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僕は女の子  作者: 恵
38/55

第38話 従兄弟

実話を元にしています。

僕は目が覚めて男の子が見ていてるのに気が付いてびっくりした。

ここは自分の部屋。

周りの服は女の子の服。

なぜここに男の子がいるのだろう。

「従兄弟が女の子になったと聞いて来た」と言う。

ずっと会った事の無い従兄弟だった。

「室内に入るなら、ノックぐらいして欲しいな」

「ノックなんているのか?」

「もう今は女の子だからね」

「女の子?手術でもしたのか?」

「手術はしていないけど、女の子なのっ」

「ふーん」

名前は覚えいないけど、従兄弟かぁ。誰だっけ。

「そんな寝間着姿で、言われてもね」

従兄弟を部屋から追い出して着替えた。

「スカート姿だと男の子には見えないな」

男っぽくて悪かったですー。

「ところで何の用?」

「顔を見に来ただけだ」

顔を見に90㎞を?暇な奴。

この辺は交通機関が発達していないから、細い道を車で来るしか無い。

「女の子になったお前を連れ出して、色んな所を回りたいとも考えたけどな」

「何のために?」

僕は見世物じゃありません~。

「でも女になったってだけで見てみたいらしいぞ」

「誰に会うの?」

「俺の彼女」

興味はある。こんな冴えない奴と付き合うなんてね。

「会った時に、この人の元カノですと自己紹介しようかな」

「悪趣味な奴と思われるぞ」

自己認識は正確なんだ。

ふふっ。

「どうやって行くの?」

「俺の車」

なら良いかな。田舎の移動手段の定番だ。

一緒に出かけた。

出会った彼女は美人では無いがそこそこだった。

この人はボランティア精神が強いのかな。

こんな冴えないどうしようも無い奴と付き合うなんて。

「おまえ、何か失礼な事考えているだろ」

ばれた。

何考えているか分からないし、顔はイケメンから遠いし、まぁ冴えない奴。

「初めまして、元カノです」

「おまえなぁ、本気で言うなよ」

「従兄弟さんって男の子じゃ無かった?」

「はい。趣味で女装しています」

「胸がしっかりあるけど」

「はい。本物です」

「?」

ふふ、混乱してる。

「最近まで男の子でしたが、女になりました」

「手術したの?」

「してませんが、女子の制服で通学しています」

「???」

「あー、こいつは女性の性器があると判明したんですよ」

「??????????」

「生まれつき両方持っていたから女になりました」

「うーん。つまり、どちらにもなれたのかな?」

「そうも言えます」

納得されてしまった。

もう少し混乱させて遊びたかったな。

「で、押し倒されました」

彼女がジト目で見てる。

「学校の同級生から」

「お前なぁ。大事なところを後で言うなよ」

あははははははははははははははははは

「この人にして、この従姉妹ありね」彼女が笑ってる。

ウケた。

読んでくださってありがとうございます。

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