別に某ライトノベルをぱくってるわけじゃあありません
俺達は朝一で洞窟、もとい鉱山に向かった。案内役はユーリリアちゃんだ。最初は村長が行くと言っていたのだがどうしても付いて行くと言って言うことを聞かないので、連れていくことになったのだ。
「・・・そういえばノワールさんは?」
「ノワールは俺と合体したよ。」
「合体!?」
「ああ。もともと俺から生まれた存在だからな。ノワールが離れたいと言ったら離れるけど。」
「へー。あ、魔物。(ザシュッ!!)」
ソラがどんどん魔物を駆逐していく。さすがルドルフさんの娘。ユーリリアちゃんは少し怯えている。
魔物が怖いのだろう。
「大丈夫だからね、俺達がついてる。」
「ありがとうございます。」
(ロリコンは犯罪ですよ?)
ノワールが囁く。そしてソラの目がこう言っている。
『後でお・は・な・し・しましょうか?』
やばい。殺される。
「どうしたんですか?」
突然脅え出した俺を心配してユーリリアちゃんが問いかけてくる。
「大丈夫だ。問題ない。」←死亡フラグ
鉱山の奥の方に来るといきなり開けた場所に出た。ワイバーン(5mぐらい)なら自由に飛びまわれるぐらいの大きさだ。そしてその真ん中には・・・・・・竜がいた。全長20mぐらいの紅蓮の竜だ。そして俺は竜に近づき話しかける。
「ひさしぶりだな、イノケンティウス。」
「おひさしぶりです。我が主。」
「どうしてこんなところにいるんだ?人間達が困っているぞ?」
「人間なんぞに肩入れするのですか?見たところお連れの方も人間のようですが。でも我が主が出ていけというのなら出ていきますと言いたいところですが・・・・・・出れなくなりました。」
「は?」
「実はですね・・・・・・ここに瘴気がたまってるんです。それも我では浄化しきれないほどの。それで魔物がどんどん出てくるんです。我が主が眠っていたのでまた封印したのですが、人間が封印を解いてしまったのでまた封印してるのですが、今度はもっと強力な奴にしてたら魔力がほぼなくなってしまって。
だから身体を小さくできるぐらい魔力がたまるまで、封印が解けないようにここで番をしてるんです。」
「・・・。・・・わかった。今回だけ特別だ。フエロ」
イノケンティウスの魔力が本来の量にもどる。
「ありがとうございます、我が主。」
「今回だけだからな。人間の方には説明しとくから。」
「はい。じゃあ『メタモルフォーゼ』」
イノケンティウスの身体が光り出しだんだん小さくなってソラと同じくらいの少女になった。炎髪灼眼の美少女だ。
「ついでだけどソラにテストしてやってくれないか?」
「何故です?なぜ我が人間と契約などしなければならないのですか?」
「人間は悪い奴ばっかじゃあないぞ?それにテストで確かめてみればいいじゃあないか。」
「・・・・・・はい。」
「よし、決まり。・・・・・・ソラ!!なにやってんだ?早く来い!!」
・・・叫びながら振り返るとソラとユーリリアが固まっていた。
「・・・大丈夫なんですか?」
「・・・俺も不安になってきた。」