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僕は女の子  作者: 恵
22/55

第22話 想像

実話を元にしています。

今日も女子の制服を着る。

当たり前なんだけど、ずっと中学から着ていた、そして高校でもしばらく着ていた詰め襟からある日突然「着なさい」と言われた女子の制服は不思議な気がする。

ブラウスに臙脂のネクタイ。ブラウスの袖は二つのボタンで締める。

スカートはボックスプリーツスカート。色は紺。。

ジャケットは紺でボタンが黒に近い紺色。

何か昔の事務服みたい。夏服はオーバーブラウス。

スカートは生地が薄くなったボックスプリーツスカート。

学校は結構広い。東西に900メートル。南北に800メートルある。

田舎の学校だから都会の学校より大きい。

門から出ると、目の前に第3セクターの鉄道。

あんまり家が遠い子は下宿している。

一応市街地があるが、鉄道に乗って10分も行くと田んぼだらけになる。

グランドは3つある。体育館は3つ。

市内にはアメリカ軍基地と海上自衛隊の基地がある。

テーマパークもあるし、国立公園もある。

環境的にダイナミックに遊びやすい。

ラジオを点けるとアメリカの最新の音楽の放送が聴ける。ただし英語。

そういう環境だから、僕みたいな身体の人でも住みやすい。

彩やゆきの様に女子の制服で通学したいと言っても、認められやすい。

ゆきの場合は仇になったかも。

今日も「何で僕がスカート履いて通学しないといけないんだ」と愚痴っていた。

「まぁ良いじゃん」と僕が言うと、

「お前がスカート通学をみんなに広げたんだろう」と八つ当たりをされる。

僕も嫌だったんだぞ。

まぁ、今の体型を考えたらスカートは遅かれ早かれ履く事になったと思うけれど。

それにしてもエステのお姉さんは、未だに僕が女性ホルモンを投与したと思っているらしい。

僕の胸はそんなもの使ってないもん。

ゆきがスカートつんつんする度に注意されるもんだから

「ドレスみたいに大きなスカートだったらつんつんしないと思うけどな」

等と言っている。


そういう事言うと、ドレスを着せられるよ。懲りないんだから。

ほらにこやかに笑って女子が近づいてきてるよ。

「ゆきちゃーん。お着替えの時間よ」

ずるずると連れて行かれた。

ご愁傷様。

ゆきちゃんと彩ちゃんは肩幅狭くて細いから女性の服が着られて、クラスの着せ替え人形なんだから。

僕は女の子だから対象外。

やはり嫌がる男の子に着せるのが楽しいらしい。

その後しばらくして花嫁姿のゆきちゃんが連れてこられた。

「ううっ僕もうお婿にいけない」とゆきちゃんが言うと、

「そのまま花嫁になれば?」と言われていた。

何かゆきちゃん本当にお嫁さんにされそう。

きちんとお化粧もされていた事だし。

考えてみれば女の子が花嫁さんにならなくてもいい様な。

ううっ。僕普通にものが考えられなくなってきてない?タキシードの女の子とウェディングドレスの男の子じゃ駄目なの?とか考えているし。

僕がタキシードを着てウェディングドレスの男の子と結婚するところを想像しちゃったよ。

読んでいただきありがとうございます。

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