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the school of magic  作者: 長部 真
 第1章 始期の序曲≪オヴァンチュア≫
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第1章 始期の序曲≪オヴァンチュア≫Ⅲ

今回のお話はまたまた『自己紹介タイム』です。


長い、長すぎるぞこの自己紹介!と思う方もおられるとは思いますが、最後まで読んでいって下さい。


それでは、はじまり~はじまり~

ガタリ、と音をたてつつ席を立った金髪美少女は、まだ顔を青ざめさせながらも自己紹介を始めた。


「出席番号33番、西小金奈々です。好きなものは辛い食べ物と…」


ここで奈々は一旦言葉をきり、チラリと久吉の方を見た。

その視線を受けた久吉は、背筋が急に寒くなり何か自分にとって良くない事が起こるような予感がした。


そして、その予感はすぐさま現実のものとなった…。


「ナッツ、じゃなっかった。中津久吉君です!!」




言った。言い切った。少しも頬を赤らめることも無く、真っ直ぐに前を向いて、奈々は言い切った。


それが、どれだけの威力を持った『言葉の爆弾』かを考えずに………。


案の定、次の瞬間には静かになり始めていた教室がまたうるさくなった。

しかも、さっきの久吉の時とは違い、ただの大量のからかいの声援である。



そんな中、久吉だけは皆とは違い1人で頭を抱えていた。

理由は述べるまでもないだろう。


一年間の一番始めの自己紹介で、皆の前であんな事を言われたら誰だって頭の1つや2つは抱えたくなるだろう…。




しばらくして(とはいっても3分しかたってないが…)教室が少しは静かになってきたのを見計らい、久吉は奈々に向かって悲痛な声を上げた。


「NO!!!!!!!!!!!何で、何でそういうことを言うの!?小学校の時もそれでいろいろあったじゃん!!もう俺はあんなの嫌なんだよ!!」

「私的にはオールOK!!」

「『私的にはオールOK!!』じゃねぇ!!!!!!!俺的にはオールOUTだよ!!!!!!」


久吉が1人でキレていると、奈々が近所のおばさんのように手を口に当てて、おばちゃん風に話し始めた。


「まぁ、これが今世間で話題になっている『キレる10代』かしら?」

「誰のせいでこんなに俺が怒ってると思ってんだよ!!」

「ハイッ、私です!!!!」

「そうだよ!!100%中300%そうだよ!!!なのに、欠片も反省の意思が見えないのは何でかな~(怒・怒・怒・怒)」



なんてやりとりを2人がしていると、教室のどっかから、


おぉ~と、さっそく夫婦喧嘩か~(笑)


何ていう声が聞こえてきた。

それを聞いた久吉は奈々に対する怒りと恥ずかしさで顔を真っ赤にした挙句

「終わった、何もかもこれで終わりさ…。もう疲れたよパトッラシュ…」

と、一言つぶやくと机に顔を伏してそのまま動かなくなってしまった…。



そして、主人公を置き去りにしたまま自己紹介は続くのだった…。

いや~、とんでもない自己紹介でしたね…。


久吉乙。



ではここで1つだけ。

もう理解している方もいるとは思いますが、久吉と奈々は昔からの幼馴染です。

以上終わり。


ではなく予告です。

次の話はまたまたまた『自己紹介タイム3』です。

スイマセン長くて…。

1つにまとめるのが億劫なもので…。

でも次で終わりです。自己紹介。



多分………。

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