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48話 探索

「眩し…それもうちょっと明るさ下げてくれません」

「ごめんこれ調整機能ないの」


気を取り直して神谷は壁に向かって輝く剣を思いっきり振り下ろす。


カァーン


しかし金属同士がぶつかった時に発せられる甲高い音を挙げるだけで壁には傷一つ入らなかった。


「いや違うよ! この壁が硬いだけで本当は凄いんだよ。 こっから本気出すから」


そう言い放った途端、剣が崩れ始め形を形成していた魔力が光の糸となり螺旋を描き小さな嵐となる、そして…。


「ビィィィム!!」


解き放つ、放たれた魔力の熱は頑丈な壁を溶かし人が一人入る程の穴を作り出す。



「やりましたよ神谷さん! へぇあの暗黒空間こうなってたんだ」


空いた穴から奥を照らし覗くと廊下が続いているのが見えた。



「はぁ…はぁ…夢で観たんじゃないの、うん!」


それは突然起きた、なんと穴が独りでに塞がり始めたのだ。

細胞が傷付いた肌を修復するかの様に穴がどんどん小さくなっていく。


「もう一回、もう一回」

「これ連続は無理なんすわ」


そしてあっという間に穴は跡も残さずに消えてしまった。


「なんなのこれ」

「多分修復システムじゃない」



なんなのか分からないがつまりこのマスターキーを使っても先に進めない。

これは一体どうすればいいのだろう、絶対この先に何かあるのに進めないと分かるとなんか悔しい。

気分的にはゲーム序盤に隠し部屋を見つけて終盤に特定アイテムを持って来ないと先に進めないあれ。


時間を確認しようと腕時計を着けていないのについ袖を捲るが、直ぐにデバイスの時計を見るともう12時を回っていた。

どうにかして進みたいけどこれ以上なにもできないし、ただ無駄に時間を浪費するだけか。



「なあシステムが生きてるならそれで開けられるかもよ」

「あっ!」


デバイスを試しに近づけてみるがなにも起きない。


「・・・OKグングニル、この扉を開けて」


もうやけくそで言ってみたもののやはりなにも起きない。



「一旦帰る?」


此処を出ようかとしていると突然部屋の灯りが点き扉が開く。


『施設のサーバーにアクセスして一部システムを復旧しました…

なお本AIの名称はアンディです』


ともかくこれでこの先の廊下に行けるようになった。

システムが復旧したからこちらの廊下も一応は明かりが点いてるが蛍光灯が切れて点滅を繰り返していて目に悪い。


『施設内3Dマップを作成…表示します』


このマップによるとこの施設はかなり大きな所らしい、今居る此処はこのドーナッツ形の場所のようで、どうやらこの廊下には他にも部屋が在るようだ。

とりあえず二手に分かれて探索することになった。



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