設定用語集 ゴート帝国Ⅲ 第三部版
ゴールデンウイーク特別企画 毎日投稿週間! 最終日!
※注意※
第三部までのネタバレも含みます!
いよいよ第三部。
第二部と異なり、今回の舞台はゴート帝国のみ。
登場人物もゴート帝国以外の人はほぼ出ませんし、帝国の人も色々出てなかった情報がちらほら……。
なのでそれらを整理する意味もあり、帝国関連の主要な人物などの情報を紹介していきます。
※読まなくても、本編は楽しめます。
あれ?あの言葉とか人物って何だったっけ?って時に読む用のものです。
※本編未登場の人物や鎧獣もいます。
※年齢は第三部開始現在の年齢です。
★……人間
☆……鎧獣の名称
〈ニフィルヘム地図〉
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『ゴート帝国』
第一部、二部より大きな情勢は変わっていない。
非常に強力な大国で、アンカラ帝国がメルヴィグ王国に敗北した結果、現在大陸で最大最強の軍事国家になった。
最も鎧獣を保有する国家であり、広大な鎧獣営舎をもつことでも有名。
現在は建国より500年以上経っている。
●首都:ノルディックハーゲン
●開祖:ホルガー祖帝。英雄帝ホルガー
●現・皇帝:ハーラルII世。ハーラル・ユングリング・ゴート
●通貨:オーレ、クロネ。1オーレ=100円、1クロネ=1円程度
●紋章、国旗:王冠と盾に、真ん中にツノをもった狼の顔、その両脇にオオツノヒツジ。
●国教:エール教(正しくはゴート聖教)。主な信仰神はエール神。
●主要言語:ガリアン語、グラゴル語
●主要騎士団:北央四大騎士団
『ヴォルグ騎士団』
『ゴゥト騎士団』
『グリーフ騎士団』
『ベルサーク騎士団』
【人物】
※本編未登場の人物もいます。
★……人間
☆……鎧獣の名称
★ハーラル・ユングリング・ゴート
第二十六代ゴート帝国皇帝。二〇歳。
白灰色の髪をしている。味覚を持たない。
彼の出自は帝国の禁忌そのもの。
それを己で知りながら帝位に就いた。
☆ティンガルボーグ
ゴート帝国の帝家鎧獣。
幻の灰色虎。顕現したのは百年振り。
かつての駆り手クヌート帝の時は、三獣王〝人虎帝〟だった。
現在のティンガルボーグも、実力的には〝人虎帝〟時代とほぼ同等。
まるで氷に見える華美な武装〝宝刀アルマス〟を持つ。
★エッダ
ハーラル付きの女官。別名〝黒衣の魔女〟。年齢不詳。
灰堂騎士団や黒母教と繋がりがある謎多き人物。
彼女の想いが、帝国だけでなくこの世界を狂わせていく。
★ゴスフレズⅢ世
第二十五代ゴート帝国皇帝。六十五歳で病没。
★サビーニ
ゴスフレズⅢ世の妻。ゴート帝国前皇后。四十九歳。
ハーラルを溺愛している。
★ギヨーム・クアラン
ゴート帝国宰相。五十三歳。
★カルステン・ブリカ
ゴート帝国外交官。四十二歳。
★インゲボー・スキョル
国家最高練獣術師。
三十二歳。女性。
父の死に疑問を持つ。
★ゴーム・スキョル
前・国家最高練獣術師。
インゲボーの父。ハーラル皇太子暗殺に関わり、処刑される。
★トルステン・ステンボック
シュタイエルスカ大公。六十六歳。
三皇家の一家、ステンボック家の当主にして西のシュタイエルスカ領の主。
三皇家 (もとは五皇家)とは皇帝家の近縁の大貴族で、過去に皇帝をだした家でもある。
彼はゴスフレズⅢ世の朋友でもありヴォルグ六将でもあった人物。
リヒャルディスとも一個違いで親しい。
〈北央四大騎士団・ヴォルグ騎士団〉
北央四大騎士団第一騎士団。
最古にして最強の騎士団。
騎士団員は六名のみでこの六騎士を六将とも言う。
ヴォルグ六将それぞれに家軍という私家軍を持つ事を許されている。
六騎士は一人一人が破格の実力を持つ。
★マグヌス・ロロ
ヴォルグ六将総長。五十三歳。
北央四大騎士団騎士団総長にして帝国軍総司令。
かつてメルヴィグ王国の三獣王〝獣剣公〟を倒した事でその名が広く知られる。
帝国最強の武人にして三獣王に匹敵、もしくは凌ぐ実力を持つ。
かつて帝国近隣のとある小国の姫と恋仲になった過去を持ち、それ故に妻帯していない。
ハーラルの実の父。その事を彼は知っているのか否か……。
☆ウェルーン
マグヌスの鎧獣にして帝国最強。
暴帝北極熊とヒグマの混合種
古代北極羆。
作はホーラー・ブク。彼の若き頃の傑作。
三獣王の号を贈られながら駆り手のマグヌスが称号を辞退した。
以来、〝無冠の獣王〟とも呼ばれる。
マグヌスとウェルーンが戦場に立つという事は勝敗が決すると同義である。
★リヒャルディス・グライフェン
ヴォルグ騎士団六将。六十七歳。
〝老英傑〟と呼ばれる。
ゴート帝国総騎士長にして筆頭騎士および元老院議長。
彼の総騎士長は帝国騎士の頂点という意味の名誉称号のようなもの。
なので四騎士団を束ねるマグヌスの総長とは別物。
全ての獣騎術の源流にあたるグライフェン流の宗家。
帝国だけでなく他国の騎士からも尊敬を受ける存在。
マグヌスの前任の総司令官。
☆ヤロヴィト
リヒャルディスの鎧獣。
暴帝北極熊。
かつての三獣王〝泰山英傑〟。
帝国の守護神的存在。
総合的な防御性能ではアンカラ帝国の鎧獣騎士すら凌駕する。
★ウルリク・ブーゲンハーゲン
ヴォルグ騎士団六将。
ゴート帝国・左翼大隊司令長官。四十四歳。
軍略に優れ〝賢者〟と呼ばれる。
チョビ髭が特長。
エッダに加担し、暗躍をする。
☆ジェイロン
ウルリクの鎧獣。
ブルドックベア。
種別では史上最大サイズの熊類。
かつて三獣王〝怪神騎〟と呼ばれた。
★ヴェロニカ・ベロヴァ
ヴォルグ騎士団六将。紅一点。
ゴート帝国・右翼大隊司令長官。二十七歳。
その美しい見た目から〝妖精女侯爵〟と呼ばれる。
高潔で隙がない立ち居振る舞いをする、六騎士中最も騎士らしい騎士。
武人としても破格の実力者で、あのマグヌスをして天才と言わしめるほど。
プライベートは一応謎……。
☆イアリロ
ヴェロニカの鎧獣。
ギガンテウスオオツノジカ。
かつての三獣王〝天頂騎〟。
その時の駆り手であるサーシャはヴェロニカの祖先。
★ソーラ・クラッカ
ヴォルグ騎士団六将。
ゴート帝国・第一外征獣騎総長。三十八歳。
珍しい隻眼の騎士で、ある理由で自ら潰した事による。
元は義賊出身。マグヌスに倒されて帝国の騎士になる。
☆スコール
ソーラの鎧獣。アームブラスターウルフ。
アームブラスターウルフとは大狼の祖先にあたる。
極めて稀な隻眼の鎧獣。
制作者は不明だがかなりの人物が手がけたらしい。
武器授器は中央で分かれて二振りの武器にもなる。
集団戦で実力を発揮する〝群れの王〟。
★エゼルウルフ・ヘリング
ヴォルグ騎士団六将。
ゴート帝国・第二外征獣騎総長。三十六歳。
非常に忠義者。
だが時に忠義とは人によって意味が異なるもの。
☆ハティ
エゼルウルフの鎧獣。
アンデスオオカミ。
スコールと同じく集団戦に実力を発揮する珍しい鎧獣。
ハティが本気になった〝戦〟で、負けた事はない。
〈北央四大騎士団・ゴゥト騎士団〉
北央四大騎士団第二騎士団。
帝国の主力騎士団。
鎧獣の保有数は最多。
特徴的なのは、その九割がアイベックス種で占められているというところ。
画像は騎士団の標準的な鎧獣騎士。
第一部の最初、物語冒頭でイーリオが戦ったのもこれ。
素人のイーリオに負けた事、そしてアイベックス類だけなのには理由がある。
ゴゥト騎士団は彼らのみが可能な〝ゴゥト・ファランクス〟という戦闘形態を行うため、同系統の鎧獣で統一されている。これはゴゥト騎士団のみが装着している特殊な授器機能〝スットゥング・ホーン〟による並列戦闘の事で、特徴的なのは一糸乱れぬ軍隊行動を獣理術なしに実現しているところにある。
この〝ゴゥト・ファランクス〟の戦力は絶大で、個々の性能が跳ね上がるだけでなく、鎧獣騎士とは思えぬ機械的なまでの軍隊行動も可能にし、集団戦において無類の強さを誇る。
つまり、騎士単体ではなく軍隊行動でこそ、真価を発揮する異例の騎士団なのだ。
★グスターヴ・ノギン
ゴゥト騎士団団長。三十二歳。
その風貌と相まって〝野王〟などと渾名される。
ヒゲのため歳を上に見られがちだが、そんなに老けてはいない。
というより若い。
☆ワレフォル
グスターヴの鎧獣。王山羊。
作はゴーム・スキョル。
ゴゥト・ファランクスなしでもかなり強い。
★タイスト・ラヴィネン
ゴゥト騎士団副団長の一人。二十九歳。
ソルゲル (一部・一章にてイーリオに倒された人物)の後任。
騎士としては平凡だが実務能力に長ける。
騎士団内の常識人。
☆トリホーン
タイストの鎧獣。オオツノヒツジ。
★アネット・ヴァトネ
ゴゥト騎士団副団長の一人。十九歳。
前ゴゥト騎士団団長マリオンの姪。
イーリオとは幼馴染み。
ポニーテールで可愛い女の子。
☆アウロラ
アネッテの鎧獣。
アルガリと呼ばれるヒツジの最大種。
マリオン・ヴァトネから受け継いだ高性能騎獣。
アネッテはまだ未熟なので性能の半分も出せていないらしい。
★マリオン・ドレッカー
ゴゥト騎士団の先代団長。五十八歳。
アネッテの伯母でヴォルグ六騎士のリヒャルディスは兄。
かつてはヴォルグ六騎士をも凌ぎ、三獣王にも推挙されたほどの凄腕。
イーリオの父ムスタとは古い顔馴染み。
〈北央四大騎士団・ベルサーク騎士団〉
北央四大騎士団第三騎士団。
主要騎獣をホッキョクグマのみで構成した精強無比な騎士団。
戦力では帝国最強とも噂される。
帝国最強の海洋戦力でもある。
別部隊として白晶部隊というのがある。
これは完全な水中・海洋戦の部隊となり、かつては四大騎士団のひとつだった。
★ビョルグ・スキョル
ベルサーク騎士団団長。三〇歳。
スキョル家の養子でインゲボーの血の繋がらない弟。
周りからは鉄面皮や冷血漢と恐れられるが、実際は違った側面も持つ。
☆ヴェレス
ビョルグの鎧獣。
暴帝北極熊。
作はゴームとインゲボー父娘。
水中戦では無敗を誇る。
授器はこれの異能を活かす形状となっている。
★ゼニア・ナエヴダル
ベルサーク騎士団副団長。二〇歳。
前団長の娘。
先代の父やビョルグとは複雑な関係だが、今はビョルグを慕っている。
白晶部隊の部隊長も兼任。
☆ボルトゥクバ
ゼニアの鎧獣。
ホッキョクグマ。
〈北央四大騎士団・グリーフ騎士団〉
北央四大騎士団第四騎士団。
四大騎士団に編入されたのは最近の事。
元々は大規模の傭兵騎士団。ゴスフレズⅢ世とマグヌスに実力を買われて編入される。
★ギオル・シュマイケル
グリーフ騎士団団長。四〇歳。
〝神速の荒鷲〟の異名を持つ。
ハーラルの武術指南をした事もある。
画像は正装の時の姿。
忠義にあつい分、帝国の混乱に翻弄される。
☆カラドリオス
ギオルの鎧獣。
絶滅種ハルパゴルニスワシ。
数少ない空翔騎。また空翔騎でも最高クラスの性能を持つ。
基本的に空翔騎の授器は軽装。
★ベント・カールセン
グリーフ騎士団副団長。
無口な大男。
☆ネヴィン
ベントの鎧獣。
古代恐鳥。
〈不死騎隊〉
皇帝直属の私設騎士団。
北央四大騎士団の五番目の騎士団とも呼ばれる。
クヌート帝に創設された影の近衛騎士団で、内部粛正を専らとする。
シベリアタイガーのみで構成されている。
また、部隊の全鎧獣がドクロを模した授器を着けているのが特長。
★ハルデゴン・ガムレ
不死騎隊の総隊長。
〝不死身のハルデゴン〟と呼ばれる。
いつもは全身をローブで覆い、姿は人前で滅多に見せない。
☆トゥガーリン
ハルデゴンの鎧獣。
★エドヴァルド・ウルリッヒ
不死騎隊一番隊隊長。
ウルリッヒ三兄弟の長兄。
声を発しないハルデゴンの通訳でもある。
☆エヴレン
エドヴァルドの鎧獣。
★ロベルト・ウルリッヒ
不死騎隊二番隊隊長。
ウルリッヒ三兄弟の次兄。
最も暗殺に向いた男。
☆ヤルパガン
ロベルトの鎧獣。
★ルーベルト・ウルリッヒ
不死騎隊三番隊隊長。
ウルリッヒ三兄弟の末弟。
☆イルベガン
ルーベルトの鎧獣。
告知です!
本作『銀月の狼 人獣の王たち』ですが、
来週より投稿日を週1から週2に増やします。
これからずっと……かどうかは分かりません。一ヶ月で元の週1に戻るかもしれませんが、まずは五月いっぱいは週に2回の投稿!
曜日は火曜日と金曜日。
金曜は前と変わらず夕方ですが、火曜は夜の時間。7時〜11時の間になる予定です。
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