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023_どの世界でもよくあること

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あらすじ:近い内にエンマ大王様が世界の

     管理者の所へ様子見に来るようです。


視点:冒険者ギルド ギルド長 セントラルさん

『』:フールさん

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《オオヤシマ歴2994年 5月 5週2日目》


◆冒険者ギルド本部 会議室◆



「…ふむ、殺人者の扱いについてですか?

 変わった事を……と言いたい所ですが

 言い換えれば、聞いておく必要がある・・・・・・・・・・

 …という事ですよね?」


『ま、そういうこったなぁ。

 本当は、そんな事気にする必要無えのが

 一番なんだけどさ~』


「はあ……全くその通りですね」



 こうやって、フールさんが


 わざわざ確認に来た…という事は


 そうせざるを得ない状況になりつつある


 という事なんでしょうね。


 確かにフールさん達…と言うか


 主にフールさんが目立っていますからね


 良くも悪くも。


{冒険者}と言うのは、基本的に荒事専門。


 ギルドで冒険者に登録した時点で


 全ての者は【下級市民】扱いとなる。


 その点は元が【上級市民】であっても


 都市外の集落やスラムに住んでいる


 【戸籍外民アウトロー】であっても同じ。


 だから当然、盗人や罪人まがいの


 性質の悪い者も多いんですよね。



『ま、そんな訳で、最近一部の奴らから

 目ぇ付けられてるっぽいんでね。

 対処するにも、その辺聞か無えとな』


「……まあ、都市中での殺人・・・・・・・

 これは当然、罪になりますよ。

 ですので、捕縛用に強力な衛兵も居ますし」


『へえ……{都市中・・・}…ではねえ?

 …うん? 捕縛用って事は?』


「ええ、そうですね。

 フールさんが思われた通り、殺人と言っても

 事故や正当防衛の末って事もありえますから。

 罪が全て極刑などという事はありません。

 まあ、取り調べの間ぐらいは

 拘置所に拘留させて貰いますけどね」



 これは冒険者達には伝えてませんが


 【冒険者ギルド】に登録した全ての冒険者には


 逃走対策用に位置情報を取得できたり


 捕縛用にクラスのLvや加護を封印する…。


 そういった緊急用の機能も付与されています。


 ま、本当に緊急の時だけですけどね。


 大抵は高Lv設定の衛兵だけで捕縛できますし。



『なるほどねえ…それじゃ他には…』



▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽ ▽ ▽


▽ ▽ ▽




「…と、まあ。

 そんな所でしょうか。

 他には何かありますか?」


『いやあ~、大体そんなもんかなあ。

 全くよ、困った連中ってのは

 どこの世界でも居るってもんだな!

 …ま! 俺も人の事ぁ。

 あんまり言えたもんじゃ無えんだけどな。

 かっかっかっか!!』


「ふふ、そうなんですか?」


『おっと、もうこんな時間じゃねえか。

 結構時間取らせてしまって

 申し訳ねえなぁ、セントラルさん』


「いえいえ、またお気軽にどうぞ。

 前にも言いましたが、私も暇してますから。

 あ、もちろん受付で予約はしてくださいね」


『(ニカッ)ああ! そうさせてもらうぜぃ!』



 はは…本当に興味深い人ですね。


 …それにしても、確かに最近。


 あの子達の稼ぎに刺激されたのか


 討伐に手を出す人が増えましたね。


 ですが、大概の人があの子達でも…と


 甘く見て、大怪我や死亡に繋がってます。


 何人死のうとも、そこは問題ありませんが


 失敗した者達の逆恨みは良くありませんね。


 …それにしても、不思議です。


 自分達が狩れなかった害獣モンスターを狩れる人達を


 なぜ自分達が狩れると思うんでしょうね?


 単に冒険者としてのLvでは上だから?


 それとも、見た目が幼い少年少女達だから?


 害獣モンスターと人は勝手が違うから?


 ……失敗して、生き延びた事で


 自信を喪失するなら理解できますが…。


 ま、フールさんはその手の荒事には


 慣れてるご様子でしたしね。


 こうして相談もして頂いた訳ですから


 後処理はつつがなく…と。

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