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矢彦珍道中・肆〜雪鬼合戦弐・五大剣と鳳凰殿〜

―泉平―

 「この度はかたじけない。」

土下座に近い体勢で御礼を申し上げる酒呑童子でした。


「ユリカ教団の敵になるゆえに助力しただけです。利害一致というわけなので気にしなくていいですよ大将。」

矢彦はさらりと恐ろしい事を口にするのであった。


「ユリカ教団だけは敵にしないようにしなくては。何かいい褒美をう〜ん何がいいかな〜」

脅すような感じになってしまい、大次らに、睨みつけられる矢彦だった。しかし本人は気にもしてなくて、脅し気もなく、たんなんるホントのことを言っただけであるが、それだけたちが悪いのである。


「それなら私に案があります。そしてできるなら私も、ユリカ教団にはめて頂けないでしょうか?これ程の絆もしくは人質はないでしょうか?そもそも私がこの方々を招き入れましたので。」

と八重桜が提案をしてくるのであった。


「褒美の案は聞くとしても、ユリカ教団に入るのは相手の許しがないとな?」

酒呑童子はもっともなことを言うのであった。


「なら!選ばれしになるか?貴様なら信用できる人物だからな!」

矢彦が言うと一同は頷き、酒呑童子や八重桜も嬉しそうに頭を下げるのだった。


「ありがとう御座います。まさか選ばれし十二支に・・こんな名誉ことは御座いません!一生ついて行きます。この命、身体好きなだけお使い下さい。使い捨てでも構いません!」

涙をポロリとこぼす八重桜でした。


「その心意気よしよし!しかし身体を好きにはできないな!俺の身はユ・・・ギェーーーー」


「意味がちがーーーう!!」

双子小町のアッパーで矢彦星になりましたとさ。キラーン!


「阿呆な兄は、おいといて。

八重桜どの実は鬼の将について・・」

とタケルは剣鬼の事を八重桜に伝えると八重桜入る無言のまま遠い目をしていた。そして一刻ぐらいたち、


「そうですか・・・」

と一言。絞りに絞った一言であったのであろう。複雑で整理もできないのだから無理も無いのである!


「まあ!積もる話は当人同士で‼」


「!」

八重桜意味のわからないタケルの一言に目が点になるであった。


「うん?何その間が抜けた顔・・あぁそうかそうか、すいませんでした。説明してませんでしたね。この鬼が宝具、またはそれに匹敵するのであれば擬人化できます。この草彅達のように。ただ性別は女の人になりますがそこは我慢してくださいね。ついで宝具も擬人化しましょうかね!せっかくの「鬼丸」ですから!」

とニコニコ当人同士答えるタケルであった。八重桜を筆頭に知らない者は空いた口が塞がらなかった。


「でしたら!この報酬案良いかもしれません!酒呑童子様!!ただこの方々が受け入れて下さればですが。」

当人同士八重桜はキラキラした目で言うのであった!


「なるほど!!確かに!あい分かった!許可する。その案ユリカ教団にお話差し上げなさい!」

と酒呑童子は八重桜に許可出すと、一例して、その報酬をしれっと帰って来た弥彦に話し始めるのであった。


「人間を辞め四聖獣の加護(契、交わり)にえて四聖人に生りませか?そうすれば力が入り、あの地獄の鬼の大将すら討つことも可能だと思います。」

あまりの発言で今度はユリカ教団が空いた口が塞がらなかった。


「ほほう!いいねぇ。人間寿命は短い、その加護受ければ選ばれし十二支等も加護をうける事もでき、正真正銘の眷属となれるわけか!うふふ!変態主と共に永く共にできる!いいねぇ。ゴッド二名は賛成だからな!」


「「我々も同じ思いです!」」


「それになのですが、ユリカ様を御守りする上では最高なのですなのです!主達様がお亡くなりになりなれば・・ヒッ!!」

口々に言う擬人たち、そして珍宮さんの意見を述べる途中で矢彦は鬼の形相で珍宮を持ち上げるとにこりと笑い


「でかしたぞ!珍宮!!?あっはは!ついについに我が女神と同じ時間を歩めるのだな!フッはははははは!!オラの死後どうするか悩んでいたが、こんな所にフッはははは笑いが止まらん!!」

矢彦は浮かれていた。


「・・兄さん・・危ない危ない!そうですねいいですよ!兄さんが選ばらるとは限らないし、試練すら受けれるどうか怪しい兄さんですが万が一を考えると!ブルッ!!」


「ウチらはついていくサー!矢彦がやるのならね。」

といつもの人達は矢彦の魔の手からユリカを護る為の理由を付けて賛同する。


「しかしタケル?試練とかなんとか何んの事だべ」

大次はタケルの発言に疑問を感じたのでタケルに聞くのであった!


「簡単ですよ。そんなものあるなら、とうにこの方々が手に入れますよ。つまり、試練とかで力を手にすることができなかった!と考えるのが筋ですよ。」

タケルがない答えると納得する大次であった。


「その通りですよ。試練すらうける権利すらないのですよ。

まずはこの奥の宝殿の入口の窪みにあう宝具を納めなければなりません。これはもう分かっているのですが恐らく「国宝・天下五大剣」の寿珠丸で間違いまりませんが。奉納だけではなく試練の資格有る者、つまり選ばれし者がいなくてはならない。この先の四つに分かれてている殿には進めることはできないのです。」

と説明する八重桜である!


「そうですか。確かに変態にいにいとっては得意分野だということですわね。うんうん。擬人化すれば普通に行けますし、頼めば私達も同行できる。変態にいにいの説得無理だとしてもこれは別の意味で難関ですわねう〜ん。」

と静は困った顔をする


「バーカ、おら一人で充分!これでユリカとフッはははは」

と勝った気でいたが。


「主殿は無理です!」

擬人化仕立ての寿珠丸が言った。


「えっ?」

目を丸くする矢彦!


「我々は主殿は主殿だが、所有者はこの三名だよ」

と鬼丸が言った。


「何だと!擬人化しなくても良かったのか?何故早く宝具としてな!!」

と怒り出す変態だが


「だって擬人化なりたいしさ!それにね、鬼丸(自分の事)とかのようにどごぞに流されるのは嫌だよ。わかるよね。」

と鬼丸が言うと草彅達擬人も大きく頷くのだった。


「嫌だ!嫌だ!俺だけがユリカ・・愛しの妹が・・嫌だ嫌だ。誰にも渡したくない!!」

壊れる変態だが、静や大次は笑いと、勝ち誇る顔を隠すのに必死であった。

(これで最大のライバルは消える。この静は・・)

 

(兄さん御免嬉しいよ。変態でもユリカ様の一番は兄さんだから。兄さんの分まで護るよ。この気持ちを押し殺してね。)

等と思い思いするユリカ教団幹部達であった。


「何やら取り込み中ところすまんが、この五大剣も頼む。名は「童子切り丸」鬼を切るのに優れた大業物だ!」と酒呑童子は言うのであった。

そして泣く泣く擬人化を行う矢彦は心ここにあらずの人形のようだった。


「主殿、感謝致します。これが身体でごじゃあるか!

いいでごじゃあるなぁ。」

言いながら動作確認をする童子切りであった。


「人間を辞めたいならやめればいいだろう主殿」

とんでもないことを言う童子切りであった。


「そんなことできるかよ。全うのやり方では無いのだろう!」

と投げやりの変態。


「いやいや!すでに主殿は人間の域を越えてごじゃある」

童子が言うと皆大きく大きく頷くのだった。


「だとしても、人間だよオラは・・おらは・・」

嘆く弥彦であった。


「宝具万以上の所有者が何を言う。万の宝具の気を逆注入すれば妖かしになれるだろう!そして宝具の神までに駆け上がるのでは。初めは狙撃の妖かしが妥当ごじゃあるかな?」

ととんでもないことを口にする童子切りに宝具の擬人達はああっとした顔となるのであった。


「なんですとー!」

希望の光が見える変態!!


「しかも凄いのは、例えば鬼丸の主は2人いるそれはこの先宝具を擬人することにより、我々が契約を切らない限り、主殿はどこ行っても擬人化の我々の主殿になるつまり宝具の神になれるのも遅くは無いということでごじゃある!だからどんどん宝具を敵から、もしくはそのへんから無差別擬人化すれば良いごじゃあるよ!」

と童子切り成に分かりやすく説明するのであった。その同時に擬人達も驚くばかりだった。


「なんで君がそこまでの知識をどこで?」

タケルは童子切りに質問するのであった。


「それは多分、ヴァン職のスキルとかがレベルアップしたのではごじゃあるかな?

私を擬人化したことによって、レベルアップして人間よりも上の存在の扉を開いたのではごじゃあろうか?」

と童子切りの考察を言うのであった。


「よし!信じよう!このままではおらの未来は暗黒だから!よしやってくれ。後のもろもろはこれが終わり次第だ!休憩時間ということで!解散!」

無理やり会議を一時中断して人間を辞める儀式を執り行う変態王・矢彦であった。


―カエデ札(カエデカードでも可)空間―


「ここなら全擬人を召喚しても大丈夫だろう。

見張りもろもろ全ての我の擬人達をここに召喚されし!カエデ札!ていやー」

カエデ札の無駄使いをする変態である。

上、下、横と一面に擬人達がみっしりと召喚されて、変態の個人的な傲慢な儀式を為に召喚されたことに腹を立つのかと思えば皆は笑っていた。そう擬人とっても願いでもあったのだ。ずっといたい想いを・・変態と言ってもこの漢は矢彦なのである。

擬人達の身体が黄金に光出すとそのまま矢彦の元へと注がれる!


「うっ!ウォぉぉ」

雄叫びをあげる矢彦だったが儀式は無事に成功し、大妖怪・狙撃の妖かしとなった!「宝具の神」への道が開かれるのだった!


そして休憩が終わり、さっきの続きに入るのだった・・・


「これが「丑の紋章」・・そしてこんにちから私は選ばれし十二支「牛鬼」の八重櫻」

紋章を不思議そうに見る八重であった。


「本日持って八重櫻様の補佐することになった八重剣鬼やえつるぎおにと申し上げます。貴女と同じく今日擬人化しました!」

と言っても一例する八重続き鬼であった。

(何故俺は、女に・・死んだと思ったらこれとは・・まぁ悪くはない)

と満更でもない八重剣鬼であった!


「第二の主様試練を受けに行きましょう!」

と、鬼丸はタケルに言うのであった。


「そうですね。では酒呑童子様及び八重櫻さん宜しくお願いします」


「そうだな!では案内しよう。寿珠丸いいな」

酒呑童子は寿珠丸に聞くと大きく頷いた。


―鳳凰殿の門―


「ご立派ですわね〜」

建物の造形の美しさにうっとりする静でした!!


「気に入って嬉しい限りです。では寿珠丸さん」

八重櫻は寿珠丸に頼むと本来の姿「五大剣」の寿珠丸になり、宙に浮いておりそのまま、寿珠丸の形をしたくぼみにカチリとはまり、門が開くのだった。

一同が見たのは中央に円形の石床が有りそこから紅石、黒石、蒼石、白石の道が殿にそれぞれ繋がっている。


「静主様は私とこの紅石の道をも真っ直ぐ行き鳳凰殿の本殿ヘと参りましょう。」

三ヶみかづきは子供のように静の手を握り引っ張って行ってしまったのであった。


「寿珠丸と私と酒呑童子様はここでお帰りをお待ちしております。頑張って来てくださいませ!」

見送る八重櫻一同に背中を見せながらそれぞれの殿ヘと参るのだった。矢彦はどっかでやら宝具探しとか言い出し試練が終わるまで別行動になっていた。そして他も別の道ヘと歩み試練を乗り越え再開する日を近い震える足を勇気を出して一歩また一歩と・・・


大次は、黒石の道へ向うは玄武殿、相棒は「国宝刀天下五大剣」の童子切り


タケルは、蒼石の道へ辿り着く先は青龍殿、相棒は同じく「国宝刀天下五大剣」の鬼丸


ヒミコは白石道に歩き出し、目的地は白虎殿!!相方は

同じく「国宝刀天下五大剣」の大玉大

それぞれの相棒共に四人は殿の中へと消えて行った。



―鳳凰殿の試練の間―


紅い髪がキラキラと輝き七色の羽根優雅になびかせている超美形男子(恋愛ゲームに出てくるような男)が静と対面に見つめ合っている。


「試練の前に質問があります」


「心配無い!そなたが考えている契とは違う。正真正銘に我と一つになるということだ。勿論体はソナタものであって我がどうすることもない。しかしあまり暴挙に出ると中から我はソナタを食いちぎるであろう。」


「えっ心が読めるの?」

と驚く静であった。


「主様この方は聖霊獣ですよ。他の霊獣やら精霊とは格が違いますよ。」

と助言する三ヶ月であった。  

そして再び静と鳳凰の邂逅が始まる!


「でも!契とか交じりとか聞いたらねぇ〜。私良い思い出が無いので・・・」


「確かにな。心配しなくても交尾的なことは無いし清いままである。清いままでないと困るからのう。まぁ鳳凰の巫女といえば分かりやすいかの。」


「それも、場合によります。」


「・・・汚れておるのう相変わらず今の人界ははぁ~~!まぁさておき試練なのだが、本来心のといを聞くのであるだがソナタからあの心優しき吸血鬼の気が感じられる。」


「はい!私は眷属でなのですわ!!

そしてその吸血鬼を崇め、護りたいと思っております。話せば長いのでが。」


「いやソナタから流れるもので分かった。なるほど・・変態だな。ソナタも含めて。いやその吸血鬼の固有スキルなのだろうか?」  


「ふっふふ。かもですね♡否定はしませんの♡」


「なら試験しなても合格だ!」


「主様数しゅごー!!こんなの新記録だよ!」

思わず叫び静に抱き継ぐ三ヶ月だった。


「こんなにも三ヶ月が懐くなんて!ソナタ凄いのう!人間の域を超えているな。勿論心の方だかな。」


「お誉めに感謝致しますの。」


「うむ!

まず試練の内容だけを説明してから契を交わそうぞ!

ではこの我が求むモノは「純愛」の心である。

白虎は「清い」の心

青龍は「勇者」の心

玄武は「武王」の心である。

契約すればソナタ達は「四人の聖獣王」になるのだがその上も可能為、その上で神格化し、「四神」になってもらう。今方青龍達も意見が同じであった。良いな」

他ノ殿にいる者も大きく頷き了承するのであった。


「なら近うよれ!」

静は鳳凰の目の前に行くと、人差し指を額にちょこんとたてると


「〜汝と契約をする○☓○○・・・こんにちより共に生きることを誓う。静よソナタは・・」


「誓います。」


「・・・神羅万象ここにあり」

鳳凰はシャボン玉人間なっていきそのまま静の身体まで行き弾けて行くのであった。そして消えていく鳳凰であった。

「オー!主様神格化してますぞー」

興奮する三ヶ月であった!

神々しい七色の光に美しい紅い羽根に髪は紅くなりっており、今までにない何かを感じるのだった感覚が掴めたところで元の姿に戻ろうとした時突然に脳内に電流が走ったような感覚が・・・


一聞こえるか?一 

静の脳に語りかけてきた鳳凰


―何でしょうか?まさか乗っ取りですか?―

と返事返す静


一違う違う違う。それがのあまりにも強さのため、我の固有スキルがまでもが開放されていたのでな。今出来るのは「七星しちせいスキルのひとつ「ちちり」これは自分が行っことのあるまたは目にした場所を思い浮かべると瞬間移動できる。人数制限は魔力しだいだが魔力消費は激しいため、できればカエデ札を使うといいだろう。カエデ用道具収納複製札あるのだから無理はするなよ。まぁ複製は数も時間もかかるのだかな。

「たすき」これは人体発火現象をおこしそれを操る事ができる。自己治癒(微小)もついており舞を舞う時はの防衛とかにもいいだろう。

「ぬりこ」世界の歴史の知識が流れる。千里眼も使えて戦略や戦術、疫病の原因の時に役に立つだろう。

この3つが開放されておるではまた一

と一方的に話すてポツリと途絶えるのだった。


(瞬間移動か・・使ってみよう!)

「―七星スキル「ちちり」―」


―鳳凰殿の門―


「うわ〜!!いきなり現れないでくださいよ!」

急に現れた静に驚いた八重櫻であった。


「はぁ~~ハァハァ!確かにこれはきつい。こんなにも近いのに、大勢なんて何年になるのかしら!ハァハァオッホオッホ!」

咳き込む静であった。そして他の三名も無事に帰って来ていた。そして・・・


「主〜〜ひどいよ〜~!寂しいよ〜!!怖いよ〜~」

泣きながら走ってくる三ヶ月であった。



―登場人物―


ユリカ教団

  概ね変態の集まり


八重櫻(桜)

   選ばれし十二支「丑の紋章・牛鬼」になる


八重剣鬼

   八重櫻の補佐的立場で復活する


四聖獣達

  鳳凰殿の門の奥で祀り上げられている


宝具・天上天下五大剣

  童子切りは大次と矢彦が主


  鬼丸はタケルと矢彦

  

  三ヶ月は静と矢彦が主


  大玉大はヒミコと矢彦が主

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