第26話 着せ替えごっこ
実話を元にしています。
今日は陽子の家に来ている。
陽子に「中性子はいないの?」と聞いたら「殴るわよ」と言われた。
そこへ俊子が「中性子ならあなたじゃない」と言って来た。
陽子が笑い崩れる。
「なるほど。納得だわ」
「陽子と中性子と電子が私。うん。良いコンビだわ」
俊子がうんうんと言いながら満足そう。
彩が不安げに「私は何で呼ばれたの?」と言う。
「あなたに制服以外の女の子の服を着てもらうの」
俊子が「まずはドレスね」と言う。
下着だけにされた彩にコルセットを着せる。
「苦しいよ」
「美しくなるためよ。我慢しなさい」
彩は不服そう。
「パニエも着ましょうね」
「何これ?」
「これでスカートを膨らますの」
俊子が楽しそう。
「次はドレスよ」
彩を逃がさない様にドアに鍵を掛ける。
頭から被せる。
ウィッグを被せて化粧させる。
「可愛いわよ。彩」
彩は窮屈な服を着せられて、きつそう。
「ヒールも履くのよ」
彩の顔色が悪い。
「コルセットがきついよ」
「仕方ないわね。緩めましょう」
陽子がコルセットを緩める。
「次は君もドレス着るのよ。この前パーティで着てたから大丈夫でしょ」
ビスチェを着せられる。
「息を吐いて。留めたわよ」
この繰り返し。これはきつい。
「彩より君の方が身体が柔らかいから締められるわね」
パニエを着せられてドレスを着せられる。
ウィッグをかぶって化粧しておしまい。
「彩より締めたのに平気そうね」
背中に足を当てて締めてたもんな。あばらが折れるかと思った。
「彩ちゃんはバスルも着けようか」
「バスルって何ですか?」
「お尻の形をきれいに見せる下着よ」
何かお尻に付けられている。
「君はグローブとべールも着けようか」
僕は花嫁さんになった。
その後二人でメイドさんになったり、僕一人で水着姿になった。
何か着せ替え人形になった気分。
こういうのも女の子の遊びなんだろうか。
その夜、お風呂に入っていたら、兄さんが入ってきた。
「まだ入っているんだけどっ」文句を言う。
「まだついているんだから文句言うな」
強引だなぁ。
その後兄さんは僕の胸を見て「大きい…」と言って赤くなり、さっさと上がって行った。兄さんはその後顔を合わせると赤くなっていた。
「女の子の胸見たんだからねっ。」そう言うと困っていた。
「確かに女の子だった…」
その後お風呂に入って来る事はなかった。
そんなに見せてたまるか。
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