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天使、はじめました☆  作者: 大牧ぽるん


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第十一話 うち、並べたい

パフェを食べながら、夫婦でこれはうちでもやってみたい点などを話し合っていた。

何度かうちを気にしてくれてたけど、うちも休憩したいし、何買うか見直したかったからなんとなくゆっくりさせてもらった。



メモから買ったものを消すとこんな感じ。

[仕事でいるもの]

・弁当箱セット(一応自炊)


[部屋にいるもの]

・写真たて(家族写真入れる)

・花瓶

・鏡(メイクとか用、大きな置き型)

・なんかアガる家具があれば


[うちが欲しいもの]

・食材



とりまこんな感じ。緊急性のあるものは一旦買えたけど。

出来るなら、ショルダーバックと弁当箱セットがほしいな。

後は、やっぱ写真立ては早く欲しい。

うん、ここなら見つけられそうだし。大丈夫!うん!



「ティアラちゃん待たせた。」

「あ、いえいえ!いい感じでしたか?」

「ええ!うちの店もこんなお写真が取れる場所を作ってもいいねってなったの!

それで少し家具屋に行きたのだけど、いいかしら?」

「あ!うちも家具みたくて!」

「あら、ならいいわね、みんなで行きましょう!」



お会計を済ませ(奢ってもらってしまった)、3人で家具屋にむかう。

なんとなくテディベアを抱いて歩いているうちを見て宗さんも桜花さんも笑った。



「あらあら、可愛いわね。」

「やったーあざーっす!へへへ。」

「我が車の主だ。落とさないでくれ。」

「はい!かしこまり!あ!ATMってここ……」

「今日は休日だ、手数料がかかる。代わりに出すから後日かえしてくれ。」

「いいんすか?」

「またお店にも来てほしいし!そうしましょ?」

「じゃあ。甘えちゃいます!」



まるで周りからみたら家族みたいだ。

ママとパパをやっぱり思い出す。けど、ここにいるのは桜花さんと宗さん。

勘違いしちゃいけない。

けど、少しだけ、少しだけね?思い出すのは…… いいかな?

テディベアをぎゅっとしながら二人の後ろをゆっくり歩いていく。



家具屋さんでは二人は映えスポット用のものを考えに行くといったので、一旦別行動でうちも家具を見ていくことにした!

こんなとこ一人で見に来たこと無いし、決断するのも時間かかるかもー。

だって何が良いかわかんない!

なんかびびっと来たものが良いなー。



あ、待って。

このピンクのカーテンマジアゲなんだけど!姫的な感じでめっちゃいいじゃん。

あ、サイズなんかわかんなー!これは一旦出直しかなー。



お!このクッション、まじ可愛い。ハートのフリルがついてる!これはいるいる!



って写真立て!それが一番必要なんだから。

うちはテーブル飾りのコーナーへ足を運ぶ。

写真立てはいくつも種類があって時計がついていたり、光ったり、何枚もつけれたり。

なんか、可愛いのもあるし、かっこいいのもおしゃれなのもあるけど。

うちは思った。ここからまたうちの思い出は増えていくって。

きっとだって、桜花さん達の店で三人でも撮りたいし、恋愛科のみんな(まだ知らないけど)撮りたい!友だちだって出来るかも知れないし!

じゃあ答えは一つ。沢山入る写真立て(というか壁掛け)を選択した。



ママ、パパ、にゃーたん。

これからもさ、うちの知り合いも紹介していくね。



あ、隣鏡じゃん!

この光る女優鏡、憧れだったんだよねー。周りがぴかーって光って顔全体が見えるし、

なによりなんか気分がアゲなんだよねー。絶対これいいじゃんかー。

よし、買っちゃおう。これ!一番おっきいの!

だって毎朝一番イケてる自分に会いたいからね。いいよね!

後は花瓶。めっちゃ花あったからな……



「ティアラちゃん。そっちはどう?」

「桜花さん!結構いい感じっす。」

「そうか、こちらもいいものを見つけてな、配送の手配を行っているところだ。

他に探しているものがあるならと思って来たんだ。」



ほんと、つくづく優しいお二人!!!



「か、花瓶を。」

「花瓶、何に使うの?あ、もしかして、部屋の花の事?」

「は、はい。昨日沢山あって、あのままは可哀想だなって。」

「花はね、枯れていくでしょう?そこからお墓とか仏壇とかに備えられた時にまた来るから、小ぶりなものでいいと思う。葬儀の時はみんな沢山いれるけどね。」

「た、確かに…… で、でも。どうしよう。今あるの。皆さんどうされてましたか?」

「私はね、こうしてる。」



そういうと桜花さんが耳元のイヤリングを見せてくれた。

瓶のイヤリングで中に花びらがいくつか入っている。



「ドライフラワーにして、瓶に詰めて大概は残してるわ。

で、残りの少しをいつも身につけてるの。とってもいいでしょう?」

「わあ!めっちゃいい!うち、瓶にいれてみようかな!」

「ならこっちだ。」



そか、捨てなくてもこうやって残せる。

みんなの気持ちをちゃんと受け止めていけるんだ、天国でも。それが今は嬉しく思う、

外界の人に教えてあげたいけど、これは来なきゃわかんないもんね。

どこかで幸せだぞーって伝えてあげたいな。

そんな事をふと思ったりしたりして。



瓶を大きめの可愛い物を選び、他に無いかと言われたけど今はわからないというと、

また来たらいいと言ってくださり会計をしてくださった。

うちの荷物を車に乗せて物を運んでもらう。

住所を教えてナビ通り、車は出発した。

宗さんは「1時間くらいでつくからゆっくりするといい。」と言って温かいお茶をくれた。

桜花さんは「シートベルトはした?」と聞いてきて、ちゃんとはーい!といった。可愛い。



気づけば夜。天国の夜。

ああ、今日は朝から動いたからなー。疲れたかもー。

うとうとしてしまい、気づいたら寝てしまっていたらしい。

少し、意識が出てきた時前の席から泣き声が聞こえてくる。



「ごめんなさい。宗さん。」

「気持ちはわかる、でもティアラさんは灯里じゃない。灯里じゃないんだ。」

「わかってる!!でも、」

「でも、重ねてしまうの。

灯里が外界では17歳。一緒にいたらこうなんじゃないかって。」

「そうだが。」

「灯里がいるみたいで!」

「桜花!」



あ…かり?

うちはこれは寝たふりしておこうと少し聞き耳を立てた。


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