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僕は女の子  作者: 恵
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第2話 女の子として初登校する

実話が元になっています。

玄関から女子の制服を着て出た。

周りの目が怖い。「何あの人女装してるよ」と言われると思って見回した。

誰も視線を向けてこない。

「しっ。見るんじゃありません」と言う人もいない。

とりあえずコインローファーを履いた足で歩き出す。

スカートというと足がすーすーすると言うのがお約束だが、そんな感じはしない。

バサバサと足にまとわりつくのが邪魔。

捲り上がっていないかと思って手で確認するが、大丈夫らしい。

学校までの途中知り合いの生徒が見て笑ったり、挨拶してきたりする。

笑った奴にはスカートを履かせてやろうかと思うが、そのためには脱がないといけないと考えて思いとどまる。

女子の中には後ろから胸を触ってくる人もいる。

「わぁ。ちゃんと膨らんでる」きゃあきゃあ言っている。

触り返してやろうかと思うが、ヤバそうなのでやめておく。

「うわぁ。手がすべすべ。足に毛も生えてないし。剃ったの?」

「ずっとこうだよ」と言うとじっと見てくる。

「むだ毛処理もしなくて良いなんてうらやましい」

「喉仏も無いね」

女子のチェックは厳しい。

昇降口の靴入れがない。

「あれ?」

「こっちよ」

言われて見ると女子の靴入れの中に移っていた。

上履きのゴムが赤色のが入っている。

女子用にしてあった。

上履きを履いて教室に行くと、男子の笑い声と女子の歓声。

何で歓声なんだろ。なんか嬉しそうだし。

「初めて女子の制服を着たご感想は?」

手を軽く握って突き出してくる。

「うんとね。すごく恥ずかしい」

「これからは女子なんだから慣れなさいね。けど男子の、その、あれもあるんでしょ」

「ああ、あるけど。将来手術して取るんだって。役に立たないし、いろいろない方が便利だろうしって」

「将来結婚できるの?」

「うん。子供も作れるって」

「あの、男の人と結婚するの」

「そういうことになるらしいけど女の人の方が好きだな」

きゃーと歓声が上がる。

何なんだろう。

予鈴が鳴って授業が始まる。

「あれ、なんでお前女装してるんだ」

先生が言う。

「先生知らないんですか。この子昨日お医者さんに診てもらって、お母さんに聞いたら女の子だとわかったんです」

「ああ、なんか連絡があったのは君か。いろいろ大変だろうけど頑張れよ」

休み時間にトイレに誘われた。

「まだ、一人で女子トイレに入るのは難しいでしょ。その格好で男子トイレに入ったら騒ぎになるし」

案外あっさり女子は受け入れてくれた。男子は笑ったり、なんかこそこそ言っているけど。

女性器があるということで、受け入れやすかったのかな。

読んで下さってありがとうございます。

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