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傀儡奇伝(くぐつきでん)  作者: 黒崎 海
第三十三章 黄泉返りの法
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第一話

 天空に広がる春霞に、真ん丸な満月がぼんやりと眠たげな光を放つ。

どこからか聞こえる犬の遠吠えが響く、穏やかだが、どこか寂しい春の真夜中。

人気ひとけの途絶えた通りを、薄絹の幕となった月の光が静かに包み込む。

そんな中を、あっちにふらふら、こっちによたよたと見事な千鳥足で歩く一人の男がいた。


 大工の半纏を纏った三十路半ばの男、その唇には楊枝が一本くわえられ、顔は額までが真っ赤に上気している。

酒精でどんよりと濁った目をしきりに瞬かせながら、危なっかしい足取りで道を行く男は、埃っぽい道へと長い長い影法師をお供に帰路へついている最中なのだ。


 仕事が終わってから今まで、何合の酒を胃袋へ流し込んだのか、もう覚えてはいない。

血潮に乗って身体を巡る酒精が生み出す心地好さに上機嫌で鼻唄を歌う男の足が不意にぴたりと歩みを止めた。


 彼の虚ろな瞳が、道の真ん中に転がる、『ある物』を捉えたのだ。


 「あぁん?……ありゃあ、なんでぇ?」


 楊枝をくわえたまま酒臭い息を吐く男は霞む目を何度か擦り、その物体に近付く。

月明かり以外光源の無い夜道、自分以外人のいないその場所、己が見付けた物体が何かわかった途端、男の喉からこの世の者とは思えない悲鳴が迸る。


 無様に腰を抜かし、ひぃひぃ掠れた声を上げて尻を大地に擦りながらずるずる後退る男、その前には、べったりと赤黒い血で染まる筵 (むしろ)に包まれた『人の残骸』が転がっていた……。





 「ちょっとちょっとぉ、また一人殺されちゃったよ! 」


 朝餉の支度で賑わう中西長屋にいささか物騒な台詞が響き渡る。

井戸端でお喋り興じていたこの長屋に住まう女房らが、一斉に声の主へと振り向いた。

その声の主、大家の女房であるお石は、傾きかけた長屋門を小走りに潜り抜け、井戸へと走る。

歩く瓦版の異名を持つ彼女は、あっという間に洗い米や野菜を抱えた女達に囲まれる。

その中には、まだ洗われもしない青菜の束を小脇に抱えた海華の姿もあった。


 「また殺されたってさぁ、今度はどこの夜鷹よたかだね?」


 「夜鷹じゃないよ、麹町にある櫛屋の娘だって。両腕切られて簀巻すまきだよ。可哀想にねぇ」


 「今回は腕が無いんですか? 前のは胴体がまだ見つからないって話しでしたけどね?」


 わいわいがやがやと煩いくらいに喋り立てる女らに負けじと話の輪に加わる海華の言葉に、彼女の隣にいた斜向かいに住む大工の女房、お君が大きく頷く。

道の真ん中に棄てられていた女の無惨な骸、誰がやったのか、何の為に殺めたのか、見つからない部分はどこに行ったのか……。


 憶測と推理、誰が怪しい、何がおかしい、そんないい加減な噂話が次々に飛び交う井戸端。

その時ずらりと並ぶ部屋の戸口が三枚、ほぼ同時にがらりと乱暴に開け放たれた。


 「お石っ! おめぇいい加減な噂言いふらしてんじゃねぇ!」


 「いつまでベチャクチャくっちゃべってんだお君っ! ガキが泣いてんじゃねぇかっ!」


 「海華、早く飯にしろっ!  朝っぱらから、なに油売ってるんだ! 」


 室内から顔を出し、ぎろりと鋭い眼差しで睨み付けているのは、お石とお君の亭主、そして未だに寝間着姿の朱王だ。


 「いい加減な話しじゃないよ、瓦版にそう書いてあったんだからさぁ!」


 「子供泣いてる? あんたがあやせばいいだけなんだよ!全く……っ!」


 「少し話ししてたくらいで何よ! 兄様こそ、さっさと着替えたらどうなの!」


 売り言葉に買い言葉、ぱんぱんに頬を膨らませた三人は、渋々といった様子でそれぞれの部屋に戻っていく。

その後ろ姿を周りにいた他の女らは顔を見合せ、苦笑いしながら見送っていた。


 「お前は飯の支度をしに行ったのか、それとも喋りに行ったのかどっちだ!」


 寝間着を脱ぎ捨てガミガミ怒鳴る兄に適当な返事をしながら、海華は軽快な音を立てて包丁を振るう。

味噌汁の香りが鼻をくすぐり畳に二つ並べられたお膳の上には真っ白く眩しい光を放つ冷奴と、金平牛蒡の皿が置かれていた。


 後は青菜のお浸しを作り、飯が炊けるのを待つだけ。

濡れた手を布巾で拭い、室内へ上がる海華は脱ぎっぱなしのまま放られていた兄の寝間着を手早く畳んだ。


 「人に説教する前に自分のことちゃんとやってよ! 脱いだら畳んでって、いつも言ってるじゃないの!」


 河豚ふぐのように頬を膨らませ、畳んだ寝間着を枕屏風の裏に置いた海華は、着替えを済ませて膳の前に座わり、金平を指で摘まむ兄の隣へちょこんと腰を下ろす。


 「ねぇ、兄様はどう思うの?」


 「何をだ?」


 「何をって……簀巻きの骸よ。誰があんなことやったのかしらねぇ?」


 興味津々な様子で自分を見上げる妹へ、朱王は呆れた眼差しを向けた。


 「そんなこと俺が知るか。大体興味もない」


 素っ気ない兄の態度にがくりと肩を落とし、 海華は盛大に溜め息をつく。


 「聞いて損したわ……。まぁ、いいか、今夜お町さんにでも聞いてこよ……」


 その途端、疾風の如くに伸びた朱王の手が海華の肩を力一杯ひっ掴む。

いきなりの出来事に、海華の口から『うひゃあ!?』と、間の抜けた悲鳴が飛び出した。


 「なによ!? なんなのよっ!」


 「お前……っ! お町ってあの夜鷹だろう!? あれほど夜に出歩くなと言ってるだろうがっ!」


 鬼のような兄の顔、鼓膜をぶち破らんばかりの怒声を真っ正面から浴びせられ、海華は声も出せずに縮み上がる。

彼女が暴漢に襲われてから、はやひと月近くがたとうとしていた。

この間、兄は夜の街に一歩たりとも出させてくれなかったのだ。

『暇だ』『仕事に行きたい』何べん言っても、いくら頼んでも朱王は頑として首を縦には振らないのだ。

頑なな兄の態度、その裏には修一郎の姿がある。

そう感じた海華は、こっそり彼の屋敷を尋ね、雪乃に聞いてみた。


 彼女の答えは海華の予想通り、海華が小石川 療養所から戻った次の日、修一郎は朱王を屋敷へ呼び出した。

そこで朱王は『絶対に海華を夜、外に出してはならぬ』と、きつくきつく修一郎に言われたらしい。


 『何があっても出すな、どうしても行くと言うなら手足を縛って部屋に転がしておけ。可哀想だが、それが海華のためなのだ』


 少し大袈裟ね、雪乃はそう苦笑いしていたが、海華はその場で頭を抱えてしまったのだ。


 「お前がふらふら出歩いていると修一郎様の耳に入ってみろ! 俺は一昼夜説教喰らうんだっ! 夜は大人しく部屋にいろ! それが嫌なら、お前を簀巻きにして修一郎様の屋敷に捨ててくるぞっ! いいなっ!?」


 柳眉を逆立て、怒りを露にする兄の剣幕に押されっぱなしの海華はただ顔を強張らせたまま、小さく頷くことしか出来ないでいた……。

朝から叱られ、肩を落とす妹に『もうしばらく大人しくしていろ』と言いおき、朱王は一人街へと出掛けた。

愛用の彫刻刀を研ぎに出すためだ。


 穏やかな陽射しが降り注ぐ麗らかな日、長屋門を潜る朱王の傍らを幼子が三人、宙を舞う白い蝶々を追い掛けて歓声を上げながら駆け抜ける。

そんな子供らの後ろ姿を眺めながら、彼は近いうちに修一郎の元へ出向かねばならない、そう思っていた。朱王とて妹の夜歩きは心配だし、彼女の身を案じてくれる修一郎には感謝している。


 だが、いつまでも仕事に行くなと言い続けるのも気が進まないし何より海華が可哀想に思えてしまうのだ。

こんなことを言えば、『お前は海華に甘過ぎる』と眉を潜められるのはわかっていた。

しかし、それは修一郎だって同じだ。

きちんと話せばわかってくれる。


 さあ、どう話を持って行こうか考えを巡らせながら歩みを進める朱王の肩を、突如後ろからぽんぽん、と叩く者がいた。


 「朱王じゃないですか? ああ、やっぱりそうだ」


 「伽南かなん先生……! ご無沙汰しておりました!」


 はっ、と我に返り、慌て振り替える朱王の後ろには、丸い眼鏡の向こうからにこにこと愛想の良い笑みを見せる小柄な男、伽南かなんがいた。


 「後ろ姿を見て、もしやと思いました。海華の怪我はどうですか? そろそろ癒える頃かと」


 「はい、お陰様で。すっかり良くなりました。もう仕事に行かせろと騒いでおりまして。先生には色々とお世話になりました」


 深く一礼する朱王へ、伽南は『いいんですよ』と告げながら首を振る。

その弾みで彼が胸の前に抱えていた大きな風呂敷が、ぐらりと傾いだ。

小柄な彼には重いのであろうそれを、よろけながら抱え直す様を見ていた朱王の手が包みに伸び、片手で軽々と包みを持ち上げる。


 「お持ちします。随分と重いですが、本ですか?」


 小首を傾げて訪ねる朱王へ伽南は照れ臭そうに頭を掻き、小さく頷く。

彼の纏う焦げ茶色の羽織が、春風に袖を揺らした。


 「はい、実は最近、うちの店に妙な物を頼みにくるお客様がいまして。それを調べようと色々書物を買い込んでしまいました」


 伽南の実家は薬問屋だ。

長男であるはずの彼は商売ではなく薬学にのめり込み、今や若隠居状態。

店は姉夫婦に任せきりである。

薬問屋に訪れる客だ、妙な物とは薬のことなのだろう。


 「それは……先生も何かと大変ですね。これは先生の庵までお運び致します」


 「すみません、どうも力仕事はからっきし苦手で……。話は変わりますが、貴方海華に、また夜の仕事へ行かせるつもりですか?」


 並び歩く二人の横を、笠を被った唐飴とうあめ売りが足早に通り過ぎる。

伽南の言葉に、朱王は躊躇いながらも軽く頷いた。


 「いつまでも部屋に閉じ込めていくわけにも……勿論、修一郎様のお許しが出たらの話しですが」


 「余計なお世話かもしれませんが、まだ海華を出すべきでは無いかと……。昨日、いえ、もう十日前からの話しですね。貴方も知っているでしょう? 簀巻きの骸。身体をバラバラにされて殺された女性たちのことを」


 微かに眉を潜め、静かに唇を動かす伽南。

彼の視線の先には、茶屋の店先で世間話に花を咲かせる若い娘らの姿があった。

庵への道々、伽南は事件のあらましを……ほとんど瓦版に書かれていたのと同じ内容を話して聞かせてくれた。

初めて道へ無惨に切り刻まれた死骸が棄てられたのは、十日前のことだ。


 その日の朝、とある長屋の住人が長屋門の前に無造作に置かれている筵に巻かれた包みを発見する。

それを何気無く開けてびっくり、中には血に塗れた若い女の生首と手足がゴロゴロ包まれていたのだ。

すぐに岡っ引き、奉行所の同心らがすっ飛んでくる。

時期に殺された女は、その辺りを縄張りとする夜鷹だと判明した。

だが、騒ぎはまだまだ治まらない。


 幾日かして、また新たな筵包みが川辺りの小道に棄てられているのが見付かる。

中には、またもや女の死骸、今度は首のついた胴体に両腕、なぜか足だけが持ち去られていた。

そして昨日は、両腕が持ち去られた死骸、もう江戸の街は戦々恐々だ。

伽南の話しによると、女子供は夜道を歩くなと御触れが出るまでになっているらしい。


 「ですからね、修一郎様は、海華が夜仕事に行くのをお許しにならないと思うのですよ」


 庵の前で朱王から風呂敷包みを受け取り、伽南は心配そうな眼差しを頭一つ分背の高い朱王へと向ける。確かに、そんな事情があるならば修一郎はけして首を縦には振らないだろう、と彼も納得していた。


 「そのような状態ならば……仕方ありません。海華も、これ以上我儘は言わないでしょう。また修一郎様や先生にご迷惑をお掛けする訳にはいきません」


 説得出来ないのなら、最後の手段だ。

修一郎に言われた通り、手足を縛って部屋に転がしておこう。

そんなことを思いながら、案じるような眼差しを向けてくる伽南へにこりと微笑む朱王。


 そんな彼の様子に安堵の表情を浮かべた伽南は、ふと何かを考えるように小首を捻った。


 「でも、死骸を棄てた人間はなぜバラバラに切り刻んだのでしょうねぇ? しかも、身体の一部は未だに見つからない。気狂いの仕業と言う話しもありますが、どうも私にはそう思えないのです」


 ぽつりとこぼれた伽南の疑問、朱王も彼の話しを聞きながら、同じことを考えていた。

もし運び易くするためならば、手足や生首は別々に棄てればいいだけ。

わざわざ筵に包む必要は無い。


 死骸の身元を隠したいなら尚更首は別の場所に棄てるか、或いはどこかへ隠すかするはずだ。

見付けて下さいと言わんばかりに街中へ棄てる。

その意図がさっぱりわからなかった。


 「殺して切り刻むのを楽しんでいるのか…… それとも自分のしたことが大騒ぎになるのに満足しているのか……私にもよくはわかりません。ですが……」


 一度言葉を区切り、朱王はふぅっ、と息を吐く。

庵の周りに植えられた木々が、瑞々しい青葉を柔らかな春風に揺らす。

木漏れ日がちらちらと視界の中で煌めいた。


 「まだ事件は続くような気がしてならないのです。根拠はありません。しかし、下手人が異常なのは間違いない。大人しく殺しを止めるとは、到底思えない」


 朱王の言葉を受け、みるみるうちに伽南の顔色が蒼白に変わる。

明らかに恐怖を感じているであろう彼を前に、朱王は戸惑いながらも言葉を続けた。


 「奴は、殺しの記念として身体の一部を持ち 帰っているのかもしれない。絶対お縄にならな いとの自信があるのでしょう。だから死骸を隠 さず、棄てる。そんな気がします」


 出来るなら、この予想が外れて欲しい。

心の片隅で生まれた儚い希望。

それが打ち砕かれるのに、そう時間は掛からない。

しかし、今の二人はそんなことを知るよしも無かったのだ。





 その日の夜、長屋へ戻った朱王は、未だ臍を曲げたままの妹に伽南との交わした話を噛んで含めるように言い聞かせた。

最初はふて腐れ、ぷいとそっぽを向いていた彼女だったが、次第に兄の話しに夢中になっている。


 「……だからな、もうしばらくは大人しくしていろ。今度何かあったら、また修一郎様や先生にご迷惑が……」


 「うん、わかった。あと少しだけ、ここで静かにしていればいいのね?」


 意外にもあっさりと自分の言い付けを聞き入れた妹へ、拍子抜けした様子の朱王がパチパチと目を瞬かせる。


 「そ、うか? いや、わかってくれたら、それでいいんだ」


 慌てて笑顔を作り、何度も頷く朱王。

妹の身を案じる自分の気持ちを彼女もやっとわかってくれたのか、やはり素直な奴だ。

内心そんなことを思う彼の目の前で、海華の口から思いもよらない台詞が飛び出した。


 「話は変わるけどね兄様、神保町の紙問屋で水瀬屋ってあるでしょ、知ってる?」


 本当に突然変わった話題に戸惑いながらも朱王は頷く。

一瞬言葉を失っている兄に顔を近付け、海華は小さく眉を潜めた。


 「水瀬屋さんにね、凄く綺麗な娘さんがいたのも知ってる? お佳代さんって言うんだけど」


 「お佳代……ああ、知っている確か『紙屋小町』って、評判の器量良しだったな」


 そう言いながら作業机の下に手を伸ばし、酒瓶を引っ張り出す兄を見て、すかさず海華は湯飲み茶碗を手に取った。


 「そうそう、その紙屋小町。気立てが良くて評判の美人だったんだけどね、ついこの間労咳ろうがいで亡くなったの。可哀想よねぇ」


 頬に手を当て、さも気の毒そうに顔を歪める妹に、茶碗へ並々と酒を注いだ朱王が『そうか』と気の無い返事をする。

美人とは聞いていたが一面識も無い女だ。

病死したのは確かに気の毒だが、それ以上の感情は湧いてこない。


 「兄様相変わらず冷たいわ。それでね、ちょっと小耳に挟んだんだけど、そのお佳代さんのお墓を掘り返した奴がいるらしいの。何でも、骸を持って行かれたんだって」


 「墓あばかれて、骸を?」


 それには朱王も驚いたのか、手にしていた茶碗が小さく揺れ、わずかだが中の酒が胡座をかいた足、膝へとこぼれる。

着流しに染み込み、黒い影となった場所を指先で擦りながら彼はじっとこちらを見詰める妹へ視線を投げ た。


 「またどこから仕入れた噂なんだ? いい加減な話を信じる方がどうかして……」


 「いい加減な話なんかじゃないわよ! 昼間、留吉さんから聞いたんだから! 親分さん達も桐野様も動いてるって。もしかしたら、切り刻まれて棄てられた骸と何か関係があるんじゃないか、って言ってた」


 半ば叫ぶように言った彼女は、目の前で酒を飲み干す兄へ酒瓶を向ける。

あまり気持ちの良くない話を肴に飲む酒は、いつもより苦く感じた。


 「兄様も言ってたけど、あたしもまだまだ人が死ぬと思う。昼間でも、街の中雰囲気がおかしいのよね。皆びくびくしながら歩いてる。凄く嫌な感じなの。だから出歩きたくないのよ」


 「頭のおかしな奴が彷徨うろついてると思えばな……。全く嫌な世の中だ」


 新たに注がれた酒を舐め、しみじみ呟く朱王に海華はどこか不安げに瞳を揺らせ無言のままに頷いていた。

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