られやすいけれど、相手を怪我させない様にやっつけるくらいは慣れている。だいたい武道というのは暴力を止めるためのもので、暴力を振るう者を制圧するための技だからね。

それにしても、陽子が武道系の部活をしないのは、武道の練習をうんざりするほどさせられているからで、おとなしいと思い込む人が多いのは、観察出来ないんだろうな。

それにしてもスカートを履いているだけで言いがかりを付けて、親もその行動を正しいとするなんて、迷惑だから、早く転校して欲しいな。

生涯誰からも肯定されないと思うけれどね。

この地方にはこういう人達が多いらしいけれど。

だいたい、今の時代に人権差別を肯定していてどうするの?


読んでくださってありがとうございます。

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