第十話 うち、爆買いいっちゃいまーす☆
SYAMUを後にしたうちらは、リップ以外は一旦プチプラで揃える事にし、
大手のバラエティショップへ向かった。
ここならトレンドのものは揃うしね!
びびっときたものは入れていき、わかんねーってものは前に使ってたものを入れる。
桜花さんもこんなのがいいんじゃない?とアドバイスをくれる。
「日焼け止めとかいりますかね?なんか見当たらないけど。」
「死んじゃってるから日焼けとかないわよ。」
「そうなんだ、なんか部妙なとこがリアルだったり、ファンタジーでむずいんっすよねー。この先どうしたら良いんだ。」
「でもコスメも好きなものを買えるし、服もあんまりトレンドを気にしないなら気回せるから楽だけどね。」
……ん?(本日二回目)
「桜花さん、それはどういう。」
「天国では歳を取らないからね。あれ?書類にかいてあったでしょ?」
「うええええええええええええええええええええええええええええええ」
嘘!まじで!うちこのままなの?まじで?大人になんないってこと?
いや、おばあちゃんにはなりたくはないけど!でもさ!
JKのままってこと????
「まさか知らなかった…… とか?」
「まだ書類見きれてなくって。」
「あー、そうだったの。でも今知れて良かったじゃない!うん!」
「ぴえん。」
「ぴ。ぴえん?なにかしらそれ。」
「色々無知なんで教えてください、桜花さん。」
「もちろんよ!とりあえず、コスメは良いとして、化粧水類はあっちね!」
ひいいいい、驚きとか色々ありすぎて結構頭まわってきたぞ。
天国むずすぎない?それな?っていう人いません?この辺に。
化粧水類もお気に入りのものがあったのでとりま入れてー。
これで乾燥地獄から脱せる。まじ朝あまりのカサカサ具合に泣いたもんな。
「ここは文房具もありますよね?一緒に買っちゃいますね。」
「仕事用?」
「はい、出来たら可愛いのが良いなぁ。
……てか休憩無しでこんなに付き合わせてすみません!」
「うふふ。色々一緒に見るの楽しいから大丈夫よ。気にしないで。
これが終わったら良かったら宗さんも誘ってカフェでも行かない?お互いの近況報告するの。」
「いいですね!そうしましょう!」
「何か好みはあるかしら?」
「パフェとか食べたいです!」
「可愛いわね。じゃあ文房具見てて、宗さんに連絡入れてくるわね。待ってて。」
そういうと桜花さんは店を出てスマホで電話を始めたようだった。
休憩も決まったし、早く文房具決めますか!
うちよく書き間違いするし、ボールペンの消せるやつがいいなー。
三色のやつ!便利だよね!えーハート柄じゃん!これにしよう!
メモは絶対リングのやつな?しかも縦型。
横型なんか好きじゃないんだよね、単語帳みたいで受験を思い出すし。
あ…… 猫ちゃん柄。にゃーたんと同じ白猫さん。可愛い。うん、これで。
後筆記用具って何買ったら良いんだろ。こんなもん?
え!この付箋、動物柄でかわいいーーなんか役に立つかもだしこれも!
うん!完璧じゃね?うち。ドヤ。
「ティアラちゃんおまたせー。決まったかしら?」
「あ、桜花さん、ばっちりですよー!」
「じゃあ会計しましょうか!」
天国でもレジ打ちはあまり変わらず、セルフレジもあり、有人レジもある感じだった。
レジに並んでいる間に桜花さんにさっきに見た【EDEN】のアプリを入れてもらってポイントカードを作る。貧乏人はポイントで命をつなぐかんな????覚えとけ!
なんとなくならんだ有人レジで、商品が通されていく。
なんか…… 冷静にこんな爆買いしたこと無いから。どんどん上がっていく金額に若干焦ってきた。待って足りるよね……???てか足りて!!!
さっき服とアクセで地味に4万は使ったんだよーーーーーーーーーーーーー!!!
ピッ。
最後のボールペンがスキャンされて合計が6万1千円。
ギリ耐えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
支払いをし、ポイントをもらい、紙袋一杯の商品を抱えようとしたが難しく、桜花さんが半分持ってくれた。
「じゃあ休憩しよっか。あっちよ。」
選んでもらったカフェが桜花さん達のカフェとは違う雰囲気のなんというか、韓国風カフェって感じで映えを意識したような店だった。
壁紙が少しくすんだピンクと水色の壁紙で、テーブルも全て白。
入店している人も9割は女性で、いわゆる推し活カフェ(好きな芸能人のアクスタや好きなキャラクターのぬいぐるみと一緒に写真を撮影しやすいカフェ)なのかな。
宗さんが並んでくれていたようで、中で席をとってくれていた。
すみません、宗さん…… 腕を組んで待っていたからうちは流石に足早で近寄った。
「あの!こんなカワイイ……あの可愛いカフェで良かったんですか!?!?」
「私達、なるべく自分のカフェと違う雰囲気の場所にいくの。何が売れるか、味の研究にもなるし、斬新なサービスなんかも勉強になるから。
今日は17歳の貴方がいるんだもん。思いっきり若い店に入ろうってなったの。」
「でも、宗さん。恥ずかしくないですか?」
「何がだ?大丈夫。偏見もない。全て勉強になる。むしろ機会をくれて感謝するよ。」
そう言ってくれるなら、と一安心した。
互いに桜花さんと宗さんは今までの話をしていた。その姿を見るだけで癒されるなあ。
宗さんは海外の食材を吟味して何点か缶を購入し、桜花さんが好きそうな陶器の置物を買ったらしい。(それは今見せるのは恥ずかしいからまた店でと言われた。)
うちらの話をしたらうんうんと聞いてくださり、
「それは本当に良かった。大切に使うと良い。」と言ってくれた。
うちも少し照れながら「はい」と答えた。
そうこうしている間にパフェが3つやってきた。
うちはイチゴのパフェ。
桜花さんはチョコレートパフェ。
宗さんはモンブランパフェ。
どれも凄いボリュームで3人で笑ってしまうくらいだった。
「ほら、こうやって壁紙がきれいにとれるように机が設置しているじゃないすか?
で、写真を撮る事を想定されたカフェってことなんですよ!」
「みな、何かぬいぐるみを並べたりしていたのは、一緒に撮りたかったからなのか。」
「はい、そういうカフェなので。」
「……桜花、ティアラさん。荷物をおいてくる。しばし待っていてくれ。」
いきなり宗さんはいきなり、うちの買ったものと自分の荷物を持って消えてしまった。
「あ、え?あの、」
「ごめんねーティアラちゃん。少し待ってあげてくれないかな。」
「全然構わないんですが、やっぱ嫌だったのかも。」
「ううん。違うと思う。」
その時はわからなかったが、宗さんが帰って来た瞬間理解った。
手には車に置いてあったテディベアがあった。
……もしかして号に倣えってしてくれた感じ????
「桜花、これ。一緒に撮影しよう。」
「ええ。そうね。いいかしら?ティアラちゃん。」
「もちろんですよー!なんだー良かった。怒ってしまったのかと。」
「すまない。言ってから行けばよかったな。あ、すみません。」
宗さんが店員さんを呼んでくれて、
うち、桜花さん、宗さん、テディベアの写真が撮影された。
うわーーーー映える!!
「これでよかっただろうか。」
「はい、100点っす!」
「うむ。」
「ほらほら、パフェ食べちゃいましょー」
桜花さんの言葉にハッとしてみんなでパフェを頬張った。
甘くて、可愛い空間でまじサイコー!
「おいしーーーー!」
二人は、顔を見合わせてにっこり笑った。
「良かった。」




