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50話 脱出

「はぁ…はぁ…」


扉の先に居たのは血を流し倒れ伏す死体、壁まで血が飛び散り、奥は明かりが点いていないので暗いが、それでもその異常性は本来の色が判別できないほどに床を赤黒く汚し、まさに地獄。


ここに居るのを本能と理性が拒み、逃げ出そうと扉に駆け寄るが開かず、ロボットを呼び出して壁を破壊しようとするが神谷が腕を強く握りそれを止める。


「落ち着いて、ここであのロボ出したら建物が崩れるよ」

「・・・そう、ですね」

「まあ任せて」


神谷はピューパで何かするようだ。


「・・・」


ピューパを操作し、しばらくすると手で顔を隠しそのまま下を向く。


「電話して助けてもらおうとしたけど圏外らしい」

「助けは来ないと」

「そう言うことになるね」


その言葉により沈黙が流れる。


「この先に出口はある」

「マップには載ってますけど、あれ?」


さっき見た時には無かった赤い点がマップに載っていた。 設定を弄るとさらに緑色の点が二つ表示される。 位置からしてこの緑の点が私と神谷さんだとして、こっち赤い点はいったい。


「敵だ、隠れて!」

「隠れられる場所なんてありませんよ」

「クッどうしたら…そうだ!」


暗がりの向こうから光る何かがやって来た。 それは人の頭くらいの大きな目玉に四本の足を持つロボット、つまり妖精だった。

妖精の足は破損しているようで、ぎこちなく歩きながら、ヘッドライトで暗い廊下を照らし、異常がないか確認し奥へ戻る。



「やりました…ね」

「そうだ…ね」


一方、二人は隠れるところがなかったので、神谷のとっさの判断で肩を組み、忍者のように天井に貼り付いていた。


「それ敵の位置も表示してくれんだ」

「みたいですね」

「ならステルスミッションといこう」



それから二人は妖精の目を掻い潜り出口を目指していた、だがマップ通りに進んでも施設内の崩壊は酷く、道が塞がって先へ行くことができず、管理室で他の道がないか探していた。


「他に道は無いの?」

「このぶんじゃ無いですね」

「そうか、そうなると普通の道は使えないか、あっ!」



・・・



「ダクトの中を進むってスパイ映画みたいですよね」

「そうだね、ここ先が狭くて進めないけど」

「そこに点検口ありませんか」


神谷は点検口を見つけると中から開けようとするが開かず、鍵を破壊しようと何度も蹴りつけるとその衝撃でダクトそのものが外れ、神谷は下に落ちる。


「大丈夫」


下に落ちたダクトから這い出てそう告げた。

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