番外編(夏休み!)
あの謎の怪物出来事が嘘のように感じ、いや兄貴とかのことは覚えているけど、僕は学校に向かっていた。
「おはようございます〜河野君」
「委員長おはよう!」
朝の挨拶は気持ちいい、それに遅刻もしてないからである。
「今日は間に合ったんですね」
「そんな毎日遅刻してられないからね」
「とても良いことです!じゃあ私はまだ挨拶があるのでまた後で」
「頑張ってね」
僕は委員長と別れ教室についた。
そして席に座り、後ろの友人 前川 友輝が
「おいおい!今日は何の日か知ってるか!」
僕がそんなことを忘れているとでも・・・
「今日はあれだろ・・・」
「今日は!1学期最後の学校だぞ!」
ぐっ、うるさいな・・・
「いやぁ、やっと夏休みだと思うと気分がねぇ」
「友輝の夏休み後楽しみにしてるよ」
「夏休みだからな!別に俺の家に来ても構わんぞ」
友輝の家には小、中の時よく行っていた。
こいつには2個上の姉がいて、同じ学校ではない。
「うーん、気が向いたら行くよ」
そして気が付いたら、昼が過ぎ1学期最後の授業は終わっていた。
「河野君、良い夏休みを!」
委員長が帰りに挨拶をしてくれた。
「委員長もねまた夏休み後に!」
委員長と2度目の挨拶が終え
僕はこの後やることを決めていた。
それは・・・
新作ゲームの発売日だ!
限定版を狙うつもりだ、運がいいことに近くにはゲーム屋がある。
帰りに寄れるのだ、僕はどうしても欲しいゲームなのに予約を忘れたが買えるであろう。
今は12時半・・・
あの店が開くのは11時・・・
まだ1時間半しか経っていないのだ!
「この勝負、僕の勝ちだ!」
おっと声に出してしまった。危ない危ない
では早速店に付き店員に聞いた。
すると
「あーごめんなさいそのゲームでしたら開店10分で売り切れましたね」
えっ・・・今なんて
売り切れだと!?
これは計算外だ!
「あ、はいありがとうございます。」
どうしようやばいやばい
僕はネットを使い情報を見た、ネットでは沢山限定版は売り切れてるらしい。
いや、でもまだ売ってるとこもあるらしい。
僕は諦めず、他を探すことにした。
二店目無し・・・
三店目無し・・・
四店目無し・・・
後知っているとこはもう数少ない・・・
無駄足を選ぶか迷った。だが僕はこの時こそ目の力を・・・未来を見る力を使うことに決めた。
「いまこそ・・・」
限定版を買える未来を見ただがそれは、とても難しい試練でもあった。
「あぁん!?まず次の駅を5分で付けだと!ちくしょう」
どの未来でもなんとこれが一番優しいほうだった。
他は死ぬレベルでやばい。
こんな人気だったとは・・・
「オラァ!オラァ!」
全速力で自転車をこいだ。
間に合った・・・
未来の能力を使い数々の試練、森に入ったり、いきなり外で大声を出したり、泥沼の中に飛び込んだり、
・・・・・・・・・
まぁ、仕方ない!誰からどんな目で見られようと構わない。
僕は必ず手に入れて見せる。
何としてもだ・・・
「俺って最高〜!」
今の良く分からない試練が終わり、最後だ・・・これを乗り越えれば・・・
「ん?」
僕の未来はこうだった。
この信号を渡れば買える・・・
あまりにも簡単すぎる・・・
僕は周りを見渡した。
そこにはある未来も見えたのだ・・・
ちょうど僕が信号を渡る時間と
道路に出た猫を救うことかできる時間が同じだったからである。
1.猫を救う
2.ゲームを買う
僕はこの選択肢に迷うことすらなかった・・・
猫を救うぞ。
急いで自転車をこぎ、道路に飛び出た猫を救ったのだ。
「ったく、もう無茶すんじゃねぇぞ」
「にゃあー 」
そう言い僕は安全なとこに送った。
だが未来を見たが、誰かが最後の一個を買う未来を見た。
まぁ、仕方ない・・・
欲しかったけど限定版は諦めるか・・・
能力を押さえ僕は
通常版と限定コントローラーだけを買い家に帰った。
まぁ、買えたことは買えたんだ!今から楽しみだな〜
とプレイしようとしたらレンズと言う色んな人と会話できるアプリで、委員長から来た。
「河野君今日は大丈夫でした!夏休み前だからって無理しなくて良かったのに!」
ん?何のことだ僕が無理したと思うか?
「え?何のこと?僕今日何もなかったよ」
と委員長に返信をした。
「えっっ!?今日クラスの人が河野君の暴れてるとこや叫んでるとこを見たって・・・ 」
なんだと・・・まさか見られていたとは!
凄い恥ずかしい!はぁぁぁ
だけど考えれば夏休み後には皆忘れてるよな・・・
それから欲しいゲームが発売してから一週間経った。
暇だったのでゲーム屋に行ったら
限定版 在庫有り
僕の夏休みは始まったばかりだ。




