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天使、はじめました☆  作者: 大牧ぽるん


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14/29

第十四話 うち、最悪の挨拶にされたんだけど!

ででーーーん!

そう言わんばかりに人が一列にキレーーに整列してはるー!



「ぐ、軍隊かよ。」

「あはは。挨拶の時間だからだよ。」



手が二回なる、瞬間真ん中の机が見えるようにみんながざっと並び直す。

そこにはポニーテールのええ感じのおばさん(でもめっちゃ美人)がいた。

すっと立ち上がっただけで、空気がピリつくのがわかる。

あ、この人が多分一番偉い人だ、えっと、名前なんだっけ。書いてた書いてた。



「大島ティアラさん。初めまして!天使、恋愛科へようこそ。

私は!ランクS!笹森、ひ、さ、こ!です!どうぞよろしく。そして隣にいるのが、」

「あ、ランクS、志島望と申します。よろしくお願いします。」

「よろですー。」



そのままじーーーーっと笹森さんがうちの身の回りをじろじろ見始めた。

珍しいものを見るような目で。



「なんすか、まじで。」

「ティアラさん。」

「え?あ、はい!!」

「どうしてここへ?」

「は?」



勢いのある圧力で怯む。こえええええこの空気!

なんでみんな黙ってんだ?



「まじでなんすか、いきなり。え?」



ちょっと!北杜さん!と顔を見たら笑顔で返された!ちげえよ!助けろよ!

イケメン撤回!まじで!

はーーーーーーっと深い溜息が聞こえた。瞬間、笹森さんのヒールが鳴り響いた。



「私はね、嫌なのよ。あんたみたいな、理由もなくチャラチャラしてる人が所属するなんてね!」

「はあああ?」

「いい?天国に来るものは2つに分けられる。

外界でアンビリーバボーな程に良いことをしていた仏みたいな者か、

外界でもアホ面かましてなんんんにもしていないのにここに来れたバカか。

あんたは後者!このバカが!」



まじでいやみったらしくうちの周りを一周して睨まれた。

流石にカッとなってしまう。



「失礼すぎじゃね!?なにアンタ!急にそんな事しかも初対面の人に言うの信じらんねー!そっちのほうがバカじゃね?」

「いーや!私は事実を言っただけよ。それにこの服装!そんなはしたない格好した奴がバカじゃないわけないわ!」

「はああああああ?これがギャルの魂だっつーの!あんたこそ時代遅れの格好してババアなんじゃねーの!?」

「まあああああああああああ!!!!!なんて言葉使い!上司にむかってなんなのこの子!」

「喧嘩ふっかけてきたんババアからじゃんね!」

「私はババアじゃありません!」

「うるせーババア!ババア!ババア!」

「なんですってーーこのたわけ!!!」

「まあまあ久子さん、落ち着いて……」



隣りにいた志島さんが必死にババアを止めている。

ふうふう言いながら怒り狂ってるババア。まじムカつくんだけど!


「ティアラさん、久子さんは大正時代の方で考えが少し古いっていうか……。

その、これでも柔らかくなったんだよ?」

「そんなんうち知らんし!」

「そ、そうだけど!」



絶対、ここでうちは負けてはならない。そう思ってババアの前に立って言ってやった。



「謝って。」

「は?今、私になんて?」

「人のこと、バカって言ったこと、謝って。書類には優しく一緒に働けるのを楽しみにしてるって書いといて、こんな暴言吐いたこと。」

「だから、私は事実を言っただけで……!」

「てかそんなん言ってなんだっけ…… なんか罰受ける的な!やつなかったっけ?」

「罰則のことかな?」

「10回したら駄目的な!そう!今うち侮辱受けたし!」

「ティアラちゃん、そこは僕が説明するね。笹森さん、少し落ち着いてください。

あまり人を見た目で判断すべきではないと僕は思いますよ。志島さん、お願いします。」



そういうと、志島さんがババアを奥の部屋に連れて行った。

バタンと扉がしまった時、わっと軍隊みたいにいた人たちが集まってきた。



「大丈夫だった?」

「え、あーいや、ムカつく!」

「ごめんなさい。助けれなくて。情けない先輩だわ。」

「俺も謝るよ。ごめん。」

「みなさんもいつもあんな感じで言われてるん?最悪じゃね?」

「ティアラちゃん。僕が説明するよ。他の方は挨拶は後でさせてもらっていいかな?」

「わかりました。大島さん、では。」



みんな北杜さんが言うと自然と業務?に戻っていった。

なんか、このひと偉い人的な?感じなのかな。まだわからない。

また優しくエスコートされて、ゆっくり、ソファー席に座らせてくれた。

対面に座ってくれたけど、イライラは収まらない。



「まずは謝ります。笹森が失礼な言い方をしてしまって。」

「どうして北杜さんが謝るんすか!うちはババアに……」

「笹森さん。ティアラさんもこれからここで働くんだから言い方はお互い気をつけたほうがいいと思わない?」

「……はい。」

「ありがとう。まず、ティアラさんはこの一週間色々天国について学んでくれたかもしれないんだけど、改めて伝えておきたいことがあるんだ。」

「なんすか?」

「天国にいる人は、同じ時間過ごす事になるけどいつからいるのかは全く違うって事。

さっきの笹森さんは恋愛科にいる時間は遥かに長い。僕よりね。

でもここにきたのは大正時代。時代ごと、生まれた地域によって考え方が全く違う。

笹森さんにとっては肌の露出がある女性ははしたないというイメージなんだ。」

「確かに、そう言ってた。」

「ここに来て考え方も少しづつは変わっていくのは事実ある。でも根底にある当たり前を変えていくのはとても難しい。これが僕達の課題でもある。」



言われてみれば、桜花さんにも「ぴえん」が通じなかったり、最新のカフェの形も知らなかったし……

時代が違うから、言葉が通じなかったりするってことか。



「だから時代によっては当たり前の言葉があるから、今のティアラさんからしたらコンプライアンス的にNGな言葉も罰則にならないんだ。」

「はああ!?まじで!?」

「外界と一緒だよ、ルールはすぐには変わらない。法律もね。」

「スマホとかすぐに導入するくせに!?そーゆーとこまじ不便だわ!」



天国も外界とあんまかわんねーーーーーーーーー

くそおおおおおお




「だからって、うち、傷つきました。みなさんもあんな風に言われたら嫌だと思う。」

「うん…… そうだね。」

「みんな我慢してるん?」

「まあ、多少は。」

「納得いかん!うち、恋愛科についてはまだわからないけど、こんないつ喧嘩になるかわからない状態で働くなんてまっぴらだよ!」

「……」



北杜さんが困った顔で笑っている。

どうして……???みんな困ってるの顔を見たらわかるじゃん。



「北杜さんが今してる事はバ…… 笹森さんの尻拭いじゃん。ずっとこんなんつかれるじゃん!うちは嫌だ。」

「ティアラさん……」

「もう一回話させてください。今度はちゃんと、話す。」

「…… 同席はさせてもらうよ。」




なんか急に思い出した。ママがうちによく言ってた事。

[ティアラは曲がった事が嫌いだからね、しっかり喧嘩してきなさい。]



ママ、うち上司と喧嘩、してくる。



「僕は、ティアラさんと一緒に働きたいと思ってる。それだけは覚えておいてくれるかな?綺麗事に聞こえると思うけど。その……」

「うん、北杜さんの優しさ、受け取った。ありがと。」



うちは奥の部屋を強く、ノックした。



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