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51話 写真

神谷が下に落ちた後、あやめも降りて部屋を調べていた。


「ここも開かないか、本当にここでいいの?」

「アンディの説明だと、どうやらこのエリアは電力が足りてなくてシステムが正常に動いてないみたいで、この部屋にある発電機を再起動すればドアが開くらしいです」

「なるほどね、うん?」


ドアの近くに四角い何かが落ちていた、 拾ってみるとかなり汚れていたので落ちていた布で拭いてみると、それは写真立てだった。 写真にはあの生前の職員達以外にも他の職員が写っている事から集合写真だと判った。



「これって…」


神谷が写真を眺めていると部屋の電気が付く。


「点きましたよ、なに見てるです?」

「いや、この写真」


神谷があやめに写真を見せようとした瞬間、光が写真を撃ち抜きその拍子で写真立てを落とす。

飛んできた方向に振り返ると開いた扉の先で銃を装備した妖精がこちらを狙っていた。

二撃目が放たれようとした刹那、銃声と共に妖精が爆発する。


「びっくりしたぁ」


どうやら咄嗟に反撃できたことにあやめ自身も驚愕していた。

落とした写真立てには風穴が空き、何が写っていたのか判断できない有り様。



「何が写ってたんですか?」

「ああそれは『ビービービー』それ凄い鳴ってるけど」


けたたましい音を発するデバイスを開く次々と警告が鳴り響く。


『警告…施設全体の電源が回復したことにり全ての扉のセキュリティが解除されました…。

エネミーデータを再所得及び修復…エネミーNo.2エルフ強襲型…建物内での戦闘に特化している近距離タイプです…接近に注意してください…。

警告…多数の熱源体が近付いています…撤退することを推奨します』


どうやら今の騒ぎでこちらの存在に気付いてしまったようだ。

だが事態はさらに悪化へ加速する。 壁に付いたランプが何か異常を報せると共に警告が流れる。



『警…防……テムが起…た…この施…300秒…に閉…ます』


ノイズ混じりでよく聞き取れないが今すぐ逃げなければ閉じ込められることは分かった。

それから行動へ移るのは脊髄反射の如く一瞬で、出口までの最短経路を導き出し、通路を閉ざそうと降りてくる壁よりも速く走り抜け、襲い来る妖精を掻い潜り到頭、最初に降りてきた通路にたどり着く。



「戻ってこれたけど、なんか手がかりになった」

「来た甲斐はありましたよ」

「それなら良いけど」


用は済んだ後は上に帰るだけ、ロープがある場所まで歩いていると何かに躓く。

足元を照らすとランタンの光を反射して輝く石が転がっていた。

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