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矢彦珍道中・質〜雪鬼合戦・伍 燕燕城が墜ちる日!そして刺渡島へ〜

光の速さと剣撃を繰り広げている氷月一と八重櫻剣である!

もうすでに一合は打っていた!


「流石は人界の妖剣士で敵う者等はいない!と言われた御方!!この拙者も貴方を尊敬し目指したいち鬼として感無量で御座います。」

と敵に敬意を払う八重櫻剣であった。


「コホコホ!ありがとう。でも私はこの人界の妖のいただきにいる妖の一妖怪ひとようかいにすぎません。貴方が目指すのは三界の頂点なのでしょう。コホコホ!私なんか軽く倒さないといけませんよ。コホコホ」

と打ち合いながら言う氷月である。


「そうかもです。貴方様を含め上には上がいます。擬人の拙者ごときがどこまで登りつめる事が不安で仕方が無いです。」

さらに両者は激しい打ち合いの中の会話が始まった!


「確かに、扱う者と扱わられる者の一心同体には擬人や付喪等はその極地にはたどり付くことは無理でしょう。しかし、あの変態の擬人、違う形の道での極地があるかもしれませんよ!」


「違う極地??」


「えぇ!私の剣もそうですが、私としかここまで以上は無理だと言ってます!剣のカン、かもしれませんね。逆に糞の輩ならその最高の相棒が見つかるまでの擬人化も有りですよね。

では擬人化は極地たどり着けないのか?

私の剣は言ってます!「私は氷月の魂を受け継ぎそれを磨き上げ頂きにたどり着きます!それが私の夢でもあります。だからこそあの変態なら・・・」

つまり擬人化なっても想い等もバラバラだけど頂上を目指すのは変わりません。貴方もそうなのでしょう!」


「・・・はい!付喪の時は感じなかった想いが膨れ上がり、制御できなくなりました。たかが剣が何を夢を見ているのだと想いました。しかし膨れる上がる一方で、貴方のような強者と戦えて誇りに思っている自分がいるのです!」


「いいではないですか!物の前に剣士なのですから!!高みを目指して何が悪い?コホコホ。

貴方はその前に剣士なのです!変態は言いましたか?道具風情とか?コホコホ」


「悪ふざけ等をのけると無いです。道具ではなくいち妖怪?人として接してます!それは変態に限らずに・・そうかだから皆居心地がよく、気づかずうちに拙者を含め擬人化を求めたのか・・・・」


「そうですよ。そしてそれがユリカ教団の根本的な所です。」


「ユリカ教団でもなく、擬人でも無い方がこれ程詳しいなんて・・・悔しいやらなんやらで・・」


「この剣が教えてくれましたから。だからこそ私は貴方の勝負ができるようにした。これは私の我がままなは・か・り・ごとなのですよ!」


「ふふふ!こんな計略なら歓迎致しますよ!」


「ありがとう・・・コホコホ!しまっ、」


一瞬の隙を見逃さなかった八重櫻剣の太刀が見事までにも懐にはいり、そのまま「参番隊組長・氷月一」は、地面に倒れ込んだ。血の池が広がっていく・・・


「少ない命で病気ではなく、名勝負末の最期コホコホ!これ程の最高の形は無いコホコホ」

最期の言葉が始まる氷月である。


「病でなければ・・・もしくは」

と言いいかけた八重櫻剣だったが


「そんな言い訳、せいにはしたくはないし、思われたくもない!怒るよ。そして一生呪うからね!」

物凄く怒る氷月を前して頭を下げる八重櫻剣であった。


「すいません。剣士として最低の賛辞を貴方に送るところでした。

言い直します。いい勝負だったが私の方がほんの少し上で運も味方にした拙者が人界妖じんかいあやかし最強だけど!

最強に後一歩まで追い詰め負けたことを誇りを胸に逝くがよい氷月一よ!」

と賛辞を送る八重櫻を見ながら爽やかな笑顔で逝く氷月一であった。


(生涯悔い無し!!後は任せたよ我が宝具よ!擬人となりてかの者を打ち、頂ヘと登るのだ!)


(・・・・!!)

賛辞送る中氷月はこのように思いながら幸せに逝くのであった・・・



これにより形勢は一気にユリカ教団に向き、「燕燕」はいつ堕ちてもおかしくない位迄になっていった。


遂に残った将は壱、弐の組長、老中だけになりて城ヘと立て籠もるのであった。


―燕燕城・天守閣―


「ここまでか・・・よく持った方だな・・。よくぞ今まで世について来てくれた。最期まで宜しく頼む。」

白夜叉は重鎮を集め敗北の宣言をするのであった!!


「頭を上げられよ!大将と最期まで戦えたこと幸せでありました!これからもていて行きます。そうだろ皆も!!」

雪鬼が言うと重鎮が一斉に「はっはぁ!!」と折伏するのであった!


「ありがとう!!お前たちが家臣で本当に良かった!!

では最後の祭りだ!!」

と天高く拳を突き上げる白夜叉につられみなも拳を突き上げるのであった。

城は炎上し、ユリカ教団がそこまで来ているのであった・・・・



「まさか!この熱さで貴方が来るなんてなんて運命なのでしょう!」

老中・氷炎は目を丸くしてその相手に言うのであった!


「氷は火傷もするし、氷雪は炎よりも熱くなる!

貴方の口癖でしたね老中!!」

相手は老中に知り合いのように返すのであった。


「まぁそうなのですが!相手は貴方なら!この燃え盛る炎を利用し、この地の寒さを利用します。それでいいですよね。」

と何故か質問する老中であった。


「はい!私も見てみたい!氷と炎の魔法剣士氷炎様の剣技を!この目で刻みたい!!これは剣士として願ってもない好機ゆえに宜しくお願いします。」

老中に頭を下げる相手!!それを見て笑みを浮かべる老中は名のりを上げ始めた!


「この地の老中・氷炎!この炎を剣に!外の雪を氷よ吹雪となりて、私の左手に集まれ!そして剣となりて、この敵を打ち取ろうぞ!!」

燃え盛る炎が、外から吹雪が、老中の両手に集まり炎の剣と氷の剣となりて相手に剣を向けるのであった!


「氷月一の宝具として終わりとし、擬人化として生まれ変われし我が「氷月二ひょうつきふた」剣士として勝負をも挑む!!」

相手も名乗りを上げた。その正体は擬人化した氷月一の宝具の剣であった!姿は白夜叉と同じく、長い長い白い髪が揺れ、雪女のような着物を来ておりご立派な大きな物がはみ出しそうで、色白く目は髪で隠れていた。


剣の打ち合いの金属音がなのか?知らないが響き渡る!!


「っ!!」


「ていやー!この!!この!!そこ!老中の首貰い!!!」


「甘い!!若造!」

剣豪の掛け合いと、打ち合いがしばらく続くのであった!


「歳のわりには!!」


「ふん!技で補えるわ!無駄な動きが多い貴様とは違うのだよ!疲れたかや!!」


「まだまだ〜」

白熱する両者であった!


一方、


「ここまでか!」

火がまわり、退路が絶たれ、ユリカ教団の兵に囲まれている雪鬼であった。


「ここまでです。この八重櫻が最後の相手となりましょう。武士として逝って下さい。炎矢、魔法の隊射程外迄下れ!」


不満を持ちながら後退していく遠距離の隊であった。


「戦争だというのに甘いな!!最期は己で終わりにする!!

白夜叉に栄光あれーーーー」

八重櫻の言葉を反発し炎の海に飛び込み墜ちて逝く雪鬼は最期は雪となりて炎ヘと消えて逝くのであった。


同じく全身に矢を撃たれ、魔法の連続で虫の息の氷鬼はまっすぐにユリカ教団の兵達を見ながら


「お見事!!今後はその恥じない戦を希望する。我らの評判の為に!!後世に語り継がれる好敵手として・・・・」

息絶える氷鬼であった。

その生き様に敵味方関係なく黙祷を捧げるのであった。まさに武士道精神の鏡の一同であった。


天守閣ではタケルと白夜叉が剣を交えていた!!

それを見守る矢彦一同であった。


「まさか私の願いを聞き届けてくれるとは!

君と心ゆくまで剣を交えたかった。勇者タケルに打たれるのも悪くは無い!その宝剣の錆になることにを光栄に思うよ。」

と楽しげに話す白夜叉!白夜叉自身も驚いていた。こんなにも楽しく剣を交え、笑顔を忘れたはずが笑顔になってしまう自分に困惑しつつそれを受け入れる白夜叉であった。


「まだ負けて無いですよ白夜叉さん!僕の首を取って一死報いましょう!!まぁこの首はそうそう安くは無いですが!!」

笑顔で言うタケルくん!!


「そうだな!一番の美酒にはなるかな!それにあっちで自慢もできるか!ふっふふ!可笑しいな!命のやり取りなのに楽しいや!」

何故か笑いが止まらなる白夜叉さん。


「僕もですよ!今なら分かる!拳を、剣を交えて対話する意味を!変態兄貴もいい事言うなぁ〜」

初めて変態兄貴を尊敬するのであった。


「あぁ最高だ!こんなにも心が満たされるなんて!っ!危ないね!ふっふふあっははは」

子供のように暴れる両者であった。それは子供がじゃれているような遊戯をしているような光景であった。


そして・・・・

「楽しかったなぁ〜」

と満面の笑みの白夜叉さん


「楽しいひとときをありがとう!」

と満面の笑みの氷炎さん!


「「いこう新天地へ・・・・」」

満面の笑みで逝く白夜叉と氷炎であった!そして一同は燃え盛る炎をなんとか防ぎ、黙祷して、兵士達もそれなりに手向けを施し、丁寧に略式葬儀をし燃え盛る炎に包まれながら白夜叉一同は新天地ヘと旅だったのだった!



――数日後――


「ギヤ〜!」

敵が倒され海へと落ちる!!


「ここの岩島々を拠点し、水上大要塞を完成させ、刺渡島攻略を開始する!!開戦日は、

節分の日(二月三日)とする!!」


「「オ〜」」

ユリカ教団開祖たる矢彦が宣言すると兵は槍を地面(舟の板等)に何度も叩き歓声を上げるのであった!

いよいよ「百鬼夜行」との対決である!!



――刺渡島――


「ユリカ教団がここまで来たか・・・」


「まぁいい暇つぶしよ。」


「この島全体が黄金の城であり難攻不落の要塞!!」


「それ故に黄金の島(発掘、賊の宝島等)とも言われているこの刺渡島を攻略できる者などこの世にいない!!」


「「「あっはははあっハハ」」」

と刺渡島に不気味な笑い声が本土まで届いていた。



(ユリカ教団・・・・)



登場人物

ユリカ教団の皆様


白夜叉一同の皆様

誤字が多いかと思いますがどうか暖かい目でお願い申し上げます。

何卒これからも宜しくお願いします。

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