第2章 強襲の狂詩曲≪ラプソディー≫Ⅰ
いよいよ始まりました。
『強襲の狂詩曲』編スタートです!!
はたしてどんな展開が待っているのか…。
それでは、はじまり~はじまり~
習魔学園外壁附近森林
そこでは、銀髪長髪の若い男が剣を片手に笑みを浮かべていた。
「さぁ、遂にこの時がやって来た!!計画を練るのに一年。仲間や武器を集めるのに二年。長かった、じつに長かった。しかし、それも今日で終わりだ!!さぁ、行こう同志よ!!我と共にこの学園を恐怖に陥れてやろうではないか!!」
その声に同調し、彼の後ろにいた6人の男女はそれぞれ雄叫びを上げる。
その中の一人、黒髪をポニーテールにしている女が銀髪男の前に屈み込み指示を請う。
「我が君、ご指示を」
「ほぉ、相変わらずお前は謙虚な女だなメリッサよ」
「いえ……、そんなことは……ございません」
メリッサと呼ばれた女は少し頬を赤くすると、俯いてしまった。
そんな様子に気づかない銀髪男は、残りのメンバーに指示を出し始める。
「よし、ではまず今破った障壁を作り直そうか。後で外から増援が来ると面倒だ…。ジュール・ジルエット!!貴様の出番だ!!」
「言われなくとも分かっている!!!」
大きな声で怒鳴り返した男は呪文を唱え始める。
「『領域を固定、三層魔法障壁展開準備。用途を選択。一層目を異次元転送型障壁。二層目を召喚・転移防止効果型障壁。三層目を対内外魔術反射型障壁。以上で用途を決定。展開用魔力の充填、10,50,80,100%、コンプリート。飛び出してきた二人は互いに男。』よし、いける!!それでは、……三層魔法障壁展開!!!!」
ジュールと呼ばれた金髪の男が右手の平を地面に叩き付けると、先程銀髪男が破った障壁の代わりに赤、青、黄、の障壁が展開された。
そして、それらは互いに引き寄せあい1つの障壁となり、1つとなった障壁は学園の周囲をグルリと、囲んでしまった。
障壁の出来に満足したのか、ジュールは口の端を歪めて笑いだした。
「クククッ、これで誰も外からは入れないし、中からも出れまい。強度も完璧。我ながらいい出来だ」
「おい、ジュール貴様の汚い顔をこちらにむけるな」
ジュールに向けてキツイ言葉を投げつけたのは、銀髪を肩の辺りで切り揃え、少しを猫の尻尾の様に纏めた女だった。
キツイ言葉を投げつけられたジュールは血管が浮き出しそうなぐらいに怒り出した。
「きっ、貴様ー!!いくらリーダーの妹だといっても言って良いことと悪いことがあるだろう!!!!えぇっ!?レヴェリー・ローリングよ!!」
「うるさい、邪魔、こっち見んな、消えろ」
「!!!?」
怒りの余り女に襲い掛かりそうになったジュールを、取り押さえる者が二人いた。
それは互いに男であり、片方は剃髪なのか髪が無く、もう片方は短く切り揃えてあった。
顔は互いに同じ様な顔をしていた。
二人に下敷きにされているジュールが、またもや怒り出した。
「どけ!!周雲長と周海洋!!俺の邪魔をするな!!」
「落ち着けヨ、ジュール」
「まんまとレヴェリーに乗せられてるダヨ」
「その通りだ。ジュール、悪いがここは怒りを堪えてくれ。妹には後で俺から言っておくから」
「ぐっ、リーダーがそう言うのでしたら…」
スッと立ち上がったジュールはイライラした様子で、あらぬ方を向いてしまった。
良く見ると、侵入者達は老若男女問わず、といった様子でパーティーを形成していた。
リーダーであろう銀髪男。
その妹のレウ゛ェリー・ローリング。
あらぬ方を向いているジュール・ジルエット。
双子の周雲長と周海洋。
白髪白髭の老人。
赤髪をツインテールにしている女。
そして、この時はまだ誰も知らなかった。
この七名の侵入者によって学園が大ダメージを負うことになろうとは……。
いかがでしたでしょうか?
今回は敵キャラオンリーでしたが、次回は久吉たちも…。
それでは次回予告です!
敵の侵入を許した習魔学園。
しかし、異変に気付いたのは久吉ほか数名のみ。
さあ、久吉たちの運命やいかに…。




