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矢彦珍道中・伍〜百合鬼合戦参〜街道決戦!激戦の合津!!「六鬼将」最後の戦いの地燕燕(つばくろつばめ)〜

「これが六奥の地図だ。戦力的に考えるとまずユリカ教団が来られた街道で「仙人台」通り「郡大山」まで戻りそこから海の呼び名で和海方面へ行くのがいいだろう。「郡大山」まではユリカ教団が鎮圧したので楽だがここからは総力戦となっていくだろう。向こうも必死になるからの。特に「合津」と刺渡島に行く港付近の「燕燕」は人界の鬼どもが決死の覚悟で来るであろうな。」

六奥の地図を広げ、刺渡島への道を説明する酒呑童子だった。


「カエデの札で印は付けてあるので「郡大山」は瞬間移動だな。そこには族から拝借した城もあり我がユリカ教団支部にしておるからの!快適だぞ。周辺も鎮圧しているのでは?あの「番犬」のアリサの事だしな!!元々は領主の娘だからその血がうずいてその手腕で民とも上手くやっているだろうし。」

と矢彦言うのであった。


「ユリカ教団・・・恐ろしい」

ぼやく酒呑童子であった。


「ここの護りどうしますか?」

八重櫻は心配そうに言うのであった。無理もない、この時とばかりに襲ってくるかもしれないからだ。


「まぁカエデ札があるからな。勿体ない時は静に頑張って貰えばいいので、酒呑童子殿

そして八重櫻の補佐ができないくて申しわけ無いが、八重剣鬼頼めるか?そちなら相手の出方等戦術的にも有利になるのだが?」

と矢彦は提案すると


「適材適所ですね主様!いいですよ。八重櫻補佐の役職ができない分頑張って下さいよ八重櫻様!!」

酒呑童子は頷き、八重剣鬼は八重櫻に葉っぱをかけるのだった。


「く〜!分かってます。この六奥の為、絶対に失敗しません!胃がいたいよ。ユリカ教団に見捨てられ、敵になったら・・・地獄鬼より怖いよ〜」

重圧に押しつぶされそうになる八重櫻だった。


(勇者として恥ずかしい。これではユリカ教団は最悪の組織では無いですか。胃が痛い。兄さんの変態すぎるとこうも・・・痛い痛い)

胃潰瘍になるタケルさん・・お大事に・・!


一「郡大山」一


「もうすでに「合津」とやり合っていたか!周辺諸国も入れると「合津」は半分は占領して、都行く街道は勿論その区域全て占領していたとは・・これではユリカ教団が六奥の三分の一を占領した、裏の六奥統一しようとする集団ではないか!!」

矢彦は別の意味で驚いた!あまりにもやりすぎの為いつも素通りできないのである。そこはユリカ教団の首領いや開祖様である。  


「???しかないよ〜!あっちからドンバチを仕掛けてきたネ!正当防衛ヨ!!」

と明るく言うアリサである。


「まぁまぁ兄さん!おかげでやりやすくなったのだから。流石は「番犬」アリサさんですね。」

とタケルはアリサを誉めるのだった。内心どう思っているかは別として。


「へっへーん!しかもユリカ教団入った数も凄いヨ!!過去最高ネ!人も妖怪もいろいろと最高サー!経済運用も助言したら喜んでもうユリカ教団傘下につく領主もたくさんたくさん!!」

とご機嫌に話すのだが・・


「もう・・侵略者サー・・」

と青ざめるヒミコさん・・


「だべーたべ・・我々の救いはないのですか?この時ばかりは救う側よりも救われたい側に回るだべ」

僧侶してはもう終わっていて、僧兵としても終わりを告げておりこれは破壊僧よりも酷い類の族に堕ちた闇の巨悪の僧侶(僧正)の行いである・・・救われたい気持ちになるのは当たり前である。


「恐ろしいユリカ教団・・こんな強大な教団の一味で、選ばれし十二支・・胃が痛い痛い」

胃潰瘍が悪化する八重櫻だった・・・・。


―合津城本丸―


「ユリカ教団・・おぞましいぞ!」


「あぁ〜このままでは我々も」


「「六鬼将」白夜叉以外ここに集結してむかえうつのであろう!我々には後がないぞ!」


「あぁ〜~!あの餓鬼大将め!もう少し頑張って敵の一人位倒しておけよ」

と本丸の会議で護衛数名と「六鬼将」の四鬼が作戦もといユリカ教団の脅威に悩まされていた。


「なまはげ大将よ!なんとか地の利は無いのかい?ここはあんたの管轄だろう?」

と目が全身沢山ある「六鬼将」の一鬼・百々目鬼がこの合津を治めるなまはげにダメ元で言うのであった。


「地の利なんてそんな生易しい奴らでは無い!!」

何故か強気に言い返す「六鬼将」の一鬼・なまはげである!


「ああ〜」

と叫ぶのは「六鬼将」の天邪鬼あまのじゃくである。


「・・・情けないぞ!!揃いも揃って!我らは百鬼王様に認めらた「六鬼将」ぞ!!「百鬼夜行」に数えられるのも夢ではないのに・・ユリカ教団に壊されるなんて冗談ではないぞ!」

まだ戦意を失っておらず激を飛ばすは「六鬼の将」の一鬼・邪鬼である。この中では実力がずば抜けている。「百鬼夜行」に近いのはこの邪鬼と後「六鬼将」最後の一鬼・白夜叉だけである。他の「六鬼将」は数わせ程度にしか思っておらず期待もしてないのが百鬼王の心内である。


「ああ〜!教祖達の本命がこの合津に・・」

しかし弱腰になる天邪鬼。


「地獄のアドバイザー様どうかご助力を」

邪鬼は地獄のアドバイザー骸鬼むくろおにに助言を頼むであった。


「・・・そうですね。ここは守備を固めましょう!私も地獄一階層のごろつき鬼を増援として派遣しますので。ここは勝たないと、我らは処刑されるのは確実です。慎重かつ大胆に行きましょう。退避する時は絶対に退避して無駄死されないように!流れを読み、好機を確実にものにできれば・・」

(冗談ではないぞ!ユリカ教団ヤバすぎる。情報で神格化している。もう我々を凌駕する力に軍力・・くっそ〜!餓鬼大将め!厄介なことをしてくれた・・まだ人間だったらなんとかなっかもしれないのに。「四神」だと・・人界最強にして人界一の組織だぞ絶対に・・・短時間であの教団と方を並べるまでに至るとは・・地獄へ逃げる準備しなくては。ここにいてはユリカ教団に殲滅されるか、百鬼丸様に処罰されるかだ・・・)

骸は文字通り骸化していた。


―ユリカ教団支部城―


「状況的に・・早くも雌雄を決する戦いとなります。

もう既に鬼の本丸合津迄進軍しており、攻め落とすだけとなっておりますが・・・」

と八重櫻言うのであった。


「そうですね!アリサさんのおかげでいきなり山場の良い所だけの戦ですねアッははは」

タケルは場を盛り上がろうとするが士気は上がらない。


「来て終わりなんて・・しかも「六鬼将」が四鬼もいるまさに「六鬼将」達と総力戦が・・我々いらなく無い?むしろ迷惑ではないかい?良い所だけをさらうなんて流石に無いだろう!特に勇者・タケルはそんなことしたらこの辺りの人や妖怪に恨みをかって、悪名高い勇者なってもおかしくない。この辺はもう既にここまでの信頼と団結している!流石はアリサの手腕なのだが・・」

流石の矢彦でもこれはまいるのである。何故ならユリカ教団に傷がつき、さらにはユリカまでもが思うとやる気はだだ下がりである。


「何を言っているのデスか!

本番はここからデース!!良いですか問題は「六鬼将」ですよ。特に邪鬼は我々では無理です。なんとか抑えているだけです。はったりやいろいろと戦略でなんとかこここまで護れたのはマスターズがいるからですよ。みんなマスターズの実力を信じ平和を願いここまでやってきたのに!なんですかこの士気は!!しっかりしてください!!これでは散った者、ここまで頑張った者が可愛そうデース!!」

アリサの後ろには傷ついた者が参列していた!


「茶番では無さそうだな!

ならせこい作戦はやめて、ゴリ押しで行く!ユリカ教団の為にご苦労であった。後は我々が引き継ごう!」

やる気が出た矢彦は燃えている!それはマスターズの静!ヒミコ!大次も同じである。


「あの我々も!あの鬼たちはとてもとても」

ととある村人の義勇軍の一人が言うが、矢彦、それにアリサも首を横にふる!


「わたしたちのお役目これでおしまい。気持ちもわかります。でも命は大切にですよ。私達は素人なのですからね。」

アリサは右目をウインクして言うのであった。


「確かに素人の寄せ集めでは返って・・すいませんでした。後はユリカ教団の本隊に我々の命運を託します。」

とある村人言うと、他の義勇軍達が声はり上げ、


「ユリカ教団バンザイ!

ユリカ教団に勝利を

万歳!!万歳!!」

と合唱して士気が最高潮となる!!

さあいよいよ「六鬼将」の四鬼たちとユリカ教団の雌雄がまさに決着がつこうとしていた・・・・



―合津城の戦い・開戦―

開戦僅か一時間でほぼ決着がつくのであった。

破竹の勢いが止まらずどんどん進軍して行くユリカ教団の擬人化達!!そして早くも城が炎上する!!


「遅い!」

バサ、バサ、バサド~ン。

鬼達が和服の黒髪ロングヘアーの擬人に瞬殺される!


「罠だよ〜♡

鬼ちゃん拷問時間だよ♡いい実験成果でしょう!」


「手伝うよ〜♡」

ゴッド二名は相変わらずである。


「さあ主様一行行きましょう!」

草彅が一鬼を切り言うのであった。


「天下五大剣まだまだ暴れ足りないよ〜」

鬼丸が無邪気に言うと他の五大剣も同意して頷くのでした。


(・・・化け物だわ!私もだけど・・凄いわ!!⁉殺気!)

「ウゴー」と叫びながら八重櫻に打たれる鬼であった。


「これは選ばれし十二支も頑張るしか無いデスネ。ホイ、ホイっと!戦闘向きとは無いせよ!十二支ある以上わかるわね!先輩!」

カーボーイ衣装に包み、早撃ちで鬼のハートを撃ち抜いていくのであった。


「なのです!!なのです!軍師なのですから!ぴぃ〜」

逃げながら叫びながら、自分が即興作った罠に鬼を誘い確実に倒す珍宮さんだった。


「自分の陣に、カエデ札ですか?流石は一番最初の十二支!お見事です。私も十二支ですからね先輩方に恥ずかしい所は見せられません!!!では八重櫻参ります」

音速で数名の鬼を殲滅する八重櫻であった。


「火の回りが思った以上に早いので一人一殺で行く!できれば数名で倒せよだべ〜」

と大次は城突入班に激を飛ばすのだった!


(ここは六奥!この地者ちのものとして「六鬼将」の首を)

八重櫻は密かに想いをつのり火の海を駆け巡るのだった。その後を五大剣が続くのだった。



一百々目鬼大将対選ばれし十二支の二名一


「そこでこそこそ隠れるのがすきなのです?でも相性最悪なのですよ鬼さん!」

珍宮は言うのであった。


「補助や幻術の対処得意な面々ですから本当にラッキーデス!こちらの鬼さんも戦略家方面なのでワタシらで倒せまーす!できれば鬼のアドバイザーでもよかったのですが!」

アリサ言うのであった。


「はぁ~~なのですよ!地獄の鬼なのですよ!たとえ、軍略家でも二人ではきついなのです!」

と珍宮さんはアリサに文句を言うのであった。ちなみにこの二人は犬猿の仲である。


「・・・クソ・・もうやり過ごす事もできないのか・・しかも詰みか!だがそちらも同じである!利はこちらが上だ!貴様らの首を持ち帰り手柄としようぞ」

全身の目の全てが開眼する!!一つの目に一つの能力、一回の限りの使い捨て!補充は人間や妖怪でする人界の鬼

どう戦うのか犬猿の仲コンビ!!


「!右の手の人差し指、掌の薬指の下の眼能力使う気なのです!!」


「了解!!ハイ!ソレ!オマケ!!」

バン、バン、バンと珍宮の指示で眼を撃ち抜くアリサであった!


「ぐぬぬぬ!!目の力を使う前に潰されては私の勝ちは無い・・・おのれ〜!」

自分の必勝パターンを完全に止められている百々目鬼は悔しさのあまり吠えるのだった!


「だから相性最悪と言ったなのです!せめてこの二人では無かったらその自慢の目も使えたなのですが残念なのです!そことそこ!アリサ早くなのです!」


「もっ!うるさいな、手元狂って猿に撃ち抜いてしいますデス!!」

珍宮の指示を聞き眼を撃ち抜くと文句を言うアリサであった!


「そんなことしたらユリカ教団にいられなくなりますなのですなのです!」

とあっかんべ~をする珍宮さん!


「フン!分かってますよ!」

拗ねたアリサですが確実に眼を減らしていき遂に全ての目を撃ち抜くでした。


「もう目も眼も打ち止めなのです!多彩能力の眼を完全に防ぎましたなのですなのですなのです!完全勝利なのです」

初の幹部を打ち取る事ができる珍宮にとっては今までの人生では最高の日である!


「手柄は二人でなのですなのです!抜け駆けや嘘ついたら殺すなのです」

興奮気味にアリサに忠告するとアリサは


「ハイハイ!初の手柄を横取りもろもろなんて考えないよ!そんなことしていたら、ユリカ教団に入れられナイヨ!全くそんな事も分からないなんてトンデモ軍師ですね!ポンコツ軍師だと十二支やマスター達は大変だよはぁ~~!」

呆れながら、銃口を百々目鬼に向ける!!


「おのれ〜アリサ〜〜」

負け犬の遠吠えような叫び声であった。


「クソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソ」


「バイバイ」

バン!

百々目鬼の悔しい顔と雄叫びをお供に止めをさすアリサであった!


一地獄のアドバイザー骸鬼対大次、和服の黒髪擬人一


「ウグ!!」

ビクつく骸である。


「供養の為ここに来たのだが~そうかそうか君たちはここへ導く為に・・・・供養と無念両方だっただべか?」

大次は霊と交信してながら骸の前に立つのであった。そして後ろには和服の黒髪擬人がついて来ていた。


「私の首はやらん。

【骸躁術】!!無数の骸使役共よ!我を護れ!!そのすきにトンズラさせてもらう。」

無数に転がっている髑髏ドクロが形を整え、ボロい短剣や槍や剣、刀と丸い木の盾、錆びた盾を身に着け大次達に怪しく光る眼とガタガタと笑う口でこちらを見つめている!!


「死者をもて遊ぶネクロマンサーに限らず貴方のような輩はどうも好きにはなりません。」 

嫌悪感で言う和服の黒髪擬人であった。


「だべもだべ!!」

大次も同意するのであった!


「しかも勝つためでは無く、自分が助かる為の逃亡なんて、鬼ですか?あんたは??戦闘タイプでも無くても仮にも鬼ですよあんたは!我々でも武士の風上に置けないいや鬼の風上に置けない!!ですね。」

和服の黒髪擬人が言うと、大次が頷きながら大笑いするのであった。


「なんとでも言え!!生き残ればいいのだよ。私さえいれば!!なんとかなるのだ!戦闘やこいつらは私の駒になっていればいいのだよ!替えはいくらでもいるのだから!」

と吐き捨てる骸鬼であった!


「ん〜だべ!そのまま返すたべ!あんたの代わりいくらでも多分いるたべ!「百鬼夜行」という軍にはそれ以上の知略家が絶対にいる、断言してもいいだべ!」


「ぐぬぬぬ!

うるさいうるさいうるさい!とっとやっちまえ〜!!

?!?何故言うこと聞かない??おい!下僕の駒の髑髏兵達??言うこと聞け〜!」

大次の挑発的な発言により激昂した骸は髑髏兵達に命令するが、返事がない。ただの立っている屍(髑髏兵達)のようだ!!


「はぁ~~!小物鬼ですね!鬼よりも子鬼か、小鬼の部類ですね!こんなのが知略家・・とんだお笑いですわね。

小物さんと会話している内に大次様はもう既に浄化もろもろ終わってますよ。」


「⁉馬鹿な!そんな素振りなど無かったぞ!!」


「ならこれでも【解】」

和服の黒髪擬人の言うことが信じられない骸は去勢をはるが和服の黒髪擬人は呆れながら術を解くのであった。


「にゃ〜!」

肩には忍者猫を乗せており、片手珠珠を持ち、お経を唱える大次が現れた!


「幻術!」


「にゃん忍者見習いのニャン子見参!!

猫の忍者扱い酷いニャン!!こうして人の言葉で話せるようになったのも最近にゃのに、「これはいい!ついでに今回は修行の成果を見るため長に頼めるか?」とあの変態が言うからにゃ〜!許可なんて下りると思わ無かったニャン!!でも小物すぎてだけど、見事だニャン!黒髪のねぇちゃんと共同しなくてもこんな小物このニャン子だけでも充分だったニャン!!」


「そうですね。私もニャン子さんに多少術を教えてもらい(教えてもいい術。しかもニャン子が使えるのは初歩)剣技の幅を広がったのは、唯一の成果ですね。」

なんと肩にいた猫はかつてユリカに助けられ、矢彦を助ける時に大活躍?したあのユリカの友達のあの猫が人の言葉を話すようになるではなく、猫忍者としても腕を上げていたのだった!和服の黒髪と親げに話しているということは、前からいい関係だとうかがえるが、あの矢彦とは少し怪しい発言もあるニャン子である。これに至っては擬人化達に限らずなのだが・・・


「ぐぬぬぬ!クソ!」

一目散に敵に背を向け走り去る骸だが!!


「馬鹿な・・・!この天才の鬼がこんなこんなこんな・!ゲブ!」

背後から容赦なく切り捨てる和服の黒髪であった!


「天才?馬鹿なのですか?この勘違い野郎鬼は?」

と吐き捨てる和服の黒髪擬人であった。


「分かっているかにゃ!こんな鬼だけではないニャン!!特に「百鬼夜行」は聖獣の加護をうけて無ければかつ見込み無かったニャン!!それに「六鬼将」もヤバいのがいるニャン!びんビン感じるニャン!」


「分かってます!でも慢心がありました。ニャン子さんありがとう御座いましす。これで気を引き締める事が出来ました。こんな小物で有頂天になりかける私はまだまだですね。」


「だべもだべ!ニャン子あんがと!」


「どういたしましてニャンニャン!!」

と大次、黒髪擬人、ニャン子は会話しながらこの場を立ち去るのであった。


―なまはげ大将対双子小町―


「鬼ごっこはここまでよ!なまはげ様!!」

静は逃走するなまはげ大将の正面に顎に扇子をちょこんとたてながら優雅に歩きにこりと笑みをこぼすのであった。

なまはげ大将は悔しい顔と険しい表情が混ざった顔をしていた。背後からなまはげ大将を追いかけているヒミコも追いつくのであった。


「おのれ!おのれ!この出刃包丁の錆にして殺るハゲムシュっ!」

静に襲いかかるなまはげ大将の攻撃を優雅に交わすとそのままなまはげ大将は転倒して両腕を前にして四つん這いになるのであった。


「「六鬼将」のわたしが・・こんな無様な糞!」

ポロポロと涙をこぼすなまはげに少し同情してしまい油断する双子小町だった。その隙を逃さないなまはげ大将の一撃が静を襲うがこれまた優雅に交わすとそのままなまはげ大将は再び四つん這いになるのであった。


「うわ〜!危なかった〜!外道に油断してしまいました。」


「サー!これは反省ものサー!!さておき!!

「かしこかしこ・・・・急々如律令!」」

静は少し驚いたをしていただけでそれほどの脅威にも驚きも無かったようで、ヒミコはさっさとけりを付けるべき札に霊力を注ぎなまはげ大将のおしりに投げ、ペタリとくっつくと浄化の炎が全身に燃え盛るのだった。


「「六鬼将」のわたしがこうも簡単に〜〜〜」

最後の言葉をも残し塵となるのであった。


「楽勝サー!!いえ〜い!!」

とヒミコは叫びながら静にハイタッチをして喜び合う双子小町であった!


一天邪鬼大将対変態妹王・矢彦一


「ぐわ〜!!ふっふふやるな!!」


「流石は大将の旦那だけはある!!ふっふふ」

天邪鬼大将と矢彦は何故かタイマンをして、青春謳歌していた!変わり者で有名な二人だけあってよくわからないのである。勿論本人ものりでやっているだけである。


「男同士は拳と拳で極める!!古代からこれだけは変わらない!!信じるは己の肉体と信念のみ!」

爽やかに言う天邪鬼大将である!


「同感だ!オラは天邪鬼大将をみてピーンときたのだ!!この漢は漢の中の漢だと!ならけりを付けるべきものはこの拳のみ!この肉弾戦勝利するのはオラ!!」


「いやいや!この天邪鬼だ!!ふっふふ!」

壮絶な肉弾戦をひろげており、体はアザ、顔は、腫れ上がっており、肋骨等の骨折も至る箇所しており、ニ名とも立って殴り合っていることがありえない状況であるが、痛みよりも充実感が勝っており、楽しんでいるニ名ともである!


「ハァハァ感謝する矢彦殿!こんな清々しい喧嘩は初めてだ。喧嘩とは本来こんなものだろうな!!」


「そうだな!オラもユリカと別れてからこんな清々しい喧嘩は初めてだ。オラわくわくが止まらない。こんなにも楽しいなんて!」


「そうか!!なら矢彦に殺されるなら本望だ!」


「そうだな!貴様なら殺されても良いが、そうはいかないオラにはやること沢山ある!!だからこの喧嘩に負けるわけいかない!!そして天邪鬼大将負けたらオラの言うことなんでも聞くけよ!」


「命で無く!俺を望むということか!!グッふっふふ!いいぜ!その証に漢として偽って生きていたが本当の私、そう女の鬼として生きてやる!女は漢を支える者、または男の奴隷なのだろ!それが嫌で漢としての鬼の人生だったが負ければ、漢の俺は死ぬぐらいのケジメを約束してくれるのならいいぜ!聞き入れなければ自害させてもらうぜ!まあ負けるつもりはないがな!!」


「女の鬼だったのか!まぁそいう考えの世間は未だにあるが!安心しろ!ユリカ教団や六奥達は平等だ!だから自分らしく、偽らず生きろ!」


「勝った気で・・!!だが感謝する。なら本気の本気でーーー」

天邪鬼の渾身の拳が矢彦に!!


「オラの夢には天邪鬼が必要だ!だからお前の全てを受け止め、天邪鬼の人生をもらうぜーーー!」

渾身の力で天邪鬼に拳を付き出す矢彦!!

勝負の行方は・・・


お互いなんとか立っていた!数分立つと天邪鬼が転倒してほぼ同時に矢彦も崩れ堕ちた。僅か一センチの差で天邪鬼が先に地面に倒れ込んだので矢彦の勝利となった。


「「ふっふふあっははは」」

双方が眼を覚めると仰向けになり大笑いする。燃え盛る炎がそこまで来ているにもかかわず!


「負けたぜ!愛人でも、妾でもなんでもしてやる。自慢では無いが結構モテモテだったから損はないぞ!ただな・・男の事はよく分からんで・・愛人とか大きく出たのはいいのだが自信がない!」


「そんなの望んではない。ありのままでいてくれ。拳を交えてわかる!オラは変態だ!それだけは勘弁してくれ!」


「ふっふふ!それは拳をも通して分かったから愛人や妾、奴隷を志願したのだぞ!敗者とは思えない程の待遇だ!

矢彦よ!死ぬまで共にいよう。何があっても!みんなに見捨てたれても俺だけはそばにいてやる。友として、敗者として!」

(そしてこの湧き上がる矢彦の気持ちを封印しようぞ!たとえ愛され無くても!!・・いやいや愛されるって下さいよそっちの意味ではいやいや!・・・はぁ〜これは女にされたな!完全に・・クソ〜責任取れよ矢彦〜〜〜〜)

矢彦と拳を交わし、こうして語り合ったことで芽生えた初恋はこうして終わりを告げる天邪鬼であった?燃え盛る炎の中で?!


「ありがとう!!天邪鬼!!でどうしそう・・」


「同感だ・・いやまじで・・」

指一歩も動かせない両名は早くも窮地にいた・・。


「ていや〜」

剣の風圧で炎が消し飛んだ!そこから現れたのは


「兄さん・・・」

タケルであった。とにかく「助かった」と安堵する両名であった。


一邪鬼大将対八重櫻、五大剣、草彅一


―天守閣―


「【邪鬼暗黒龍乱舞】!!」

天守閣の一室が無数の鬼の面をした暗黒龍が無差別に破壊していく!!

かろうじて生き残る八重櫻面々であったが追い打ちが休む暇なく攻撃を仕掛ける邪鬼大将である。


「【鬼火】!!」

邪鬼の背後から火の玉(鬼火)が無数に出現してから4本ある腕で鷲掴みをして高速で八重櫻達に投げ付けるのであった。


「愚~!これは格が違う。「六鬼将」でもかなりの上級の鬼でしょう!」

草彅は目を丸くして言った。


「まさか一番の難敵と遭遇なんて〜~主様〜!」

泣き出す三ヶ月!


「泣かないの!!」

寿珠は三ヶ月に叱咤するのであった!


「格が違い過ぎます!でも天下の五大剣の擬人化に三種神器の草彅の擬人化という鬼の殺しや妖怪殺し専門が揃っているのですから!負ける訳にいけませんよ。」

とよたれながら立ち上がる八重櫻であったが膝に来ておりカックと片足を付けてしまうのであった!


「専門がおめおめと逃亡、敗北なんて不名誉はあってはなりません!!いいですね!!」

草彅はみんなに激を飛ばすと、皆は無理しながら立ち上がり

「まだまだ!」

鬼丸が立ち上がった。


「「これからこれから」」

そして残りすべて立ち上がる!!


「やはり!あだどれない!油断なんてしていたらすぐにも俺の首は胴体と離れていただろう!

他の「六鬼将」大丈夫だろうか?アイツラはこの者達をこれでもか程に軽視していたからな!もし負けたら鬼の恥だな!」

邪気の予想以上に無様に負けて逝った鬼を含めて、もうこの時には全滅していた。

食い鬼の面相が、浮かび上がる闘気を纏えし邪鬼はダメージもなくラスボス感が漂っている。


八重櫻達は一斉にかかるが、ハエを払うかのように薙ぎ払い、八重櫻達を地面に叩きつけた。


「しぶといな!しかし俺もここで時間を食らう訳にいかぬのでな。【面相鬼火】」 

鬼火が集まり食らう鬼の面相が大きく大きく膨れ上がりそれを八重櫻達にむけて放った!


「舐めるなよ!私は草彅!邪神大蛇でもないやつにこうもあっさりと殺られる器では無い!」

面相鬼火を一振りで消し去る草彅!


「ほう!・・んっ!しまっ・・」

八重櫻が僅かな可能性を見出し邪鬼の背後を捉え左眼に刀傷を追わせると、黒い血が吹き出すのであった!!


「ぐわ〜!」

怯んだすきに五大剣はたたみかけるように切りかかりあちらこちらから血の雨が降り注ぐ!


「おのれ!グゲ〜」

悲鳴をあげる邪鬼だが手を休むこと無く切る八重櫻達!

息絶えるまで、疲れようが、手から血が出ようが、意識が薄れようが気合と無意識で切っていく!


「虫が!どけ〜!どけ〜」


「小さい虫は大きい獲物を集団で覆い尽くして倒す!まさに今の我々にふさわしい勝ち方です!!ここで仕留めらなければ私達は全滅!なら防衛本能フル稼働して〜〜」

草彅は悲鳴をあげる邪鬼に対して吠える!


「ていや〜!」

渾身一撃を込め切る鬼丸!


「主様〜!!」

気合をいれる三ヶ月!


「ユリカ教団と共に!!」

信念をも見出す寿珠!


「これからずっと主と道を共にするのに早くも脱落は願いこうむる!!」

大玉!


「敵を打つ!それが今の使命!ならば其れを達成するのみ」

痛恨の一撃を繰り出した童子切り!


「これで〜!秘技『八重櫻』!」

どこからか八重桜の花びらの吹雪が舞い上がり!急所の八門を突き、きめると刀を納めると、突いた八門から桜びらのような血吹雪が舞い上がりそのまま倒れ込み絶命する邪鬼であった。


「「六鬼将」邪鬼大将の首打ち取ったり」

その一言で意識が無くなり倒れ込んだ八重櫻だった


「ハァハァお互い支えながらハァハァ脱出ハァハァ」

草彅はハァハァ言いながら八重櫻を肩までお越し肩を組んだ。他の者もお互い組みヨロヨロと歩き出すのであった。ほとんどが焼け落ちているためこここら出るには難儀ではあるがきっと大丈夫であろう・・・

こうして合津城の戦いに終止符が打たれるのであった。

そして休む日もなく次の戦場ヘと赴くのである!!


――港町付近を治める「ハ鬼将」白夜叉居住地「燕燕」――


「ここまで来たか!!そして最後の「六鬼将」の巣であるここ「燕燕」か!!「刺渡島」とこの地へ繋ぐ大事な地・・恐らく総力戦でくるだろう!」

矢彦は「燕燕」が一望できる場所で呟いていた!


「六鬼将」と最後の戦いがこの地「燕燕」で始まろうとしていた・・・・


―登場人物―

 ユリカ教団の皆様


 「六鬼将」の皆様

    天邪鬼

    百々目鬼

    なまはげ

    餓鬼

    邪鬼 


誤字等の文章で申し訳ございません。指摘などあれば。


これからも何卒宜しくお願いします。

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