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傀儡奇伝(くぐつきでん)  作者: 黒崎 海
第十三章 狂人(くるいと)達の宴
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第二話

海華が操る人形が胸に抱えた小箱を開く。

中の御神籤が飛ぶように売れて行き、あっという間に箱は空っぽ。

代わりに、山のような小銭が手元に残った。

ぬるりとした夜の空気と響き渡るお囃子。

場の雰囲気により、人々の財布の紐は簡単に緩んでしまうのだ。


 「大漁大漁! さ、そろそろ帰ろうかな」


 箱から感じる金の重みに満足そうな笑みを漏らし、海華は帰り支度を始める。

今日で祭りは最終日、だからだろうか、昨日や一昨日より人通りが多いのだ。


 「今年もしっかり稼がせて貰ったわ」


 そう一人ごち、立ち並ぶ夜店や雑踏を掻き分けながら進んで途中から裏通りへと入る。

表通りは提灯やぼんぼりが吊るされ、灯りには不自由しないのだが、流石に裏は薄暗く人通りも僅かだ。

胸に沸き上がる心細さをうちけすように、海華はわざと大きく下駄の音をたてながら歩を進めた。


 カツ、カツ、カツ……。


 下駄の歯が地面へ当たる音が闇へと吸い込まれていく。

どの位歩いただろうか? 海華は、ふと自分の起こす単調な下駄の響きの中に別の音が混じっている事に気付いた。


 ヒタヒタ……ヒタヒタ……。

明らかに下駄の立てる音では無い。

裸足か草履を履いて歩いているようだ。

試しに立ち止まってみると、その足音もピタリと止まった。


 がばりと振り返ってみるものの、そこには誰もいない。

ただ、薄闇が口を開いているだけだ。

背中に冷たい汗が流れた、次の瞬間、海華は脱兎の如くに地を蹴り猛然と走り出す。

バタバタバタッ! と背後の足音が急に音量を上げて追い掛けて来たのだ。


 ハアハアと荒い息をつき、髪を靡かせて走る海華にとうとう足音が追い付いた。


 「きゃ――っ!」


 乾いた喉から悲鳴が迸る。

突然襟首を掴み上げられ、後ろへと思い切り引き倒されたのだ。

ガンッ! と木箱が硬い地面にぶち当たる。


 「止めてっ! 離せ……っ!」


 必死に足をばたつかせ、猛烈に抵抗してみるが相手は一人では無いのか、幾つかの手が身体を押さえつけ、視界は白い物ですっかり覆われてしまう。


 「大人しくしやがれっ!」


 「殴るな! 傷が付いたら値が下がる!」


 野太い声が頭上から降った。

咄嗟に、口を塞ごうとしたガサつく手に思い切り歯を立てる。


 「助けてっ! 誰か助けてっっ!」


 声を限りに絶叫を放つ。

すると、ぎゅう、と力一杯首を締められ、一瞬で意識が遠のいた。


 「貴様ら何をしているっ!?」


 もう駄目だ、そう思った時だった。

遥か彼方から男の怒号が飛び、首に絡んだ指が外されて乱暴に道へと放り棄てられる。

遠ざかる足音、走り寄る足音、二つが入り雑じった時、ぐいっと身体が力強く抱き起こされた。


 「おい! しっかりしろ! ……あっ!? 海華 殿っ!」


 目隠しが外され、ぼやけた視界に映ったのは目を見開いた高橋の顔だった。


 「たか、はし様――。ありがとう、ございま す……」


 フニャリと顔を歪めながら海華は何とか起き上がる。

締められた首が酷く痛んだ。


 「駄目だ、逃げられた! ん? お主、海華ではないか!?」


 ドタドタと重たい響きを立てながら、戻って来たのは高橋の同僚である都築だった。

大丈夫か? と肩に添えられた分厚い手に、海華は思わず涙を溜めながらしがみついていた……。





 都築に背負われて帰った妹を見るなり、朱王は愕然とした表情を浮かべた。

よたつきながら畳へ上がる海華の首には、青黒い指の跡がくっきりと残っている。


 「道で誰かに襲われたようで」


 手にしていた木箱を置いた高橋が口を開く。

虚ろな眼差しの海華を横にし、侍二人を中へ上げた朱王の前で都築から事の次第が語られ始めた。


 「……そうでしたか。助けて頂いて、ありがとうございました」


 深々と頭を下げる朱王に都築は、いやいや、と手を振り申し訳なさそうに頬を掻く。


 「たまたま通りかかっただけだ。それに、下手人は取り逃がしてしまったからなぁ」


 「うん、暗かったから顔もよく見えなかったな」


 「いいえ、命があっただけでも、有難いです」


 掠れ声と共に海華がゆるりと起き上がる。

充血した瞳が小さく揺れた。


 「お二人が来て下さらなかったら、私そのままさらわれていました。本当に……」


 ありがとうございました。 乱れた髪もそのままに、くたりと海華の頭が下げられた。


 「なに、大したことはしていない。それよりも夜の一人歩きは気を付けろ? 暑くなると頭の沸いた奴らが良からぬ事をやり出すからな」


 腕組みしながら都築が眉間に皺を寄せ、高橋も同調するように頷く。


 「はい。――小春ちゃんも、あんな奴らに捕まったのかしら――?」


 不意に、遠い眼差しの海華が呟いた。


 「小春? 誰の事だ?」


 小首を傾げた高橋に海華はお安らから聞いた話しをそのまま二人に話した。


 「そうか、確かに拐かしかもしれないな。あぁ、それなら尚更奴らの顔さえ見れていれば なぁ。」


 悔しそうに呻く高橋。


 「顔は見られなかったが、ちょっとした手掛かりならあるぞ。逃げた男の首の後ろ、うなじの所に大きな黒子があった」


 この位のな、と言いながら都築は親指を突き出す。

皆の視線がその指に集まり、高橋は感心したように頷きを繰り返した。


 「あの暗さで、よくわかったな」


 「俺は夜目が利く方だ」


 自慢気に都築が笑う。

行方不明の小春の件も上に伝える。 二人は最後にそう言ってくれたのだ。

長屋口まで二人を見送り、朱王が部屋へ戻ってみると、海華は先程と同じようにボンヤリと宙を眺めていた。


 「おい、大丈夫か?」


 魂が抜けたような顔の前で数回手を振る。

漆黒の瞳に心配顔の朱王が映り込んだ。


 「平気。まだクラクラはするけど」


 無理矢理微笑もうとするが、口元は強張ったまま。

痛々しそうな表情で朱王は彼女の細い首に巻き付いた痣を撫でた。


 「痛むか?」


 「少しね。でも明日になれば良くなるわよ。 ……ごめんなさい、あたし、もう寝るわ」


 そう告げるやいなや海華はパタリと朱王の胸の中へ倒れ込む。

慌てて顔を覗くと静かな寝息が頬を掠めた。

寝る、と言うより気を失ったようだ。

手早く着物を脱がせて布団を敷き、寝かし付ける。

その時、土に汚れた右手に目が行った。

中指の爪がパックリ割れて血の塊がこびりついているのだ。


 「暫く夜は出歩くなよ?」


 悲し気に顔を歪めた朱王は指の手当てをするため、水を汲みに出掛けて行った。





 恐怖の夜が明け、目を覚ました瞬間から絞められた首にじわじわと鈍痛が伝わる。

加えて、爪が割れた中指は真っ赤に腫れ上がっていた。

一回り程大きくなった指を顔の上にかざし、布団に横たわった海華が盛大なため息をつく。


 「今日はゆっくり寝てろよ、いいな?」


 羽織を纏い、写生道具を小脇に抱えた朱王はそう言い付けながら土間に降り立った。


 「わかったわよ。ちゃんと大人しくしてるから」


 布団から目だけを覗かせた海華が滅入るような声色で答えた。

どうやら彼女も今回は相当堪えたようだ。

なるべく早く帰るから。 そう言い残して朱王は仕事のために出掛けて行く。

唯でさえ、じっとしているのが苦手な海華だ、一日中寝ているなど苦痛以外の何物でもない。

しかし、首の痛みは酷くなるばかりで、とても起きて何かをする気にはなれなかった。


 「まいっちゃったなぁ」


 自由にならない首と指に苦渋の色を浮かべながら、海華はバサリと布団を頭から被り、今日何度目かの溜息を吐き出した。





 依頼客の屋敷は長屋から半刻程の所にあり、朱王は表通りを通ってそこへと向かった。

祭りが終わり、街も人の通りも普段通りに戻っているが、しまい忘れた祭り提灯や飾りが照り付ける日にさらされてどことなく祭り後の侘しさを醸し出していた。

ふと、朱王の足がある場所で止まる。

あの見せ物小屋があった所だ。

そこでは、沢山の人足達が小屋を解体し大きな荷物、暗幕やら大小の箱を黙々と大八車に乗せて運び出している最中だった。


 その時、ダミ声を張り上げて指示を出していた男がこちらを振り向き、朱王と視線がかち合う。


 「おやおや、先日のお客様ではございませんか!」


 たっぷりと蓄えた贅肉を揺らせ、朱王の姿を認めた男がニタニタ笑みを振り撒きながらこちらに歩み寄る。

一瞬小屋で見た、腐った肉色をした奇形の胎児の姿が朱王の脳裏を掠めていった。


 「その節はどうも。もう店仕舞いですか?」


 無理矢理微笑を作り出す朱王の前で 男、又兵衛は初めて会った時と同様に弛んだ目元を歪めてハイハイと頷いた。


 「ここの祭りも終わってしまったので。次は神社の祭りに出す予定なのです」


 ヒヒヒ、と気味悪い含み笑いを漏らす又兵衛の後ろでは、一際大きな箱、全体を真っ黒い布で覆われた物が、人足数人がかりで大八車へ運ばれて行く。

通りがかりの人々も珍しい物でも見るかのように立ち止まり、作業を見物していた。

朱王も漆黒の箱に目を向ける。

もしや中身は、あの骸骨女や犬男ではないのか?

そんな小さな疑問が胸に沸いた。


 「次までには新しいモノを入れたいと思っております。……ぜひとも妹様とお二人でお越し下さい」


 分厚い唇が捲れ上がり、ジロリと朱王に目を遣った又兵衛は、軽い会釈を残して作業に戻って行った。


 「……どうも胡散臭い男だな」


 ひょこひょこ動く彼の背中眺めつつを思わず朱王は生唾を飲み込む。

あの小屋にあったもの、確かに無気味な代物ばかりだった。

だが、それにも増して朱王には又兵衛の方が空恐ろしく感じたのである。

胸に溜まる不審の念を吐き出すように、朱王は一つ息をつき、足早に依頼客の元へと向かっていった。


その日、早く帰ると言って出た朱王だが、実際長屋の門をくぐったのは太陽が西に傾き掛けた頃だった。


 「今帰った! 遅くなって悪かったな……」


 些か焦ったように戸口を開く。

布団へちょこんと正座した海華が、お帰りなさいと顔を綻ばせた。

その前には、濃紺の羽織を纏った大柄な侍が鎮座している。


 「ご苦労だったな朱王、邪魔しておるぞ」


 「これは――、修一郎様!」


 振り向いた侍の顔を見取った朱王は、はっとしたように目をぱちつかせた。


 「都築から海華が襲われたと聞いてな、務めが終わってから飛んで来たのだ」


 「雪乃様からお見舞いまで頂いちゃったの」


 ニコニコ顔の海華が修一郎の脇に置かれた風呂敷包みに視線を向けた。


 「雪乃様にまで? ありがとうございます。お手数をお掛けしてしまって……」


 慌てて畳へ上がった朱王が深々と頭を下げる。

それを見た修一郎は僅かに眉を寄せた。


 「何が手数だ、妹が暴漢に襲われたと聞いて澄ましていられる者はおるまい。なぜ、すぐに知らせなかったのだ!」


 それは、と口ごもる兄に、見兼ねた海華が助け船を出す。


 「だって、あんまり心配お掛けさせちゃ悪いと思ったんですもの。それよりも、小春ちゃん……いなくなった夜鷹の事何かわかりましたか?」


 微妙に話題を変えながら、チラリと兄へ目配せする海華に朱王は僅かに安堵の表情を見せた。

反対に修一郎は難しげに顔をしかめる。


 「良い知らせを持ってこれれば良かったのだが、正直難儀している。商人風の男と一緒にいたと、今のところ情報はそれだけだ」


 「そうですか、――あの、それらしい遺骸とかは?」


 「見つかっておらん。都築も申していたが、お前を襲った奴らの仕業も考えられる。夜は一人で出歩くな」


 「私がしっかり見張っておりますので」


 横から朱王が口を挟み、海華は苦笑いしながら軽く肩をそびやかす。


 「なら良いのだが。ところで朱王、少し話したい事があるのだが、よいか?」


 そう小声で言った修一郎の目がチラと外を指した。

その意味を理解した朱王は軽く頷き、腰を上げる。


 「海華、修一郎様をお送りしてくる」


 「海華、よく養生しろよ」


 「はい、ありがとうございました。雪乃様にも宜しくお伝え下さい」


 わかった、と破顔一笑する修一郎に、海華も白い歯を見せながら頭を下げた。







 「夜の仕事、辞めさせる事は出来ぬのか?」


 開口一番、修一郎が切り出す。

長屋裏の人気が無い小路、いつもの井戸端は夕飯の支度をする女達が寄り集まっているため、二人きりで話しができる場所はここしか無いのだ。


 「辞めるように何度も言いました。ですが、聞く耳を持ちません」


 朱王の眉根が寄せられる。

斜陽の中で、その端正な顔が半分薄い影に隠れた。


 「酔客相手の方が稼げると申しまして。決して金に汚い女では無いのですが……」


 「そんな事は俺だってわかっている。だがな、食うに困っている訳でなし、金と命を天秤に掛けるなどする必要は無いだろう、馬鹿げているぞ」


 僅かな苛立ちを滲ませながら修一郎は道に転がる石を蹴飛ばす。

そんな彼を前に、朱王は橙色に染まり行く空を仰いで嘆息を漏らした。

確かに、修一郎の言う事は至極最も。

だが、海華にもそれなりの言い分はあるのだ。


 「何なら、俺の方から話しをしてやるか?」


 腕組みをした修一郎が尋ねる。

が、朱王は緩く頭を振った。


 「もう一度私から話しをさせて下さい。それで駄目なら、修一郎様からお願い出来ますか?」


 うむ、と頷く修一郎。

そして、暫くは夜間に出歩くな、と忠告を残してその場を後にしていった。

遠ざかる広い背中を見詰めながら朱王は無意識に、二回目となるため息をついていた。


 「ただいま」


 重い気持ちを引き摺りながら、部屋の戸を開ける。

すると、海華が大きく見開いた目を向けた。


 「お帰りなさい。ちょっと兄様これ見て、凄いわよ」


 そう言いながら修一郎が持参した、既に包みがほどかれた土産を指差す。

何だろうと覗き込むと、そこにはぎっしりと白米の握り飯が詰まった重箱、下の段には鮮やかな黄色の卵焼きや純白の蒲鉾、野菜の煮物や葉野菜の胡麻和えなどが、これまた隙間無く詰められていた。


 「本当だ、凄いな」


 流石の朱王も、その豪華さに息を呑む。


 「こんな贅沢な物、食べた事無いわ。取り敢えず頂きましょうか、あたしお茶淹れてくる」


 「いい、俺がやるからお前は先に食べてろ」


 立ち上がろうとした妹を征し、朱王は支度を始める。

箸と皿を持ち出した海華は、握り飯を取ると早速ガブリと噛じり付いた。


 「ねぇ兄様、修一郎様と何話ししてたのよ?」


 モグモグ口を動かしながら彼女は小首を傾げる。

朱王は一瞬鼓動が早くなった。


 「別に何も。ただ見送って来ただけだ」


 極力冷静さを保ちながら朱王が振り返る。

しかし海華は少し目を細めながら微笑を浮かべた。


 「なら、どうして苦虫噛み潰したような顔してんのよ? あたしの事、何か話したんでしょ?」


 「うん……まぁな、――まずは飯を先にしよう。話しはそれからだ」


 言いにくそうに口を開いた朱王に海華は飯を飲み下しながら、こくこくと頷く。

思いもよらぬ豪華な食事を終えた二人は、朱王が淹れた茶を飲み飲み話の本題へと入った。


 「仕事辞めろ? それは出来ない相談ね」


 兄の話しを聞いた海華が即座に返す。

朱王は、思っていた通りの反応に顔をしかめた。


 「いや、全部辞めろと言っている訳じゃない。 夜は行くなと……」


 「夜の方が実入りいいの兄様も知ってるでしょ? 今回はちょいとしくじっちゃったけど、酔っ払いの一人や二人、あたしにはどうって事ないわよ」


 膨れっ面の海華が、ふいと横を向く。


 「だがな、わざわざ危ない目に合ってまで金稼ぐことは無いだろう? 修一郎様も、俺だって心配なんだ」


 「気に掛けてくれるのは嬉しいし、心配掛けて悪いとも思ってるわ。でもね、お金はありすぎて困るモンじゃないでしょう? あたしも兄様も、これから先ずっと仕事が順調に行くとは限らないの。それにね……」


 もう貧乏は真っ平なのよ。

そう絞り出すように呟き、唇を噛み締めて顔を伏せてしまう。

朱王はバリバリと頭を掻いた。

海華の気持ちも、修一郎の気持ちも、彼は痛いほどに解るのだ。


 「兄様が言いにくいなら、あたしから修一郎様に話すわ」


 「……一度、三人で話した方が良さそうだな」


 ここまで来たら仕方がない、半ば諦め顔の朱王は今だ俯いたままの海華の髪を、ぐしゃぐしゃとかき回した。

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