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the school of magic  作者: 長部 真
第5章 逆転の行進曲≪マーチ≫
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第5章 逆転の行進曲≪マーチ≫Ⅰ

新章突入!!


今回からは、逆転の行進曲編をお送りします。


さぁ、ずっと俺のターンだ!!



※最後に作者からお詫びとお知らせが有ります。

習魔学園???




あの作戦会議から三十分が経過していた。

迫り来る騎士の大群はあと少しで、第一防衛ラインに到達するであろう。



全生徒は各自与えられた持ち場に着き、開戦の合図が上がるのを待っていた。






ちなみに、久吉たち以外の生徒はランクによって班を組んでいた。


班構成は、

HGなら二人一組。

SSなら四人一組。

NBだったら八人一組。

BWなら二十人一組とした。

また、それを踏まえた上で久吉たちが築いた防衛ラインはこうなっている。



第一防衛ライン…トラップ千五百個。爆破

第二防衛ライン…トラップ二千個。切断・爆破

第三防衛ライン…トラップ三千個。

近接第一防衛ライン…陣屋・生徒

近接第二防衛ライン…久吉・沙輝・生徒

射撃第一防衛ライン…維新・愛美・生徒

射撃第二防衛ライン…奈々・生徒

予備軍…生徒


と。






ドゴオオオォォォォォォォン!!!!






そんな中、

待機していた生徒達の鼓膜を、巨大な爆発音が揺さ振った。


それを聞いた久吉は爆発音のした方角に目を向けると、各ラインに念波を飛ばした。



「お前ら!敵さんのお出ましっぼい!!!現在、第一防衛ラインにいると思われる。皆、くれぐれも気を抜くなよ!!」

「「「「「ハイ!!!」


全生徒からの力強い返事に耳を傾けつつ、今度は陣屋一人に念話を繋ぐ。


『陣屋さん!』

『あぁ?』

『ファーストアタック、よろしくお願いします!』

『へっ。任せろよリーダー!!』




久吉からの激励に、各ラインにいる生徒の士気はいやおうなしに上がっていく。


そして、それは第一ラインを任された陣屋も同じだった。







近接第一防衛ライン



 そこには、陣屋を筆頭に約三百人の生徒が、敵との接触に向けて射撃呪文の詠唱に入っていた。




ドゴオオォォォォォォォォォォォォン!!!




そんな中、第二防衛ラインの罠が作動する音がそこらじゅうに響いた。


「そろそろか……」


そう呟く陣屋は一人で射撃魔法の準備もせずに、自分の武器である全長二メートルはあろうかという柄が金色の大薙刀をブンブンと振り回していた。

そんな陣屋に生徒の一人が声をかけた。


「陣屋さん!!射撃魔法の準備、完了しました!」

「オウ。ちょうど敵さんも来たみたいだぜ!!」





ドゴオオオォオォォォォォン!!




陣屋の言葉に呼応するかのように、第三防衛ラインが破られた事を示す爆音が辺り一面に撒き散らされた。



第三防衛ラインが突破される音と共に、陣屋の視界に敵である黒騎士の姿が入った。

それを確認した陣屋は、自身の薙刀を振り下ろすと共に大声を上げる。


「全射撃魔法、発射ぁぁ!!!」

「『雹砲大河(ヒョウホウタイガ)』!!」

「『炎熱魔射(エンネツマシャ)』!!」

「『風牙斬(フウガザン)』!!」


………。



陣屋の号令と共に一斉に、色とりどりの砲撃が空を走り、騎士の下へと向かっていき、爆発した。


陣屋は騎士に反撃の間を与えないように、全員に号令を出す。


「行くぜっ!!野郎どもぉ!!!!」

「「「「オオオォォ」」」」




学園の平和を賭けた、九千万体の騎士と千五百の生徒との死闘の始まりだ。





近接第二防衛ライン



「!!、始まったようだな」


久吉がそうつぶやきながら目線を向けた先には、数多の射撃魔法が騎士に直撃する様子と、敵に突っ込んでいく陣屋の姿があった。

その姿を見て、一つだけ気になった久吉は陣屋に念波を飛ばす。


『陣屋さん!』

『なんだい?リーダー』

『敵の数がどうなっているのかを調べられますか?』

『ウ〜ン。ちょっと待ってろ』


陣屋は久吉との念話を繋げたままで、魔法を発動させる。



「『領域走査(エリアスキャン)』」


と。

次の瞬間、陣屋の頭の中には膨大な量の情報が入ってくる。

それを片っ端からチェックし、現在己が一番必要なデータを探しだす。


「あった。『おいリーダー』

『わかりましたか?』

『おうよ。………』

『?、陣屋さん?』


続きを口に出さない陣屋に疑問を感じつつ、久吉は続きを促す。

しかし、久吉は陣屋の黙秘が優しさである事を、すぐに知る事となる。



『残って、いる騎士の、数、は、……九千万と少し、だ……』

『!?』




この念話が、久吉と陣屋だけの会話だったのが幸いした。こんな事実(こと)を聞いて、生徒達がまともな思考でいられるとは到底思えなかった。


だが、陣屋としてもいつまでも唖然としている訳にはいかなかった。こうしている間にも戦争(たたかい)は続いている。


未だに唖然としている後輩(・・)に、陣屋は声をかけてやることにした。


『なぁ、中津(・・)。お前が信じらんない気持ちは痛い程に理解できる。俺だって同じさ。だがな』


ここで陣屋は語気を強める。


『俺らがやらなきゃいけないんだ!!他の誰でも無い、俺達が!!皆が頼っているのは教師じゃあねぇんだよ!お前だ。皆、お前を頼っているんだ!』

『っ……』


陣屋には念話の向こうで久吉(・・)が息を呑む感じが伝わってきた。


『だからよリーダー(・・・・)。敵が多くても、強くても、お前は毅然としていてくれよ。……、まぁ、だからといって変に気負ってもいけねえがな』

『陣屋さん……。………、ありがとうございます』

『おうよ。じゃあ俺もそろそろ行くかね。カッカッカ』


笑ってはいるものの、やはり陣屋も緊張していた。

それを知ってか知らずか、久吉は陣屋に語りかける。

『陣屋さん、別に貴方の所で全部倒せ、といっている訳ではありません。だから、緊張しなくて大丈夫です。だから、さっさと行って、騎士の数を減らしてこいよ』


そう言うと、久吉は若干笑いながら念話を切った。

そして、陣屋は久吉の言葉に二、三度頷くと目の前の戦争(たたかい)に参加すべく、地面を蹴って喧騒の中に身を投じていった。




残る騎士の数……九千万体





いかがだったでしょうか?

最近、愛美や維新が空気になっていることに、悩む作者です。

マジであいつらの出番が無い……。

どうしよう。


もしかしたらいるかもしれない、愛美推しや維新推しの人にはただただ謝るばかりです。スイマセン。




話しは変わりますが、更新が遅れてしまいスイマセンでした!

学祭やらなんやらで書く暇が無く……。


マジでスイマセンでした!!


そして、ここでお知らせがあります!!


最終決戦に向けて話しが進んでおります本編ですが、10000PV達成の記念に読者の皆様から魔法のアイデアを募集したいと思います。

応募は感想・メッセージのどちらからも受け付けます!

応募方法は以下の通りです。

①魔法の名前をフリガナ付きで書いて下さい。

②魔法の種類を書いて下さい(召喚、攻撃など)

③魔法の効果を書いて下さい(出来るだけ細かく書いて下さい)

④魔法のランクを書いて下さい(初級・中級・上級・最上級の中から)

⑤中級以上の魔法の場合で、詠唱のリクエストがある方はそちらも。


長々となってしまいましたが、皆様の応募を楽しみにしてます!(物語の都合上でたまに効果が少しだけ変わるかもしれません。ご了承下さい)

応募された方には、作者から御礼のメッセージを送らせて頂きたいと思います。(いらない方はいらないとお書き下さい。)



次回もよろしくお願いします!!!

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