神(が造った)槍ゲイボルグ
初めの2日は何事もなかった。そして今、3日目。俺らは魔物の群れ(100ぐらい)に囲まれていた。
「シンヤー!!手伝えー!!」
「シンヤさん!!殲滅してください!!」
・・・まったく。自分でやれっての。
「カイン、お前は行かないのか?」
「はい、僕は回復専門なんで。」
「そうか。」
「タロス!!ソラ!!・・・くたくたか?」
「「くたくた!!」」
「じゃあ後ろに下がってろ。」
「お前ひとりz「大丈夫ですよ。」あいつそんなに強いのか?」
「はい。」
2人とも下がったのをみて、俺は言葉を発する。
「神の命令を下す・・・魔物たちよ、トマレ」
魔物達がトマッタ。
「そしてキエロ」
魔物たちが跡形もなくキエタ。
振り返るとタロスとカインは驚愕に満ちた顔でいた。
「シンヤ・・・お前、いったい・・・?」
「神様だ。」
「・・・教えてくれはしないか。まあいいや。今度から戦闘よろしく。」
「(本当なんだがな)いやだよ。めんどくさい。」
「あれだけの力を持ってんなら頼むって。」
「やだ。」
「お前も護衛だろ!?」
「・・・やばくなったら助けてやるから。」
「・・・ちっ。」
タロスは舌打ちするとまた見張りに戻った。しょうがないだろ・・・神として世界に干渉したらつまらないし。
その後もとくに魔物の大群に襲われるなどということもなく、平和に王都へと向かっていた。そして、
明日は王都に着くという日の夜。俺達は何事もなく王都に着きそうなので浮かれていた。
「明日はもう王都だな。」
「ああ、お前といっしょで楽しく過ごせたよ。」
「お別れに何か武器を造ってやろうか?」
「どうやって?」
「秘密。で、どんなのがいい?」
「ん~~じゃあ槍で。」
「よし、わかった。」
俺はソラのエクスカリバーを造ったときと同じように意識を集中させる。なにか能力もつけよう。う~ん、あ、あれにしよう。
「よし、出来たぞ」
「わお!!・・・ていうかどうやって造ったんだ、本当に。」
「いったろ、俺は神様だって。まあ、それは置いといて。その槍に名前を付けて。」
「わかった。・・・ゲイボルグにしよう。」
「じゃあその槍の能力を説明するぞ~。槍に魔力を通すとその魔力の属性と同じ現象が槍に起きる。例えば、炎の魔力を通せば槍が燃える、みたいな?あと槍に魔力量の設定をして、その設定した魔力量を超える魔力を通すと、相手の急所を自動的に狙うようになるから。」
「なんかすごいな・・・。ありがとな・・・。」
「いやいや、こちらこそ。この依頼受けてよかったよ。」
「そういってもらえるとうれしいな。」
朝には王都に着き、無事護衛のクエストは完了した。