第1話 真実の暴露
実体験を元にしています。
今日は健康診断の日。学校にお医者さんが来てみんなを診てくれる。
体育の時の服装でみんなが体育館に集まる。
体重や身長を測り終えたら並んで順番を待たされる。
「お前はあっちだろ」と言われて女子の列に突っ込まれる。「お前は女顔だし、あっちに並べよ」と言われる。
女子の列を抜けて男子の列に並んでも女子の列に戻される。
「次はあなたよ」先生から女子の診察室に入れられる。
外で「ほんとに入っちまったぜ」という声が聞こえる。
お医者さんから「上を脱いで」と言われる。
上を脱いだら「ブラも脱いでね」と言われる。
お医者さんは怪訝な顔もしないで聴診器を当ててくる。
「胸の発育はまだ遅いけれどそろそろ膨らみが目立ってくるわよ」と言われる。
「僕男です」と言う。
「え、嘘?」とお医者さんが言う。
興味深そうに見てくる。
「どう見ても女の子じゃない」と言ってくる。
「下半身を見ても良いかしら?」と言う。
女性に下半身をみせてと言われても、恥ずかしいのでもじもじしていると。
「さっさと脱ぐ」と言われてパンツも下ろされる。
「確かについているけれど異常に小さいわね」と言って、お医者さんは先生を呼ぶ。
「この子。本当は女の子じゃないかしら。このまま胸が発育したら、男の子でいるわけにはいかなくなるわ」
先生が慌てて教頭先生を呼ぶ。そして何か相談している。
「君ね。放課後に先生と一緒に制服を買いに行ってね」
え。
「僕。制服持っていますよ」
「あ。男子のじゃなくて、女子の制服だよ」
「え。何でですか」
「明日から、君は女子の制服で登校して欲しい」
「そんなこと嫌です」
「でも君の胸は女の子としての発育が始まっているから、まもなく目立ってくるよ」
「そんな」
「そろそろブラジャーが必要になるでしょうから、それも用意した方が良いでしょうね」お医者さんが口を挟む。
「そんなの嫌です」
「男子の制服で胸が目立つと、男装しているようになるからねぇ」
女装は嫌ですー。
「本人の意思を無視して女装させると人権問題になるから、親御さんとも相談させてね」
「そ、そんな」
女装は既定路線らしい。
結局、帰りに女子の制服と下着(もちろん女物)を買って、そのまま家庭訪問になった。
親と先生が何か相談している。嫌な予感嫌な予感嫌な予感。
相談が終わって、親から呼ばれた。
「お前が生まれた時、お医者さんが、『この子は女性器も持っていますが、どうなるか分かりませんので、発育状況と本人の希望で、どうするか決めて下さい』と言っていたのだけど、その時が来たようね。お医者さんは男性器は未発達で女性器の方が順調だと言っていたそうだから、女の子として生活して時期が来たら女性として生活しやすい様に手術する?」
お母さんは女の子になることで決めているようだ。
「僕。女の子になろうかな」
言ってしまった。
「じゃ。そういうことで、よろしくお願いします」
先生は帰ってしまった。
ああああああああ。明日から女の子になるのかよ。
翌朝。
お母さんから下着の着け方と制服の着方のレクチャーがあった。
女子の制服を着て鏡の前に立つ。
意外と似合っている。髪の毛を除いて。
「髪の毛はどうしようもないわね」
結局そのまま登校することにした。
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