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俺の世界  作者: たまご
24/26

試練

更新遅れました。すみません。

 ソラが受けることとなった試練(本人事後承諾)の内容は精神的なものだ。その試練はとても簡単。

イノケンティウスの精神空間に入ることだ。そもそも契約とは相手の存在をすべて受け止めるものだ。竜は様々な事をその人生(?)で経験している。普通の人には到底耐えられるようなものじゃない。それでも受け止めれるものだけが竜と契約できる。・・・・・・ちなみに今まで成功したものはいない。大抵、廃人となる(自分の精神空間に閉じこもる)。一部は逃げ帰る。ソラは耐えれるだろう。存在を解析してみたとき(魔法無効化能力をおさめたとき)、何かわからない特別な力、それも大きな力を感じた。だから、たぶん大丈夫。


「そろそろ始めるぞソラとやら。合図をしたら我の胸に飛び込んでこい。」

 いよいよ試練が始まる・・・

「3・・・2・・1・今っ!!」

 ソラの精神体が身体を抜け出してイノケンティウスの胸に飛び込んで行くのが見える。・・・ユーリリアには見えないだろうが。神様の特権だ。



sideソラ


 イノケンティウスさんの胸に飛び込むと一瞬白い光に包まれ・・・眼をあけると火山のようなところにいました。そこには黒く腰まである髪に、同じく黒い瞳を持つきれいな女性がいました。向かいには子犬程の紅い竜(竜と龍の見分け方もシンヤさんに教えてもらった)がいます。そして、話しかけています。

「・・・?」

「言葉はわかるな?俺は鉄神矢だ。お前を造った者だ・・・簡単にいえば主だな。そういえばお前に名前をつけてやらんとなあ。・・・よし、決めた。お前の名前はイノケンティウスだ。」

「イノ、ケンティ、ウス?」

「そうだ、イノケンティウスだ。」

「あり、がとう。」

「どういたしまして」


『まさか精神の一番奥まで行かれるとはな。』

 いきなり頭の中に声が響いてきました。

『あなたは・・・?』

『イノケンティウスだ。・・・しかし、お前はいったい何者だ?我が主が見込んだとはいえ普通の人間が我のもっとも深いところに入れるわけがない。』

『あれ、は?』

『我が生まれたときだ。・・・ここまで入れる素質を持つ者なら我と契約できるな。』

『素質?』

『素質がないものはもっと浅いところまでしか入れんよ。そして精神防壁に触れて廃人になる。見事奥まで入ってきたお前は素質が十分あるということだ。』

『私ってすごいんですか?』

『ああ。・・・話はこれくらいでおいといて契約の説明をするぞ。我と契約すると魔力が増える。というか我と合体するのじゃ。』

『合体?それってシンヤさんとノワールさんみたいなものですか?』

『ちと違うな。ノワールは我が主からできた存在だから、我が主と合体するのは元に戻るのといっしょじゃ。我とお前の場合は文字通り合体。』

『おお~~』

『わかってもらえたところで契約するかの



 汝は

   我と

     契約することを

            望むかえ?』

『はい。』

『では杯の中身を飲み干せ』


 その言葉を聞くと視界が暗転、現実世界に戻りました。気のせいでしょうか、時間が止まっているような気がします。目の前にイノケンティウスさんの姿はなく、代わりに大きな杯があります。杯とはこれのことでしょうか。中に紅い液体が入っています。それを私は一気に飲み干します。一口入るごとに身体が熱くなります。そして、いろいろなイノケンティウスさんの記憶や思いが流れ込んできます。



・・・全部飲み干すと時間が動きだしました。もう、精神的にくたくたです。

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