010.反省会
AI応用部部室には今回参加した魔法少女以外のメンバーが集った。
司令役の柏葉緑子がパルテノン神殿に集まった顔ぶれを確認すると報告を開始する。
「今回の我々、アンリアルデバッカーの活動での内申点確保は8600点、その中からまずは500点を参加者に分配します。」
「イエーイ」という声が各所で上がる。
アンリアルデバッカーはこの組織の名前らしい、一応秘密結社だそうな。
「余った分は部活動名義で貯蓄しておきます。この中から更に協力をして頂いた組織にも点を分配します」
「いつもの通り、我々の取り分は魔法少女戦で発生した点の半分程度を受け取っている事になります」
「そして今回の戦闘データを加工しネットに放流する係りを引き続き五ヶ所さんへ一任します」
「センセー、加工終ったらチェックよろしくね」とみれいは合いの手を打つ。
ネットに流された魔法少女戦のデータからアフィリエイトや技術データ提供という名目で結構な点が入るらしい。
「余剰な点は月末にまた分配します。評価と分配は私、柏葉緑子が決めさせて貰うという事でいいかしら? 」
「「異議なーし」」
「では、夜も遅いので解散とします。当直は引き続き簾さん?」
五ヶ所さんがだるそうに手を上げて発言する「センセー、魔法少女戦データの編集するんで当直私がやりたいです」
「簾さん、五ヶ所さんに交代する? 多少は当直ボーナスの点が入るけど」
簾林檎は承知と頷き「疲れた?から帰る」と返答した。そこで疑問系なのは不思議に思った。
「さすが林檎さん、話がわかる!」
簾さんは珍しく自分から喋りだした。「それと、五ヶ所さんの趣味の奴、今度使わせてね」
五ヶ所さんは「合点承知の助でござあべらんめえ!」と膝を打った。
五ヶ所さんの眠い時特有の謎時代物口調である。
「緊急性の無い状況なので後処理は後日にして今日は解散とします。それでは皆さんごきげんよう!」
「ごきげんよう」「おやすみ」と言いながら各々の姿が転移していく、各々の住処へ戻っていく。
私も家まで転送し玄関を潜る。玄関から二階の自室へ向かおうとする途中に猫が居た。母である。
「ただいま、お母さん」とやや間のあった挨拶であった。
母は前足で私の足に肉球を乗せ「おかえり、恵子。悪い事と怪我だけには注意するのよ」と言ってくれた。
「大丈夫、ちゃんと良い事をしてるの、怪我もたぶんしないから。私頑丈なんだから。それよりも京の退室履歴が有ったけど、お仕事って奴なのかしら」
「京もちゃんと良い事をやっているみたいよ、あの子は引きこもりだけど何もしてない訳じゃないからね」
「そう、じゃあ私眠るね。また明日、お母さん」
「おやすみにゃさい」
一日が終わると思った時が一番の苦難に合うものだ、この夜私は数年前の夢を見た。




