ソラのオウチ
今回はかなり短いです。
王都はリオザスよりもにぎわっていた。見渡す限り人、人、人。さすが王都。
「人がたくさんいるな。」
「はい。なんていったって王都ですから。王様の御膝元ですよ。」
「そういえば、どうして王都に来たかったんだ?」
「それはですね・・・久しぶりに両親に顔を見せようと思いまして。」
「どれくらいあってないんだ?」
「2か月くらいですかね。そんなに離れる予定はなかったのですが・・・誰かさんの面倒見てたら、帰れなくなってしまいました。」
「(俺のせい・・・?)・・・じゃあご両親に会いに行くか?」
「はい!!」
ソラの家がどこにあるかは知らないので、さくさく進んでゆく。・・・気のせいかもしれないが、なんか周りの家々が大きく、そして豪華になってゆく。
「ソラの家って金持ち?」
「ええまあ。あ、家に着きます。」
「おおぉ・・・すげぇ。」
・・・でかかった。庭だけで周りの家の3倍ぐらいはある。門から屋敷が小さく見える。
「ようこそ、シンヤ・クロガネ様。改めまして自己紹介を。ソランザム・デイル・ディ・カルペールと申します。どうぞよろしくお願いします。」
手を差し出すソラ。
「こちらこそ、よろしく。」
その手を握り返す。
「じゃあ案内しますね。」
屋敷までの道には様々な草花が咲いている。隅々まで手入れが行き届いているようだ。
次回。ソラのお父さんとお母さんの登場です。