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僕は女の子  作者: 恵
13/55

第13話 事件

実話を元にしています。

学校に登校した。

だいぶスカートにも慣れた。

生理もあるんだもん。女の子だよ。

おなか痛いのと頭痛いのは勘弁して欲しいけどね。

学校に着いて上履きを取り出した。

そして、教室に向かおうとしたら、腕を掴まれた。

知らない男子だ。にゃにゃしている。

「何か用ですか?」

そう聞いたら「俺と付き合え」と言ってきた。

冗談じゃ無い。

「手を離して下さい」そう言うと「俺と付き合えないというのか。生意気な」と言って来た。

こっちにも選ぶ権利がある。

振り払おうとした。

「俺に逆らうのか」と言って怒り出した。首を絞めてくる。

押し倒された。背中や頭が痛い。のしかかって首を絞めてくる。

殺す気かな。意識が薄れていく。

「俺に逆らう奴は許さないぞ」と喚いている。

「何をしているんだ。離せ」

登校して来た男子が助けてくれた。引き離してくれた。

「ゲホッゴホッ」

首が痛い。

「離せ、俺に逆らった奴は殺してやる」

喚いている。

呼ばれた先生が走って来た。

廊下を走っちゃいけないんだぞー。

「君。大丈夫かい?」

先生が保健室に連れて行ってくれた。

「しばらく寝ていたら良い。担任には連絡しておく」

お言葉に甘えてベッドで寝る。

だって眠いんだもん。

「まだ首は痛いかな?アザが出来ているよ」

しばらくしたら、起こされた。

「うーん。痛いです」

「ちょっとお医者さんに診てもらおうね 」

車で学校医の先生のところに連れて行ってもらう。

「おや、また会いましたね。女の子の生活は慣れましたか?それでどうしました?」

例の健康診断の時の先生だった。

「付き合えと言われて腕を掴まれて、断ったら『殺してやる』と言われて首を絞められました」そう言うとお医者さんは先生を見た。

「ああ、犯人の子は生徒指導部に連れて行って親を呼んでいます。退学確実ですね」

ああ、あの子は退学になるのか。安心した。

「警察には?」

「通報しました。」

そんな子がいたら女子は安心して学校に来られませんからね 。

先生の言うとおりだ。付き合えと言われて付き合わなかったら殺されていたら、命がいくつあっても足りないよ。

昔見たテレビの特撮もので「私は命を二つ持って来た」と言う台詞があったけど現実にそんな事出来ないもん。

お医者さんは首を調べていたが「小さい骨が折れていますが、命に別状は無いでしょう」と言ってくれた。

「あいつは小さな骨が折れるほど締めたんですね。殺意があって本気で締めたんだな。先生、診断書をお願いします。警察に提出しないといけませんから」

この地方では男尊女卑の傾向があるからな。女子に付き合えと言ったら断られないと思っていたんだろう。身勝手だよ。

先生と一緒に車で戻った。

先生たちは「もう良いのかい」と聞いてくる。

「あいつはパトカーで連れて行かれたからな」と言われた。

教室に行く。首に包帯を巻かれている。

「あいつは女子から無視されていて、お前なら元男だから断らないはずだと言っていたが本当に襲うとはな」

何人かの男子が呆れた様に言っている。

女子は、あの子は性格も顔も悪いのにねと言って笑っている。

性格が悪いのは認めるけど。

でも殺されたら終わりなんだから許す気は無い。

首の痛みは一ヶ月続いた。

読んでくださってありがとうございます。

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