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the school of magic  作者: 長部 真
 第1章 始期の序曲≪オヴァンチュア≫
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第1章 始期の序曲《オヴァンチュア》Ⅱ

さあ、颯爽と走り去った黒髪少年と金髪美少女は誰なのか…。

今回は主人公の教室が舞台の自己紹介タイムです。


それでは、はじまり~はじまり~。

習魔学園本棟2-B


「到着!!!!」


バァン、という扉を開けるすごい音と共に、先の少年少女が教室に入ってきた。

よく見ると金髪美少女が顔を真っ青にしながらガクガクと震えていた。


教室の中には40人近い生徒と1人の見た目20代後半の女教師がいた。

2人が入ってきたのを確認したのか、教卓の椅子に座っていた女教師が2人に話しかけた。


「扉はもっと静かに開けるもんだぞ…。あぁ、あと1分と24秒遅かったら遅刻になったのに、

まったくお前たちは何を考えているんだ。これじゃあ何もおもしろくないじゃないか」

「いや、もともとウケとか狙ってねぇよ!!ていうかそれは教師のセリフじゃねえだろ!!」

「ふっ、小さい男だな…」

「うるせえよ!俺の身長バカにすんなよ!!この前計ったらな、162cmになってたんだぞ!!去年よりも5cmも伸びたんだぞ!!!!」

「いや…、私は別に身長の話をしていたわけでは……」

「いまさら弁解とか見苦しいですよ、井出さん」

「いや、別に弁解でもないんだが……まぁいいやめんどいし」


井出と呼ばれた女は頭をポリポリとかきながらも、めんどくさそうにクラス全員に話をはじめた。


「えぇ~、私が今年このクラスの担任になった井出桜だ。よろしく。じゃ早速だが皆には軽い自己紹介をしたもらいたいと思う。じゃあ、出席番号1番からよろしく」


井出が席に座るのと同時に出席番号1番の女の子が自己紹介を始めた。


「出席番号1番秋山み……≪以下省略≫」


1番の人から順調に自己紹介は進んでいき、ついに先の黒髪少年の番になった。

少年はガタッと音をたてて席から立つと、自己紹介を始めた。


「出席番号32番中津久吉。小さいころから柔道と剣道をやっていた。皆とは仲良くやっていきたいと思っている。ちなみにランクはSMPだ。よろしく」


久吉の自己紹介が終わると同時に、正しく言うと久吉がランクの話をした瞬間に、教室内が大きくざわめいた。

理由は簡単。


ここ習魔学園には成績や素質に応じた階級制度がある。

ランクが高い程、優秀で強いということだ。

1年の最初に1番目、つまりスタートラインであるランクを決めるテストがあり、その成績により最初のランクが決まる。

ランクは7つある。

下から順に、BW(ベビーホワイト)NB(ノーマルブロンズ)SS(スーパーシルバー)HG(ハイパーゴールド)となり、次に久吉のSMP(セミマスタープラチナ)ME(マスターエメラルド)、最後にGD(ゴッドダイヤ)となる。

在学中にGDになる生徒は、1学年に5人いるかいないかというぐらい大変なことであり、ゆえに5人に入った生徒は将来の職が決まっていると言っても過言では無い。


2年生では普通、BWかNB。成績良好者でもSSが1学年に20人でもいれば立派なことである。

なのに、久吉は自分のランクをSMPと言った。

だから教室内の生徒達はざわめいたのだ。


あまりにも教室内が静かにならないので、井出が声を上げた。


「おまえら~、静かに、静かにしろ~。もし質問があるんだったら後で本人に直でしな。じゃあ次の人よろしく~」


教室内が静かになったので、次の生徒が自己紹介を始めようと席を立った。

それは、先の金髪少女その人だった…。

読んでいただいてありがとうございました。


予告です。

次のお話の主な流れは『自己紹介タイム②』です。

舞台はかわらずに、主人公達の教室です。


謎の美少女の正体やいかに…。


魔法戦闘、いつになるやら(汗)

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