設定用語集 最終部最終章版 人物編(主人公サイド)
ラストイヤーのゴールデンウイークSP 毎日投稿6日目! その1
※注意※
ここまでのネタバレも含みます!
第四部第六章までを未読の方はブラウザバックして下さい。
次章から、本当の最後の最後、最終部・最終章がはじまります。
ここでは最終章を開始するにあたって、最後の登場人物紹介(主人公サイド)をしたいと思います。
※読まなくても、本編は楽しめます。
あれ? あの人物って誰だったっけ? どんな人間だったっけ? って時に読む用のものです。
※年齢は第四部開始現在の年齢です。
★……人間
☆……鎧獣の名称
〈主人公〉
※この画像は主人公たちの並んだもの。
★イーリオ・ヴェクセルバルグ
物語の主人公。二十五歳。
七代目百獣王にして三獣王の更に上、全ての頂点に位置する獣王の王〝霊獣王〟の称号を持つ青年。
世界創造の神、エール神の手によって創造された月の狼の後継騎、霊狼ディザイロウを駆る。
羽織っているジャケットはカイゼルン・ベルの着ていたのと同じもの。
百獣王の証としてオリヴィアが用意していた。
九年間に渡る冒険の最後の姿。
☆ディザイロウ
イーリオの鎧獣。
画像は鎧獣騎士時のもの。
白銀に毛先の一部だけが金毛をし、体格はホッキョクグマ並みという巨大さ。
完全唯一無二の種、霊狼の鎧獣。
霊狼とは現実に存在しない、ディザイロウだけの種名。
武装は授器ではなく霊授器と呼ばれる。
その名は霊狼剣ウルフガンド。
神の力を持つ、最高位の鎧獣。
その実力の全ては、最終章にて明かされるだろう。
☆ウルフガンド
ディザイロウの武装、霊授器。
二振りの剣が対になって上下で繋がった特殊な剣である。
これはオリヴィアとの最終試練の中でイーリオが見つけた、自分だけ、イーリオだけの形。
初登場時には画像下の〝クラレ〟のモード。
ファウストとの戦いで真の姿〝ファングツァーン〟を解放した。
文字通り、真の意味での竜殺しである。
★シャルロッタ
物語のヒロイン。
ニフィルヘム世界と別の世界を繋ぐ座標となる存在、座標の巫女。
もしくは銀の聖女とも呼ばれる。
座標として時間を固定するため、別の人造魂魄〝シエル〟をその身に宿している。
聖女としての力はこのシエルによるもの。
これにより人間個体でありながら鎧獣術士と同じ存在になっている。
即ち人のままで獣理術を放てるのだ。それもとんでもなく大規模で強大な。
だが座標そのものは、元個体のシャルロッタの魂に宿っている。
この物語の最初、彼女が幼児のように幼なげだったのは、シエルという魂魄に本来の彼女がずっと眠らされていたからである。
〈古獣覇王牙団〉
通称:アルタートゥム。
天の山を守護する神の騎士団。
紋章は四つあり、それぞれ別の色の紋章を四人が付けている。
四人だけの騎士団だが、戦闘力は神の名の通りとんでもない。
一個体で破滅の竜一体を相手取れるほどである。
尚、団の鎧獣は全てサーベルタイガーで構成されている。
これはサーベルタイガーが古代種の中でもとりわけ強力な代わりに、最も扱い難い種類だからである。ただし全てのサーベルタイガーがそうだというわけではない。アルタートゥムの扱う個体のみ特殊なのは言うまでもない事。
メルヴィグ王国では、長い間その存在を王家のみが知る禁忌としてきた。
最終決戦に際しイーリオらと共に地上に降下。
最後の戦いに臨む。
尚、アルタートゥムが個々に持つ異名は、そのまま鎧獣の能力名でもある。
★オリヴィア〝ドゥーム〟・シュナイダー
古獣覇王牙団団長。
六代目百獣王カイゼルン・ベルの母親でもある。
だが見た目はどうみても二〇代の女性。
エポスに対抗するためエール神が創り出した神造人間の一人。
カイゼルンの母というだけあり、実力は団の中でも最強。
おそらくこの地上で彼女に勝てる存在がいるかどうか……というレベル。
ドグをアルタートゥムに迎え入れる事を決めたのは彼女。
一人称は「オレ」で、言葉遣いも男のもの。
性格的にはいかにもカイゼルンの母。
☆イオルムガンド
オリヴィアの鎧獣。
サーベルタイガーの中でも最大種、刀剣虎ことスミロドン・ポプラトル。
画像は鎧獣騎士時のもの。
武装は非常に変わっており、大剣にも見えるが、実は巨大なハサミである。
イオルムガンドのみ、体表に幾何学模様が常に浮かんでいる。
またの名を〝無敵の牙〟。
★ロッテ・ノミ
古獣覇王牙団の一人。
団の中では科学者というか知的技能を担う役割。
見た目は一〇代の少女だが中身はかなり老獪で毒舌家。
一人称は「ボク様」。
自らを天才と呼ぶだけあり、あらゆる事に精通している。
実は錬獣術の創始者アウグストゥスとは彼女の事でもあった。
つまり錬獣術も鎧獣も全て、彼女が人間に与えたものである。
尚、アルタートゥムの三人の女性は全員ドグと関係を持っているのだが、彼女は夜になるとドMになるらしい。
☆レイドーン
ロッテの鎧獣。
サーベルタイガー、三日月刀虎ことホモテリウム・ラティデンス。
画像は鎧獣騎士時のもの。
武装は巨大なムチにも見えるがこれで相手を切断も出来る。
また伸縮自在で数マイルも届くらしい。
実はこれは、ムチでもなければ剣でもなく、モノサシ、測定器なのだ。
本来の目的は己の異能を届かせるよう、性格な距離を計るためのものらしい。
また周囲に浮遊している四つの物体は飛剣のように攻撃も可能だが、レイドーンの異能を〝射出〟も出来ればレイドーン自体を飛行させる飛行補助具でもある。
またの名を〝頂天の牙〟。
★ニーナ・ディンガー
古獣覇王牙団の一人。
フワフワした柔らかい雰囲気のお姉さん。
自分の事を自分の名前で呼ぶタイプ。
気に入った相手の事は「〜っち」と呼ぶクセがある。
一見するととても戦いに向いてそうになく、ロッテからもいつもトロいと言われていじめられている。
しかし性格で一番ヤバいのは、実は彼女でもある……。
☆セルヴィヌス
ニーナの鎧獣。
サーベルタイガー、斬砕豹ことゼノスミルス。
画像は鎧獣騎士時のもの。
武装は棍棒にも細剣を太くしたものにも刺突槍のようにも見えるが実は巨大な糸巻き棒。
これはセルヴィヌスの異能を操るためのものでもある。
またの名を〝不敗の牙〟。
★ドグ・ヴォイト
古獣覇王牙団の一人。
イーリオの旅の最初からの仲間であり親友。
八年前に死んだと思われていたが実は生きていた。
以降、アルタートゥムの元で肉体改造や様々な地獄の修練を重ね団の一員となった。
八年の間に見た目だけでなく頼もしい性格にもなっているようである。
全身の傷跡は修練の跡で、あまりに過酷だったため、再生しても跡が残るほど。
……ところで、前のエピソードで彼が何故、獣王十騎士に選ばれていないのか不思議に思った方がいたかもしれない。
何せ彼は、イーリオの相棒なのだから。
彼が十騎士に選ばれていない理由――それはアルタートゥムのような現実味のない存在を記録に残せなかったというのが一つ。
また、それ以外にもあるのだが、今はまだ語れない……。
エール神より原初の三騎〝罰虎〟の継承を受ける。
☆ジルニードル
ドグの鎧獣。
サーベルタイガー、大剣牙虎ことマカイロドゥス。
画像は鎧獣騎士時のもの。
武装は巨大な爪剣。実は刃が付け替え可能で、ようは巨大なカッターである。
またの名を〝最強の牙〟。
〈獣王十騎士〉
後世に語り継がれる、霊獣王イーリオに従いし十人の騎士王の事。
これは物語中、彼らが実際にそう呼ばれたのではなく、後の世で伝説としてそのように呼ばれたのである。
十騎士とは以下の十人。
尚、レレケは騎士ではないのでは? という突っ込みが入りそうだしその通りなのだが、彼女も十騎士に選出されている。その理由は最後の最後に分かるだろう。
・魔導女公レナーテ〝レレケ〟
・獅子覇王レオポルト
・氷虎帝ハーラル
・琥珀狐王クリスティオ
・幻鼬謀騎ブランド
・炎馬闘将ジョルト
・麒麟帝セリム
・剛牛王ヤン
・刀鹿戦姫ユキヒメ
・天空公子ミハイロ
★〝魔導女公〟
★レナーテ・〝レレケ〟・フォッケンシュタイナー
通称レレケ。
物語最初期から登場。イーリオの友人。彼の片腕的存在。
銀月団の副団長とメルヴィグ王国の国家錬獣術師、理術士を兼任している。
また同王国の覇賢術士団の部隊長でもあったが現在は休職中。
エール神より原初の三騎〝刑獅〟の継承を受ける。
画像はエール神より与えられた衣服の姿。〝魔導女公〟としての姿。
☆〝覇導獣〟レンアーム
レレケの理鎧獣。
画像は鎧獣術士時のもの。
ライオンとライガーの混合種リリガー。
メルヴィグ王国の王家鎧獣の一騎でもある。
武装はディザイロウと同じくエール神によって新調された神の武装・霊授器。
その名を〝神杖〟カドケス。
これにより、レンアームは今まで以上に桁外れの〝大魔導士〟となった。
★〝獅子覇王〟
★レオポルト王
メルヴィグ連合王国国王。三七歳。
王としてだけでなく騎士としても歴史に名を残す偉大な人物。
彼が十騎士の筆頭に挙げられるのは、連合軍の中心だったから。
☆〝覇王獣〟リングヴルム
レオポルトの鎧獣。
歴史上唯一騎しか誕生しなかったホワイトライガーの鎧獣。
メルヴィグの四大王家鎧獣の一つでもある。
画像は鎧獣騎士のもの。
使用武器は〝神槍〟エイムール。
第二獣能の〝王の半獣神〟はまさに無敵。
★〝氷虎帝〟
★ハーラル皇帝
第二十八代ゴート帝国皇帝にしてユングリング王朝初代皇帝。二四歳。
白灰色の髪をしている。味覚を持たない。
三獣王にも推挙されたほどの騎士でもある。
イーリオとは血の繋がりのない〝兄弟〟。
☆ティンガルボーグ
ゴート帝国の帝家鎧獣。
幻の灰色虎。
画像は鎧獣騎士のもの。
顕現したのは百年振りで、かつては三獣王〝人虎帝〟だった。
現在も実力的には〝人虎帝〟時代と同等かそれ以上。
まるで氷に見える華美な武装〝宝刀アルマス〟を持つ。
実は千年前の〝罰虎〟の系譜に連なる鎧獣。
もう一つの〝刑獅〟は、カイゼルンの駆るヴィングトールがそれのボリュームダウンしたものになるのだ。
★〝琥珀狐王〟
★クリスティオ・フェルディナンド
アクティウム王国フェルディナンド王朝の初代国王。
証相変の影響で色盲となったが鎧化すると色も見える。
狐王とついているが彼の鎧獣ヴァナルガンドはキツネではない。
だがキツネとは近縁種であり外見にもキツネの面影があるところからそう呼ばれた。
☆〝狐閃王〟ヴァナルガンド・アンブラ
クルスティオの鎧獣。
タテガミオオカミ。
証相変の影響で体毛が琥珀色になっている。
その事から琥珀色と名付けられた。
画像は鎧獣騎士のもの。
手にしている奇妙な大剣は改良された可変武器カラドヴルフ。
カラドヴルフ・ヌオーヴォと言う。
最速の騎士の一人で、最もヴァン流を体現した騎士とも呼ばれる。
性能は相当だがあまりにピーキーなため扱える者はほとんどいなかったという。
★〝幻鼬謀騎〟
★ブランド・ヴァン
アクティウム王国総騎士長でありクリスティオの片腕。
軍務総監でもある。
連合軍では軍全体の軍師を行っている。
正体は第二部でアクティウム王国を滅ぼしたベアトリーチェ・サヴォイア。
仮面なのは証相変をして己の顔の皮膚を剥がした事により顔中に醜い傷跡が残ったから。
☆〝悪魔を喰らう者〟マイナス
ブランドの鎧獣。
古代絶滅種・古代巨大イタチ。
画像は鎧獣騎士のもの。
体毛に青色が混ざるのは証相変による影響。
極めてトリッキーな戦い方をするが、動きも性能もヴァン流始祖のエアリス・ヴァンそのものとさえ呼ばれる。
★〝炎馬闘将〟
★ジョルト・ジャルマト
ジェジェン首長国・大首長の息子。
次期大首長と周りに期待されているが本人にそのつもりはないよう。
男気の強い人物でレレケにぞっこんらしい。
十騎士の中では一番騎士として平凡。
しかし彼の騎獣同様、体力だけはズバ抜けている。
☆アリオン
ジョルトの鎧獣。
馬とシマウマの混合種〝馬縞馬〟。
画像は鎧獣騎士のもの。
赤に近い体毛と赤褐色の縞模様から後に〝紅嵐の闘馬〟などと呼ばれた。
あらゆる鎧獣の中で最も〝体力〟がある。
これはレオポルトのリングヴルムどころかディザイロウですらも及ばない。
正に汗血馬。
★〝麒麟帝〟
★〝聖帝〟セリム・アンカラ
砂漠の国アンカラ帝国の皇帝。
奴隷制度を廃止した事から〝聖帝〟〝解放帝〟と呼ばれる人物。
騎士として天才的な才能を持つ。
呼吸器系の疾患があったが第二部のイーリオのお陰でメルヴィグから薬を貰い受け克服する。
ウルヴァンで戦う際にはラシス・ハイヤーンの仮面を被る。
☆〝神の騎獣〟ウルヴァン
セリムの鎧獣。
古代絶滅種・神獣麒麟。
画像は鎧獣騎士のもの。
シヴァテリウムとはキリンの古代種の事。現生のキリンに比べ首は短いが全体的にがっしりとしている。
体毛が白いのは白子症だから。
南方地に伝説として存在する騎獣で遥か昔には邪悪の竜を滅したとされる。
超大剣ゾモロドネガルはいわゆるエネルギーソード。
★〝剛牛王〟
★ヤン・ヴァン・リンヴルフ王子
トクサンドリア王国王太子。
王国最強騎士であり総騎士長でもある。三九歳。
ほぼしゃべらない。超ウルトラ無口な人。しゃべっても「ん」とか「む」とかだけ。
イーリオは彼と意思疎通出来る貴重な一人でもある。
☆〝翠牛王〟エアレ
ヤンの鎧獣。
古代絶滅種・古代巨大水牛の内、ペロロヴィス・アンティカスと呼ばれる種。
トクサンドリア王国の王家鎧獣。
画像は鎧獣騎士のもの。
正式名称は〝エアレ・ダエダルス〟。
かつてはカディス王国の王家鎧獣だった。
ダエダルス型と呼ばれる特殊騎の一騎で、エアレはダエダルスの四号騎。
特殊な証相変〝変位双性〟をしており、体毛が通常の茶褐色から翠色に変化している。
この変位双性は百獣王のヴィングトールと同じで、これを行える者はある意味人間をやめていると言っていい。
作中で最もパワーのある騎獣。
★〝刀鹿戦姫〟
★ユキヒメ・ウエスギ
三〇歳。
漢字で書くと植杉由貴姫。
ニフィルヘムの遥か西方、環の国の名門武家・植杉家の姫。
〝渾沌〟呂羽が起こした政変により故国をおわれメルヴィグに流れ着く。
四年前までは覇獣騎士団・肆号獣隊の次席官だった。
が、偶然の出会いから本来の騎獣である軍荼利を得て、さらに 覇獣騎士団の上官であったギルベルトの計らいで天の山に行き修行をし、彼女も真の実力を取り戻す。
その力は本編の通り。作中でも間違いなく上位に位置するだろう。
彼女の目的は一つ。怨敵である呂羽を討つ事。
果たしてそれは叶うのか……。
☆軍荼利
ユキヒメの鎧獣。
古代絶滅種・矢部大角鹿の鎧獣。
画像は鎧獣騎士時のもの。
または騎士ではないので鎧獣武士と呼ぶべきか。
環の国最強の四大明王の一騎。別名〝神樹の奏者〟。
擬似植物を生み出し、操る異能を持つ。
非常に珍しい〝鞘持ち〟の騎獣で、刀の銘は〝布都御魂〟という。
実はかなり特殊な来歴を持つ鎧獣なのだが、おそらく本編でそれについて触れられる事はないだろう。
なお、体毛が碧という特殊な色をしているのはいわゆる証相変ではない。
これは環の国独自の技術〝玉響〟によるもの。
★〝天空公子〟
★ミハイロ・ジャルマト
ジェジェン首長国アールパード大首長の養子。
ジョルトの弟。
現在はイーリオが団長の銀月団の騎士。団の中では最年少の十三歳。
イーリオへの憧れで彼に弟子入りをするが、本当は行方知れずとなったガボールを探す事が目的だった。
☆ジムルグ
古代絶滅種にして史上最大の鳥類の一種アルゲンダヴィス。
ミハイロの鎧獣。
画像は鎧獣騎士時のもの。
授器は足甲刀で、これは折り畳む事も出来る。
空戦の覇者でもある。
―――――――――――――――――――
★カイゼルン・ベル
六代目・百獣王〝カイゼルン〟。本名はダーク・ベル。
三獣王の一人でイーリオの師匠。
黒騎士ヘル・エポスと戦い相討ちとなって死亡。
しかし彼が倒したはずの黒騎士は、異世界由来の異能の力で再生復活する。
死して尚、強い影響力を持つ人物。




